赤い空に
薄く円い月が浮かんでいて

踏み切りを越えて
歩き出した僕に

いつもより少しだけ
温い風が吹きつけた



その時

ああ今なんだ

今が季節の終わりなんだと

そんな風に思った





もうすぐ春か





区切りが着くと思うと
何だか力が抜けてしまう


投げ出したい
早く降りてしまいたい

そんな風に思った事も
一度や二度じゃないけれど

夢中で走っていると
ふと振り返る頃には

『あの頃』があんなに遠く
昔の事みたいに思える





何かが終わるって事は
何かが始まるって事


それが本当なら



次に部屋のドアを開ける頃には

もう次の行き先が
決まってたりするんだろうか







部屋に残っていた
炭酸が抜けた
ジンジャーエールを飲み干して



次の行き先を探すとするよ




その前に



少しだけ眠ろう





それからでも
遅くはないよね。