転機となった出来事を綴っています。
初めての方は、コチラから順番にどうぞ。
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その3 誰も知らない30歳の一大決心その4 誰も知らない30歳の一大決心
何もないといえばないし、あると言えばある、そのような程度の違和感。
これは何とか看護婦さんに伝えないといけないかもしれないという思いに急に駆られて伝えると、
「よくわからないですが・・・・」と伝えると、その予感はみごと的中しました。
その違和感は、妊娠のしるしだったのです。
すると、大慌てでそのセクションの看護婦さんが入れ替わり立ち替わり病室へやってきました。
今までつけていた、点滴はすべて急いで取り外され、食後の薬もすべて中止になりました。
カーテンで仕切られた枕元に看護婦さんたちが、小声で心配そうに「大丈夫?」とかわるがわる声を
かけてくれます。
そして、もうすでに帰宅途中だった担当医も、駆け込んできました。
そして別室へ呼ばれ、「今すぐ中絶をしてください。」と言われたのです。
通常、女性が病院へ行った場合は問診票などに、妊娠の有無を問うところがあり、診察でも
投薬の前に聞かれることがほとんどなのですが、今回のケースは私があまりに重症で
命の危険もあったため、調べずにすぐに投薬を開始したとのことでした。
ですので、薬の影響を考えたら、中絶が望ましいですとはっきりと告げられました。
当時、私は日本に交換研究生として来ていたオランダ人の彼とお付き合いをしていたので
彼にも告げました。
妊娠と聞いた途端に彼は喜びましたが、薬の件を話すと彼はとても神妙な顔をしていました。
彼は理系の生物系分野でしたので、そして彼の父親はオランダで薬の研究をしていたこともあり、
さまざまな薬の影響をすでに熟知していたのです。
彼は意外と繊細なところがあったので、急な展開のショックのあまりにご飯がのどを通らないほどで、
不思議と彼の方が泣き出すほどだったのです。
一方私は、周りの大騒ぎとはうらはらに、妊娠が分かったと同時に、嬉しさとショックとの
激しい感情の合間にも、とても冷静な気持ちも保っていました。
何故、冷静な気持ちが保たれたかというと、たったひとつの大きな確信がそうさせていたのです。
その確信は明らかに過去からやってきていました。
それは、その当時より数年前、私が26歳の時にさかのぼります。
その6 誰も知らない30歳の一大決心
・・・につづきます・・・











