【大津絵】
骨董屋さんになったのに、骨董類の発信はインスタグラムを中心にしつつ、こちらでは日常生活を綴っていましたが、久しぶりに大津絵のサマリでも。
元禄のはじめの頃から、京へ向かう街道筋で、墨描き1文、色描き2文程度で売られていました。
始まりは旅の護符的役割で、仏画系でシャープなものが多く、徐々に旅人やお伊勢参りの庶民を相手に旅土産として売られていったようです。名もなき町絵師達が描いた芸術的野心もなく素朴な絵が何とも心地よく~。
大津絵を初めて拝見?したのは、実物ではなく広重さんの五十三次だったか?江戸百景だったか?商家の壁に飾ってあった「鬼の念仏」でした(笑)。しかも、所持しているものは紙素材の本家ではなく、下記のもの達です~。
◆ 木材 ◆
桐の端材に描かれいるのは「鬼の念仏」と「藤娘」。
簡単に描けるようにみえますが、奥の深さがありますね~。 明治・大正期あたりのものだと思われます。どんなお宅のどこにかけられていたのでしょうか?。 煤けているものもあり、竈の近くだったのでしょう~。絵に込められた戒めが、これまた秀逸ですね。
◆ 盃 ◆
江戸期の大津絵盃🍶です。作りから京焼と思われ、かなり精緻に描かれています。代表的な絵柄ですが、どことなくひょうきんさが伝わってきます。出番は、いつもお正月のみなのが残念です(笑)。
◆ 舟板 ◆
こちらは、近代の書家さんが船の一部の木片に豪快に描いています。職業絵師とは異なった味わいがありますね。
ついでに書籍も~。限定ものに弱く、色々と集まってきます。No.1かNo.100が欲しかったぁ!。