赤い空に
薄く円い月が浮かんでいて

踏み切りを越えて
歩き出した僕に

いつもより少しだけ
温い風が吹きつけた



その時

ああ今なんだ

今が季節の終わりなんだと

そんな風に思った





もうすぐ春か





区切りが着くと思うと
何だか力が抜けてしまう


投げ出したい
早く降りてしまいたい

そんな風に思った事も
一度や二度じゃないけれど

夢中で走っていると
ふと振り返る頃には

『あの頃』があんなに遠く
昔の事みたいに思える





何かが終わるって事は
何かが始まるって事


それが本当なら



次に部屋のドアを開ける頃には

もう次の行き先が
決まってたりするんだろうか







部屋に残っていた
炭酸が抜けた
ジンジャーエールを飲み干して



次の行き先を探すとするよ




その前に



少しだけ眠ろう





それからでも
遅くはないよね。


訝しさの果て
延いては愚かしさ故に
あなたを悲しませたのは

突き刺してどうかねぇ
小さな箱に閉じ込めて
微かな思い出になれたら

まるで世界の
終わりみたいな闇ね
左脳に残された
一欠片の記憶で

降り注ぐ星の軌跡を
こうしてなぞっている
どうせ消えちゃうなら
もう二度と
此処に還る事のない様に


永遠のつもり
いつかは型取られる影
僅かな夢を見ていたんだ



かつて世界が
海ばかりだった様にね
右脳に満たされた
ありふれた可能性で

崩し合う互いの理性を
一つずつ捨てていくんだ
どうせ消えちゃうなら
もう一度
あの頃に帰りたいなんて



愛しきルーザー
形は無くとも
描く理想はいつしか確信に

願うよシスター
骸んなっても
骨の髄まで愛してくれよ




訝しさの果て
延いては愚かしさ故に
あなたを悲しませたのは
人一人のやれることなんかたかがしれている。


そんな風に言ってしまうとなんだか目の前が暗くなってしまいそうだ。


人生ってなんだう?


誰かが人に教えられることではない、自分自身が見つけだすこと。


止まらない時間は前にしか進まない。巻き戻しがきかない。


だからそれぞれの状況とタイミングは必須なのであろう。


充実した生活をおくりたい。


そんな時、ふと空を見上げながら散歩する。無駄を楽しむ心の余裕。


春の連れてくる風は暖かいのに涙がとまらないのは何故?


僕は言ってしまった。

後悔というよりは無くなった感じが強いかな。

底なし沼のもがいてもしょうがない感。


夢?

でもこれだけは言いたい。答えてくれたことにありがとう。直ぐに無しにはできないが、いつかは消えてしまう。その時は前に進めたかな。

でも、この気持ちは忘れません。
眠れない



さっきから

目を閉じる度に浮かぶ



今まで
思い出しもしなかった
ワンシーンが



繰り返しフラッシュバックする






後ろめたい思いは


もうしたくない






強い瞳に映る

あの時僕は

どんな顔をしていただろうか



あの時僕は

何が言えただろうか






冷たい雨

ホームに吹き込む風

ゆっくりと滑り込む

各駅停車のぼんやりとした光






言えなかった言葉だけが





今もこの辺でつかえてる







忘れてしまう事

忘れられない事






どっちが悲しいんだろう






選べるなら
今の僕は





どっちを選べばいいんだろう







答えを先延ばしにして






眠ってしまいたい。
偉大な発明や発見は数有れど

時間の概念とやらを考え付いた過去のお偉方には
今更だが 改めて賛辞を送りたいと思う



太陽が昇って沈むまでを1日

それをまたご丁寧に
何故か24分割して1時間

この1日を
これまた何故か
365回繰り返して1年


これを基準に世の中は回る

誰が決めたか知らないが
どうにも立派なこのモノサシが
僕等の日々を動かしている


お陰様で僕等は
日常という繰り返しに漂う平凡さと
そこに潜む根拠の無い平和を
享受しながら生きる事を許されている



時間はあまりにも偉大な概念だ


誰もがその存在を信じて疑わない

数多の言語が点在し
それ以上の国家や思想が認められる
この惑星で
唯一といっていい共通認識

それが 時間






僕等は
この時間の概念の支配下に在る

強制的且つ逃れ様の無い
暗黙の支配だ

生命として認識されたその時から
死んで灰になるその時まで
あるいはその後も

時間の支配から逃れる事はできない



永続的な呪縛







しかし何より恐ろしいのは


時間の概念から逃れる事
あるいはそれに抗う事

その必要性が無いという事なのだ



疑う余地の無い
隙の無い 完全な概念



それが 時間









ならば享受しよう

時間という
言うなれば窮屈な無限の水槽の中

何不自由の無い
素晴らしき退屈を

満喫しようじゃないか





あなたもそう思わないか?