亡き母と過ごした最後の猫、スコティッシュ・フォールド、みこ。
今年で11歳でした。
母が亡くなって4年。
元々、可愛がっていた兄と実家で暮らしていたので安心したかったのですが…
私達家族が行っても遠巻きで観てるだけだったのが、母がいなくなってから近寄るように。しかも撫でさせる。
寂しいんだな…。
母が「布団に入って来ない」って言ってたのに兄の布団に入るようになったそう。
しかし、毛並みがボソボソしてて触ったら毛玉だらけ。部屋も掃除してなくて汚い。
座りたくない。お線香をあげたら出来るだけ早く去りたい状態。
兄には
「体の毛玉」
「掃除しなかったらノミ・ダニがわく」
「予防接種。今までの猫はみんな腎臓悪くして15歳で死んだから餌気をつけて」
「一人暮らしだから何かあった時の為に財布に”猫がいます。ココ(うちの住所)に連絡してください”メモを常備しておいて」
って何度も言って猫用ブラシもプレゼントした。
まだキレイだった頃の室内↓。
兄が珍しく何度も電話をしてきた。
「もうダメかも知れない。先週から3日ぐらい食べなくて、いつもの事だと思ってたら、ぐったりした感じになって病院へ連れて行ったら”赤血球が少なくて、腎臓も悪い”だと。入院はしてない。ずっと俺のベッドの上で俺を今も見てる」
ノミ・ダニに血を吸われてた可能性もあるが、兄はノミは観たことが無いと。
兄は気づかなかった自分、遡って母に親孝行できなかった自分を責めていた。
それから私が娘の入院で多忙になると告げた翌日、LINEで亡くなった連絡が入った。
3日後、我が家の猫達の予防接種の時に獣医に訊いた。
「11歳の猫が実家にいたんですけど、具合が悪くなってから2週間で死んじゃうことあるんですか?」等など。
獣医「以前から何日も食べないっていうのは、その頃から腎臓が悪かったんでしょう。動物ですからね、食べないのはもうおかしい」
…と答えられた。
兄に電話をしていたわるべきなんだろうけど…。
母が遺した猫という部分で悔しくて仕方ない。
「可愛がったのは分かってる、だったらどうしてもっと……」と、言ってしまいそう。
兄は自分を責めてる。
母も猫もいなくなった家でひとりで住んでるのは寂しいだろう。
もう少し耳を貸してくれていたら、もう少し違う結果だったと思うんだ。
それが残念で……。
そろそろ電話をしないとな。
兄が何を言っても反論しないんだ。
うん。