在宅ワークで気を遣い続けた日々
割と頻繁にあった夫のオンライン在宅ワーク。
先日も書いたように、狭いアパルトマンの中央で仕事をしているため、同居しているわたしは常に気を遣う状態だった。
トイレに行くにも、
――今、水を流してもいいのだろうか――
お皿を洗うにも、
――音を立ててはいけない――
料理をするにも、
――炒める音が聞こえるかもしれない――
ピアノを弾くにも、夫がマイクを切って「今大丈夫」と言うまで待つ。
シャワーやドライヤーでさえ、
――この音、大丈夫だろうか――と気にする。
洗濯機も掃除機も使えない。
何をするにも一度立ち止まり、悶々と考える日々だった。
思い切って伝えた提案
限界に達したわたしは、ついに夫に提案した。
普段は子どもたちが家を離れているので、空いている子ども部屋を使ってほしい、と。
実は以前にも提案したことはあったが、そのときは通信環境の問題を理由に却下されていた。
しかし今回は、
・一週間ほぼ連続の在宅ワークであること
・わたしがどれだけ気を遣っているか具体的に伝えたこと
・必要なら電話線を引くという具体策を出したこと
このあたりが以前との違いだった。
予想外の夫の反応
正直、今回も却下されると思っていた。
ところが夫は、少し考えてこう言った。
「いや、できると思う。」
思いがけない前向きな返事だった。
初めての“別室在宅ワーク”
その後しばらく通勤が続き、数日後。
久しぶりの在宅ワークの日、夫は子ども部屋を使うと言った。
これまでの我慢の日々を思うと、大げさではなく心の中で天地がひっくり返るほど驚いた。
そして実際にやってみると――
すべてうまくいったのだ。
見えてきた快適な暮らし
今回は手の怪我でピアノは弾けなかったが、
サイレント機能とヘッドフォンを使えば、今後は問題なく弾けるかもしれない。
これまでできなかったことが、少しずつできる未来が見えてきた。
できなかった理由と変化
以前は家族の人数に対して部屋数が足りず、子ども部屋を書斎として使えなかった。
さらに通信環境の不安もあった。
しかし今は状況が変わり、
夫自身も「移動しても問題ない」と判断できたのだろう。
伝えることで変わる現実
結果的に思ったのは、
やはり「きちんと伝えること」は大事だということ。
我慢し続けるよりも、状況を言葉にして共有することで、現実はちゃんと動くこともある。
一度誰かと衝突したからといって、「次もうまくいかない」と決めつけないこと。
自分を犠牲にするだけで終わらないこと。
それはとても大切なことだと感じた。
これから変わっていく暮らし方
これから、ライフスタイルはさらに変わっていくと思う。
こどもたちの学びも、小・中・高、そして大学まで、オンライン授業が当たり前になっていくだろう。
スポーツ系以外の習い事――例えば楽器なども、グループだけでなく個人レッスンのオンライン化が進むはずだ。
また、動画撮影も特別な人だけのものではなく、
日常を記録し発信することが、ある程度の知識さえあれば誰にでもできる時代になっている。
これからの住まいへの提案
そう考えると、住まいのあり方も変わっていくはずだ。
オンラインでの仕事、学び、発信――
それらに対応できる間取りや空間づくりが、これからはより求められるだろう。
建築家さん、どうかこうした変化に対応する新しい工夫や改善策を、どんどん生み出していってほしい。