転職してしばらくは真新しいことに夢中だったためか、過食衝動もなく過ごしていました。

 

しかし、数週間して…たった数週間で、休日に物凄い過食衝動に襲われて、呆気なく過食嘔吐は再び戻って来ます

 

なんで我慢できないんですかね?

 

わからない人は、「寝てしまえばいいんじゃない?」「他のことに集中したら?」などと思うかもしれませんね。

 

寝ようと思っても、眠れないんです。明らかに睡眠不足でもダメなんです。過食してしまおうか、やめようか、してしまおうか…悶々と悩みつづけるのです。

 

強い眠剤でも飲んだなら、寝られたかもしれませんね…

 

よく、ネイルや映画鑑賞など食と無関係で集中できるものを…なんてアドバイスがありますけど、ネイルしたところで過食衝動はグズグズの心の中に居座って、隙あらば出てくるのです。

 

どうして我慢できないのか自分でもわからないんです。だけど、一度来た衝動はなかなか消せないんです。

 

贅沢病、我慢不足…なんて言われますが、言う人の気持ちも、言われる側の気持ちもすごく良くわかります。

 

なかなか理解し難い病気であり、そして当事者にとって生活に大きな支障の出る面倒な病気です。

 

転職すれば治るかも…そんな淡い期待はあっさりと裏切られ、まんまと過食嘔吐の復活。そこからは、転がり落ちるように過食嘔吐の症状MAXまで。

 

なにごとも這い上がるのは大変なのに、堕ちるのは呆気ないものです。

 

 

 

何度も読んだ、スティーブン・レベンクロンの「鏡の中の少女」。あの時の私はどんなモチベーションで、何を期待して、読んでいたのでしょうか…

 

 

 

 

 

新卒入社から10ヶ月。

 

もう精神的にボロボロだった。正直、仕事どころじゃなかった。

 

常に食品に囲まれ、サービス残業ばっかりで、毎日過食嘔吐。限界だと思いました。

 

もう時効だと思って書きますが、お店の廃棄物をこっそり食べたこともあります。それが恥ずかしいことで、おかしいことだと自覚しても、このまま廃棄処分される、目の前の食材を口に入れずにはいられない。

 

それくらい過食衝動は恐ろしいパワーを持っていて、簡単に止められるようなものではないのです。

 

過食の症状を持つ方の、その周囲に居る方にどうか知っておいてほしい。「そんなに食べて…」「少しは我慢したら?」は全く通用しないのです。

 

自分だって、得体のしれない衝動、そしてその衝動の大きさに恐怖心を抱いているのですから。

 

一方で、上司の前では前向きに頑張る、(しかも新卒の中でも成績優秀な)放っておけない部下。

 

頑張って欲しいから、どんどん難しい課題を与え、たくさんのことを教えてくれる。だけど、威勢を張っている裏で私は限界でした。

 

私が崩壊すると思いました。

 

たった10ヶ月で増えた体重は7キロ。入社時のややスリムな体型に合わせて支給してもらった会社の制服がキツイのも、本当に毎日ストレスでした。

 

転職しよう…もうダメだ

 

いよいよ私はそう思い、働きながら転職サイトを利用して転職先を探しました。

 

条件は、食と関係のない仕事、土日休み、制服なし、給料アップ。

 

これまで飲食業によくある早番、中番、遅番のシフト制だったので、とにかく土日休み、平日勤務でリズムを整えたかったのです。

 

ちょうどタイミングが良かったのか…そして第二新卒&大学のネームバリューもあってか、応募1社目の会社から内定をもらい、転職先があっさり決まりました。

 

これで過食嘔吐が治るはず…転職すれば大丈夫…治したい…その思いから、本当に嬉しさとやる気に溢れていました

 

最初に面倒を見てくれた上司には、本当に申し訳ない想いでした。がっかりさせたかもしれませんね。

 

 

 

スティーブン・レベクロンの「鏡の中の少女」、何度も読んだ書籍です。

 

 

 

 

その後も私は、普段からできるだけ低カロリーな食事を心がけ、食事と体重を細かく記録。

 

こんな状態の私が、大学卒業後の仕事に選んだのは飲食業界でした。

 

飲食店でのアルバイト経験があったこと。接客にある程度自信があったこと。

 

そして…痩せたい一心で必死の食事管理と栄養の勉強を続けていたため、食への興味が強かったことも理由のひとつでした。

 

それに、正直やりたい事なんてわからなかったし、『就職氷河期』とも言われていた時代、とにかく早く就職先を決めたかったというのもありました。

 

最初こそ良かったんです。辛い研修もこなし、新入社員の中でも比較的、上の方の成績でした。研修もトップの早さで終え、いち早く現場デビュー。

 

地区別の接客サービスコンテストでも1位にしていただいたり…こちらもとにかく無我夢中。

 

社会人として「できる人間」になりたかったし、高いプライドがありました

 

ミスもたくさんしましたが、厳しい上司に食らい付き、始発から終電まで働くようなことも複数回。お店に泊ったこともあります。

 

実はこの頃、体重が少しずつ戻ってきていてBMI20くらいでした。ちょうど良かったですね。見た目は。

 

オペレーション研修中、お昼は商品の試食という毎日でした。外食チェーンのハイカロリーメニュー、体重が増えるのは当たり前のことでした。

 

ただ、すでに1年以上も止まっていた生理は、体重が増えてきたからといって再開しません。とてもハードな生活でしたから。

 

でも仕事は忙しいし、元彼の二股事件によって傷ついたことで結婚願望が消失していて、生理なんてなくて差し支えないとすら思っていました。

 

ちなみに、結局二股の彼との付き合いに耐え切れず、8ヶ月ほどで交際は終了しています。

 

 

生理なんて要らない…今考えたら、相当に馬鹿な考え方をしていますが、当時は本当に真剣に、そして全力でそう思っていたんです。

 

若い頃というのは、そういう乱暴な一面があるのかもしれません。

 

仕事量が増えるにつれ、私は止められない過食衝動にしばしば襲われるようになりました。仕事中であっても襲ってくる衝動はとてつもなく大きくて、それはそれはしんどかったです。