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     文部科学省協力事業

 

互いのことばを学ぶ日中高校生の交流プログラム

-第6回漢語橋日本高校生サマーキャンプ-

 

参加者募集中!(2012518日(金)締め切り


http://www.tjf.or.jp/ringo/news/event/post-113.php

 

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こんにちは、室中です。

 

今夏、わたしの所属する(公財)国際文化フォーラムで

標記のプログラムを実施します。

わたしも、交流活動づくりなどの担当スタッフとして

参加します。

 


期間:2012 7 23 日(月)~8 2 日(木) 11 日間


実施場所:中国吉林省長春市 日章学園高等学校

中国キャンパス


応募資格:中国語を学ぶ日本の高校生(独学も可ドキドキ


募集人数:92

 


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11日間、中国語を学ぶ日本各地の高校生、

中国で日本語を学ぶ高校生とともに生活し、

ともに学び、共同活動に取り組みます。

 

参加者のみなさんが、中国語をなんのために

学んでいるのか、自分なりに意味を発見し、


さまざまな背景をもつ日中の高校生といっしょになにかに

取り組み、意見の違いを調整しながら新しいモノを

つくりあげる体験ができる11日間となるよう


わたしたちスタッフも力をつくします!


 

共同活動では、こんなことを企画しています!(予定です)

チューリップ赤長春市内の高校生をゲストに迎えるサマキャン文化祭に

 向けて、主催者として企画から準備、実施まで

 やりとげよう!

チューリップ紫長春市民が集まる広場などをいっしょに訪ねよう!

チューリップオレンジ市場に出かけていっしょに買い物

チューリップ黄中国の高校生のお宅訪問

 

 

中国語の授業では、

入門、初級、中級などのレベル別に、日中の高校生が

共同生活や共同活動でコミュニケーションをとるのに

必要な表現を中心に学びます!

アクティビティ中心で常に口と体を動かす授業です!

 


みなさまの生徒さん達にもぜひご紹介いただき、

応募していただければ幸いです。

 


締め切りは、2012518日(金)です。

 


最初にも書きましたが、ラジオ講座やテレビ講座、

参考書を使っての独学もOKです!!

学習歴の長短は問いません!

 

プログラムの詳細、応募方法は、下記ページを

ご覧ください。

http://www.tjf.or.jp/ringo/news/event/post-113.php

 

 

*東日本大震災で被災された高校生の方を対象に

本プログラムの参加費を免除する特別枠も設けています。

 


生徒さん達のご応募を心よりお待ちしています!

それでは、クイズの答えから


A7.

セルビア語教育センターの建物です。


「ユーゴスラビア」と呼ばれていた時代、第三世界の国々から積極的に留学生を招いていた伝統があります。内戦でそれは途絶えてしまったようなのですが、最近再開され、主にアフリカ諸国から留学生を受け入れ、セルビアの大学で勉強できるだけのセルビア語を身につけさせ、進学させているようです。


ホテル並みのきれいな建物で、中の設備も大変立派でした。ハイテク日本から来た私が驚いたのは、ブログの冒頭から尾籠な話で申し訳ありませんが、自動でトイレの便座を消毒薬で一拭きするトイレでした。なにやら恐ろしげな音が聞こえて、一体何が始まるのかと思ったら、便座の方が確かくるりと回ったように記憶しているのですが、へえ~(今は死語ですね)と思って見ていました。


それで、元の場所に戻ったら、「早く早く」と言われ、「こちらはセルビアの文部大臣です」、と言われ、あわてて握手をしました。写真では、後ろ向きで、革ジャンにジーンズの男性です。


バルカン半島は世界の火薬庫?

と高校時代の世界史で習った覚えがあります。「火薬庫」にしたのは、周りの国でしょうと言われましたが…。下の写真は、ベオグラード近郊で最も高いアバラ山というところにある、第一次世界大戦の犠牲者を追悼する建物なのですが、「最も高い」ということは、戦争のとき、陣地の取り合いになるところでもあり、第二次世界大戦のときは、ナチスの占領下にあったベオグラードに南からソ連が進軍してきて、陣取り合戦となり、そのときの砲弾でえぐりとられたところが残っています。ヨーロッパでは第二次世界大戦時、悪いのはナチスドイツということになっているようですが、この砲弾を撃ち込んだのは、ソ連だそうです。



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そこから少し車で行ったところに、のどかな公園があります。

きょうのクイズです。

この公園は何を記念して作られた公園でしょうか。



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それではクイズの答えから。
A6.
戌亥の隅に当たりて、遙かに物あり。涛に随って浮流するを見る。人々或曰く、「若しや是は船を迎うるものならんか」と。議論の間に逆風は迎え来たりて、終に是船を知れり。(原漢文。東洋文庫所収慈覚大師円仁著足立喜六訳注『入唐求法巡礼行記』承和五年七月二日条)
これは、承和五年、西暦838年、最後の遣唐使と言われる一行が船で中国大陸に到着したときの様子です。円仁という、後に天台座主になる人がこまめに留学日記を残していたおかげで、留学中の様子がわかるものです。円仁の一つ前の遣唐使船に乗っていたのが最澄と空海で、空海も船が中国大陸に着いた時の様子を記しています。
今はパスポートを見せれば済む話ですが、当時は、自分たちが天皇から派遣された遣唐使である、ということを相手方に分からせるのが大変だったようです。
『入唐求法巡礼行記』の英訳をしたのが、E.O.ライシャワーで、一介の商人に過ぎなかったマルコ・ポーロの『東方見聞録』などと違って、当代一級の知識人が記録した日記ということで非常に価値が高いと評価しているものです。

『入唐求法巡礼行記』を読むと、日本から中国に派遣された遣唐使、特に遣唐留学僧の中国での様子がわかります。東洋文庫や中公文庫にも入っているので、興味のある方はどうぞ読んでみてください。解説書としては、講談社新書に入っている佐伯有清著『最後の遣唐使』が読みやすいと思います。

ま、この話は始めると切りがないので、また別の機会にいたします。

さて、セルビアの話です。

セルビアというと、みなさんは何を思い浮かべるでしょう。

セルビアの首都はベオグラードで、国際空港はニコラ・テスラ空港です。「テスラ」という言葉を聞くと、高校の物理を思い出す方もいらっしゃるでしょうか。


ベオグラード大学は学生数8万人を擁し、33の言語を教えている文学部には日本語学科があり、1年生から4年生まで100名近い学生が日本語を勉強しています。日本人の先生は3名、セルビア人の先生も3名で、夏目漱石や古事記の専門を持ちながら、日本語を教えていらっしゃいます。

ベオグラード大学初日は初級レベルの日本語を勉強している1、2年生59名に授業をしたのですが、こんなに大勢の学生を対象に授業をしたことはなく、うまくいくかどうか、ドキドキでしたが、先生がたのご協力と、Eラーニングを肴にピア活動を入れたので、何とかなりました。


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上の写真のように、会議室に学生を集め、パソコンを持っている学生には持って来てもらいました。会議室には無線LANも入っていたのでインターネットに接続して、2003年から夜も寝ず(昼間居眠りしながら)作っているEラーニング教材を使うことができました。授業の手順は以下のとおりです。

課題作文のモデル文「自己紹介」の中の大学紹介の部分を提示して説明

課題の作文「大学紹介」をその場で入力して送信する〈写真〉

合評会(今、はやりのことばで「ピアラーニング」、「ピア評価」)を行う


課題は、グループでやった方がお互いに助け合って、ちょっと気の利いた文を入れようと工夫するなど、いい効果を生むようです。送信が終わったら、合評のために参加者から送られてきた作文をスクリーンに提示し、読み上げてもらったのですが、そのときも1文ずつ担当者を変え、最後のまとめの文では全員が声を合わせて読むなど、こちらが予想しない展開となりました。


ここでSkypeでもテレビ会議システムでもいいので、日本と直接結ぶことができれば、学生のモチベーションがググッと上がるのですが、時差の関係もあり、今回はあきらめました。


2日目は、中級レベルで人数も少ないということで安心したわけではないのですが、画面の解像度を上げたところ、ビデオクリップが再生できなくなり、冷や汗タラタラでした。


そのほか、副学長の表敬訪問がありました。いきなり「こんにちは」と言われたので、びっくりしたのですが、
河川工学が専門の副学長、30年ほど前、京都大学に留学なさった経験があり、日本語で挨拶をしてくださったというワケです。


日本とは全然関係がないようですが、意外なところでつながりがあります。

CEFRと母語教育

CEFRは、EU域内での語学のレベルを共通の枠組みで記述できることを目的に作られたものです。例えば、日本語能力試験1級と中国の漢語水平考試1級では、語学力は同じと判定していいのか、どうか、かなり難しいですよね。それを標準化しようとしたのがCEFRです。

EU入りを目指すセルビアもこのCEFRの影響を受け、母語の教育でも課題遂行型の教育が行われるようになり、深く考える、あるいは深く読むことをしなくなったと教育学専門の先生が憂いていらっしゃいました。


さて、本日は下の写真でしめくくりたいと思います。

クイズが写真の下にあります。


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Q7 これはベオグラード大学の建物です。何に使われている建物でしょうか。


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