クイズの答え

A5-1 ここは映画"The Last Emperor"の舞台となったところ、と言えばすぐに通じる世代が少なくなり、今の若い人は「ほら、ジョン・ローンが主演した」と言ってもわかってもらえないのですが、中国語風に発音すると「プーイー」の「御所」というべきところで、それを復元整備したところです。なかなか照明にも凝っていました。でも、日本語で話すのははばかられる雰囲気がありました。ちなみに入場料は、下の本の約2.5倍です。

A5-2 日本で買うと\2,300の日本語教科書も、中国の出版社から刊行されたものは30元でした。しかも本冊以外に副教材2冊分+模範解答が入って、1冊となっています。これが象徴しているように、中国の本の値段は安く、あれもこれも買いたくなりました。


中国も地震大国


きょうは3月11日なので、それに関連した話題を。


中国も地震大国です。私のいた東北部は地震とは無縁のところですが、2008年5月の四川大地震に代表されるように地震の多い国です。去年2011年は、四川大地震からの復興宣言を政府が行う年にあたっており、4月から5月にかけてはそれに関連するテレビ番組をずいぶん目にしました。


今でも印象に残っているのは、

★倒壊した建物に雨風が吹き付ける中、助けも何もなく絶望にうちひしがれている人々が、救助に来た人民解放軍の姿を見て、希望を見いだすというストーリーのテレビドラマ(「軍事頻道」というチャンネルでの放送)

★コンクリート造りの復興住宅が建設され、そこを政府首脳が訪れ、感謝されるというニュース

★小学校が復興し、子供たちが校庭で遊び回る様子を報道するニュース

といったことです。


中国政府は四川大地震の復興を3年でめどをつけたのですが、上意下達で進める中国と合意形成を重んじる日本では、方策が異なるからいたしかたないとは言え、もう少しスピードアップしてほしいものだと思います。


インドネシアの震災報道


2004年の年末に起きたスマトラ島沖地震の1週間後に、ジャカルタまで行ったことがあるのですが、そこでは、多くの遺体が浮いている映像をテレビの報道番組で流し続けていました。日本のテレビではこのような映像は一切放映せず、「数百の遺体が流れついている」といった言葉で表しますが、東日本大震災の被災地では、インドネシアのテレビで見た状況と同じようなことがあったのだろうと思います。


日本の大学院に留学する中国人学生の研究テーマ


私が日本語を教えた学生の研究テーマも、地震関係が多くありました。

建築関係では、免震・制震の技術、地質学関係では、画像処理技術を応用して地盤の性質や土地利用の変化を調べるといったものがありました。


10年前の2001年の赴任時に目立ったのが、環境保護の技術で、たとえば、工場の煤煙をまき散らさないようにする技術などで、コストをかけずに効率よく環境保護ができる技術に魅力を感じているように思われました。


免震と環境保護、時の移ろいを感じます。


東京駅の階段


私は去年震災から10日後に中国に赴任したのですが、どういうわけか名古屋セントレア空港発となり、スーツケースを空港宅配で送ろうとしたら、「配達日が指定されるものはお引き受けできません」と断られてしまいました。そこで、自宅から東京駅まではタクシー車を奮発し、新幹線新幹線の乗り場に近い南口改札から、スーツケースを二つガラゴロ引っ張りながら、入場しました。

そうしたら、ナナなんと、工事中でエレベータが止まっているではあ~りませんかガーン

ひときわ高いところにある新幹線ホーム、もう、どうしようむかっと階段を一段ずつ引っ張りながら、スーツケースを上げていたら、家族連れの男性が手をさしのべてくださいました。


赤ちゃんをだっこした奥さんは、そんなことしなくてもいいのに…という顔をなさっていましたが(私が逆の立場だったら、たぶんそういう顔をしたでしょう)、その男性は20キロを超える荷物をエレベータのあるところまで運び上げてくださいました。どこのどなたか、存じませんが、本当にありがとうございました。後で腰痛にならなかったでしょうか、この場を借りてお礼申し上げます。


さて、きょうは、荷物を自分の手で運ばなければならないことに腹を立てた自分に自戒を込めて、次の写真でしめくくりたいと思います。



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クイズ6-1

ここはどこでしょう。

クイズ6-2

下の英文を和訳しなさい。

In the northwest we saw at a distance something floating along with the waves. The men all said that it perhaps was a boat come to meet us. While we were speculating, it came on towards us against the wind, and at last we knew that it was a boat.


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クイズの答え

日本の「安納芋」より甘くておいしい焼き芋は、5元札を出せばおつりがもらえます。1元=15円で計算しても、100円もしないんですよね~。その上、「安納芋」顔負けの甘さととろ~り感ですから、やみつきになります。あれだけ中国産品が入ってきているのに、なぜ日本で売らないのか、すご~く不思議です。


先日テレビでさるデパ地下に目の飛び出るほど高い焼き芋屋さんができた、というニュースをやっていましたが、どっちがおいしいか、今度比べてみたいと思います。


油っぽい料理の多い中国料理の中で、脂っ気のない食べ物として重宝しておりました。


漢詩・漢文


さて、今回のお題は、中国の本屋さんであります。

「李下不正冠」が通じない、という話をしましたが、子供向けになぞり書きをしておそらく覚えさせるための『唐詩100首』といった類の本は、ちょっとしたスーパーや市場(いちば)でよくお目にかかりました。でも、簡体字で書いてあると、格調高く、という感じが何となくしないのは、日本では漢文といえば旧字体だからでしょうか。


「あなたの名前の漢字を、日本人にわかりやすく説明してください。」という宿題を出したとき、「左は木で右は土です」という説明をした学生に、あなたの国にはこういう詩人がいるでしょうと言いながら「杜甫」と書いて、「中国語の発音は不勉強で知りませんが、日本語では「とほ」と言います。「詩人の杜甫」の「杜」と言えば、日本人はわかります。」とコメントしたところ、「杜甫」以外に三国志の登場人物がずいぶん出てきました。こういう部分では「一衣帯水(中国の人がよく使うことばです)」なんですよね。


某地方都市の本屋さん


文字の歴史の伝統が長い国だけあって、地方都市でも大きな本屋さんがたくさんありました。アメリカ中西部の地方都市やドイツも意外に本屋が多いところだと思いましたが、そこと同じように本屋さんが多いなと思いました。


私が住んでいた招待所(改革開放前に建てられたこじんまりしたところです。)から徒歩数分のところに「同仁書店」という大きな本屋さんがありました。「同仁」というと、薬局を思い浮かべるかたもいらっしゃるかもしれませんが、「薬局」もありますし、「書店」もありました。10年前はちょっとしたスーパーだったのが、「同仁書店」になっていました。

万引き防止のため、入り口でかばんを預かります。それから、やはり万引き防止のためのゲート(精算せずに出るとピーとなる仕組み)があり、それをくぐると、古典(「金瓶梅」や「紅楼夢」が目立ったというか、目に入ったのかも(*⌒∇⌒*))、毛沢東全集などの全集物に始まり、歴史、ビジネス書、試験対策本、学習参考書、ガイドブック、文学、芸術などの売り場がありました。


文学では、村上春樹の「1Q84」の翻訳本が平積みになっていたのが印象的でした。現代日本文学に関する講演を聴かなければならないことがあり、日本語による講演を期待していったら、中国語による講演で、私はPowerPointのスライドしか理解できなかったのですが、ひと昔前だと現代文学といえば大江健三郎に安部公房、という感じでしたが、現在はそれが村上春樹、吉本ばななに代わったのかなという印象を持ちました。


ビジネス書が多いのもびっくりです。子供のころ、夜ラジオのダイヤルを回すと「日本帝国主義は…」ということばが聞こえてきた経験を持つ世代の者にとっては、「共産主義」と「ビジネス」がどうも頭の中で結びつきません。


立ち読み、というか座り読みしている人もかなり多く、どかっと座って三国志を堪能している人(若い人も!)を何人も見かけました。


日本語のコーナー


さて、語学教材売り場で、幅をきかせているのは、もちろん英語です。中学生向けでも「牛津大学」(日本語に直すと何という大学でしょうか。答えは一番下にあります。)という文字が躍り、ありとあらゆる英語の本や参考書が売られていました。日本語なんて隅に追いやられているんだろうなあと思っていたたら、豈図らんや、その本屋さんでは意外と広く(棚3つ分ぐらい)売り場が確保されていました。『みんなの日本語』『新にほんごの基礎』『初級日本語』などおなじみの本が並んでいました。それから、中国で作られた日本語教科書『総合日語』や日本語能力試験の対策本が並んでいました。


10年前、お目にかからなかったのが、韓国語の教科書と外国人のための中国語の教科書でした。韓国語と中国語合わせた売り場が日本語と同じぐらいの広さでした。


私の本務校では、非漢字圏の学生が多いので、中国語教育で漢字をどのように教育するのか、興味津々です。ウチでは、漢数字、一、二、三から教え、日、白、百と教えていくのですが、中国語では非漢字圏の学習者にどのような工夫をして、漢字アレルギーを起こさないようにして、教えているのか、知りたいと思ったのですが、某地方都市の同仁書店の売り場では、見つけられませんでした。


ガイドブックのコーナー


ガイドブックもおもしろかったです。思わず東京案内の本を買ってしまいました。「携帯電話で話すときは、小さい声で話すように」という注意書きが目を引きました。そのほか、日本人もよく行くアメリカ、ヨーロッパのガイドブックが中国でも充実していました。10年前は考えられなかった本屋さんの光景です。


古典籍の充実した本屋さん


「同仁書店」は中華書局から発行されている古典籍は見当たりませんでしたが、そこから徒歩15分ぐらいの「学人書店」には中華書局の本も並んでいました。ここは3階建ての本屋さんで、アート系にも力を入れた品揃えなのですが、本を手に取りにくい並べ方をしているので、閑散としていました。


さて、本日の写真は「ここはどこでしょう?」というクイズで締めくくりたいと思います。写真の下に別のクイズもあります。


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Q5-1ここはどこでしょうか。私が住んでいた都市にあります。

Q5-2日本で買うと\2,300の『初級日本語』(凡人社刊)という日本語教科書は、中国で買うといくらでしょうか。


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牛津大学はUniversity of Oxfordのことです。


クイズの答え

A3 「紅旗」製造工場のある中国東北部の都市で買えないもの―それは、日本のスーパーでもコンビニでもごくごく普通にある紙パック入りの生乳です。


2009年、青島のスーパーでは売っていたので、ここでも買えるかな~と思ったのですが、2011年は買えませんでした。ロングライフミルクは簡単に入手できるのですが、お味がちょっとというか、口にあいませんでした。そこでもっぱら店頭で作って販売している豆漿(豆乳)を牛乳代わりに飲んでいました。


物流が劇的に改善


10年前は、南の地方でとれる果物というと、バナナ、オレンジ、パイナップル、ライチぐらいしかスーパーでは買うことができませんでした。ところが、今は、それに加えて、温州みかんのようなみかん、ドリアン、ドラゴンフルーツ、生のなつめ、ほおずきなどが季節ごとに店頭に山のように積まれるようになりました。しかも輸入品ではなく、中国国内で賄うことができるんです。産地の表示を見ると、トロピカルフルーツのほとんどは、海南島でした。


海南島は「中国のハワイ」と言われているところですが、その昔、鑑真和上が「東征」の途中、悪天候で漂着されたところでもあります。ライチやドリアンなども召し上がったんでしょうか。


ドラゴンフルーツも立派なのが200円そこそこ、ほおずきにいたっては、袋いっぱい30円、物価が上がって大変と言っているわりには、消費者にとっては懐にやさしくありがたかったのですが、生産者は大変だろうなと思いました。


ライチ(茘枝)


中国で生のライチを食べるまで、なぜ楊貴妃が早馬で取り寄せたのか、その理由がわかりませんでしたが、2001年に初めて食べてみて、そのおいしさに魅了されました。その当時は、6月になると、露天で、枝付きのまま売っていました。そして、乾かないよう、水を始終かけていました。一束40元で、当時は宴会料理が食べられる値段でした。それが10年後は、スーパーや果物屋に実だけが山のように積まれ、袋いっぱい買っても日本円で300円もしないぐらいですから、本当に安くなったものです。


昔は、海南島からのフルーツなどは長春まで入ってこなかったのですが、物流が改善し、南の果てから北の果てまで届くようになりました。日本語を教えた学生の中には、いかに貨損を減らすか、ということを研究テーマにしている学生がいました。日本は、物流のシステムや技術と国土が狭いこともあいまって、貨損が少ないんだそうです。



目が飛び出るほど高い…


では、反対に目が飛び出るほど高いものは何でしょうか。

それは、お茶とコーヒーです。

お茶はピンからキリまであり、2001年は日本の1万円札の価値のあった100元札を持っていても、いいお茶を買おうとすると、財布の中身が心配になるほどでした。でも、そんな高いお茶を、お茶屋さんで普通に売っていました。不思議なことに、日本のお茶と違って、一晩ぐらいポットにお茶の葉を入れたままにしておいても、苦くならず、まろやかな味なんですね。本当においしいです。北の方はジャスミン茶が主流です。


飲み物では、ドリップ式のコーヒーも高いんです。飲めるところと言えば、2001年は5つ星か4つ星のホテルくらいで、しかもコーヒー1杯が宴会料理と同じ値段でした。さすがに最近は、下がってきましたが、それでも、ちょっとはりこんだランチと同じぐらいの値段と言えばいいでしょうか。


しかし、コーヒーを飲む人が確実に増えたのでしょう、私の住んでいた「招待所」の近く(北の首領様がお泊まり遊ばした某賓館から徒歩15分)には、あちらにも、こちらにもカフェがあり、びっくりしました。


さて、きょうは、焼き芋の写真で締めくくることにします。

とろ~りとしていておいしそうでしょ!


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それではクイズです。

日本では最近、やたら高いけれども、ねっとり甘い「安納芋」が売られるようになりましたが、安納芋を上回る甘さととろ~り感のあるこの焼き芋は、北の首領様が列車で乗り付ける都市ではいくらでしょうか。


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