2024年明けましたね
新年早々、
自然の脅威や
衝撃的な事故に愕然としつつも、
人々が力を分かち合うことにより
生み出される
いくつかの神業や奇跡に、
畏敬の念を抱いたりもしました。
そんな異例の年明けに、
極めて個人的かつ平凡な話に、
申し訳ない気持ちさえあるのですが...
我が家では、
長女の高校受験が
いよいよ始まり、
翻弄されまくっております
あぁ、そういえば
今回ご紹介するドラマ、
受験生が出てくるし、
その親心とか、
微妙に今の私の気持ちと、
相通ずるものがあるのかな
...と感じつつ、
いつもの通り、
ネタバレなしの感想で
語りまくります
ムービング
こんな人にオススメ
遺伝とは自立とは出自にまつわる親子2代の葛藤の本質に迫ってみたい人
超人たちが繰り広げる迫力の(そして時に少々グロい)戦いに、ハラハラドキドキしつつ、超能力がもたらすエモーショナルなシーンの数々に、感涙したい人
誰が主人公とも言えないけれど、俳優魂炸裂の熱演やら、七変化の姿が強く美しい俳優陣の熱演に心奪われたい人
*ちなみに、
このドラマを見た理由は、
いつもほぼほぼ
自分の気分だけで
視聴ドラマ決める私
としては、これまた
異例なんですが
2023年
マイベスト韓国ドラマを、
年末に検討する中で、
「未視聴のままでは
終われない~」
と年の瀬に、
緊急開封した
超話題作ですね
・・・あ、でも、
すみません
こちらで宣伝しておきながら
2023年版マイベスト5は、
2024年1月現在
未完成です~
(一応書き進めてはおりますが、
アップするのはいつになるかな)
ざっくり言うと
こんなドラマ
超能力を持つ高校生たちの
「自己覚醒」と「自立」の物語
こんなにも
ざっくり紹介することが
困難なドラマが
かつてあったか~
(一応短歌風)
…と思いながら、
今書いてるんですけどね
序盤は、
浮遊しちゃう男子高校生
ボンソク(イ・ジョンハ)とか
あるいは、
ある特殊能力のせいで、
転校を余儀なくされた
女子高生ヒス(コ・ユンジョン)
だったり
そんな彼らの
何気ない日常が脅かされる時...
あるいは、
守りたいものが出来た時...
自分の力で、
運命を変えるべく
「自己覚醒」していく姿が、
胸アツなドラマですね
人は愛を知り、
如何様に強く闘えるようになるのか
中盤以降は、
なんで
みなさん
そろいもそろって
こんな超能力があるの
・・・という
親世代からの因縁が
明らかになってゆく
わけですけれど。
超能力があろうとなかろうと
ライフイベント
ターニングポイント
の中で蠢く
喜怒哀楽の数々は、
誰もが共感できるもので、
涙涙かもしれませんね
迫力ある闘いと
心に迫る心理戦が
心臓に悪いほどドキドキする
そもそも
超能力
とひとことで言っても、
飛んじゃう人
怪力な人
感覚が敏感な人
などなど、
様々な能力を持つ人たちが
闘うわけですから、
アクションはもちろんのこと、
じりじりとした心理戦も
すごいわけですよ~
・・・まぁ、でも、
詳細は後述しますが、
この点は、
評価が分かれる
要因なのでは
とも感じますね。
総合的評価
(星4.8)
超能力者たちの日常生活に、
じわじわと脅威が迫る中で、
彼らの背景や過去、
そして「敵」が
徐々に明かされていき、
超能力フル活用で
立ち向かうハナシ
・・と説明すると、
きわめて
ファンタジーチックで
若者が好みそうな
ストーリーと演出
なんですけどね
それでも、
友情
恋愛
家族愛
親子愛
師弟愛
ブロマンス
などなど、
様々な関係性から生まれる
ごく自然な感情の交錯に…
どんな
立場
性別
年齢
の人でも何かしら
共感できる物語があるのが、
このドラマが評価される
最大の理由でしょうね
超能力が象徴するのは、
出自なのかなあ
いずれにしても、
能力が遺伝することに
責任を感じ、
葛藤する親たち...
自分たちも、
それで、
人生苦労してるから
でも、
血を分けた我が子でも、
やはり別の人間だから。
いつまでも子どもを
過保護にするだけでは守りきれないし、
親の思う通りにはならないことを
いつか悟り、
時にリスクを承知で
見守ることしか出来ない…
それこそが、
親の役割の本質なのだろうし、
子どもが自分らしく
自立するために
必要なことだなぁ
と感銘を受けました。
主人公は
この人だっ
…とは
とても断定出来ないくらい
たくさんの人たちが
出てくるので、
個人的に
気になった俳優さんを
何人か挙げてみますと…
断トツのベストは。。。
ハン・ヒョジュ
ですね
冷徹にも、
柔和にも見えるし…
芯が強くも、
儚くか弱くも見えるし…
無垢な少女のようにも、
薄幸な母親にも見えるし…
いやぁ、
どんなに七変化しても、
こんなに美しい
俳優さんがいるとは~
心揺さぶられ、
魅了されまくりましたね
一人のうら若き女性が、
仕事をして、
恋をして、
家庭を築いて、
子どもを育てるために
強くたくましい母親になる。
その一連の流れは、
超能力とは関係ない
女性の人生のひとつの
普遍性があって、
私もそうだったのかなぁ
と、感慨深く思いました。
あとは、
チョ・インソンは…
実はナイショ
にしてましたけど、
前々からけっこう
好きな俳優なんです
彼との出会いは、
大丈夫、愛だ
どんなに自信満々な役柄でも、
優しげな彼の人間性が
どこか滲み出るのが
チャーミングなポイントです
この2人の
引力みたいに、
目に見えない力に
引き寄せられる様が
可視化されている
ラブシーンが
逆説的過ぎて
素敵でした~
(そりゃ、
浮足立っちゃうよねっ)
あと、一番
驚いたのは・・・
ある理由から
母親に太らされている
ボンソクなんですけれど
実物のイ・ジョンハは…
きゃ~
こんな細いのっ
と、ギャップに
俳優魂を
感じますね~
そんなこんなで、
絶賛しつつ、
このドラマの
マイナス分は・・・
端的に言って
暴力シーンが
多くて長いし、
表現もグロかったかな
元々そういうのが、
かーなーり苦手な私
…というのを差し引いても、
ただのアクションドラマではなくて、
心の機微を丁寧に描いているだけに、
トマトやリンゴを
ペシャッ
グニャ
って潰すのと
同様の音と映像で
闘いまくるのが、
どうにも受け入れがたかったです
サイボーグとか
ゾンビとか
人間じゃない者同士なら、
あるいは、
納得したかもしれませんけれどね…
原作は、
ウェブトゥーンらしいので、
ある程度の
残酷性は、
仕方ないのかな。。。
あとは、
「敵」がねぇ・・・
韓国ドラマあるある
の実在する
アノ組織
なわけですけれど、
だ、大丈夫
なんですかね…
(私も抹消ターゲットに
なりたくないので
固有名詞は出しませんが)
その点こそ、逆に、
仮想的存在
例えば、
社会の偏見とか
人間の恐怖感が生み出す
モンスターみたいな
何でもいいですけれど、
シンボリックで
メタファーな敵の方が
よりテーマが
明確に伝わったし、
しっくりきたかもなぁ
・・・と、
重箱の隅をつつくような
意見しつつも、
こちらで予告した通り
この年末年始
一気見で
楽しみましたけどね
タイトル
「ムービング」の意味、
私は、
「突き動かされる感情」で
「(超能力ではなく)
自分の意志で動くこと」
…と解釈しましたが、
みなさんは、
どう思いましたでしょうか
いずれにしても、
2023年中には
完走できなかったので
2023年マイベスト候補
改め
2024年マイベスト候補入り
ということで、
2024年も、
ハイクオリティな
韓国ドラマにたくさん出会えそうな
期待大の1年の始まりです