職場の上司が、健康診断の結果を受けて、食生活の改善と運動で4ヶ月ほどで15キロくらい減量した。

 

(このブログは2016年11月に書いたもの。2023年の今、もうその職場は退職しています)

 

もともと上司は、健康診断時に自己最高体重だったこともあり、そこから15キロ痩せてもガリガリではないけど、それでも明らかに痩せたわけで…これは私にとって非常にソワソワする出来事でした。

 

他人は他人、自分は自分、なのに、痩せたくて痩せたくて、ダイエットしたくなる。

 

嫌な奴ですが、他人が痩せると嫌な気持ちになる。嫉妬する。

 

ダイエットを始めると途端に過食嘔吐が酷くなる…ほとんど食事だけで痩せようとするから悪いのよね。

 

上司と私、身長もほとんど同じだから、私より体重減っちゃうよ…それもソワソワする。

 

(2023年の今も、完全にこの思考が無くなったかと言われたら、まだほんのわずか残っていると思うけれど、でもすごく気楽に生きています。今日なんてお昼に1人でラーメン食べましたから。過食の時しか食べられなかったラーメンを。食に縛られない生活は本当に楽です。今苦しんでいる方も、絶対に良くなる!だから諦めないで欲しいです。)

 

私が摂食障害(過少嘔吐)になってから、それをカミングアウトした人は何人もいます。

 

今となれば、時と場合によって「私、摂食障害になったことあってさー(本当は今も完治してないけど…とは言えない)」なんて話すこともありますけど、症状MAXのときはなかなか言えませんよね。

 

(↑これは2016年10月に書いたブログの内容なので、その時はまだ過食嘔吐がありました。2023年の現在2年半ほど症状はストップしています。皆さんも諦めないでください!良くなります!)

 

今だって人を選ぶネタですから。

 

医者やカウンセラー以外だと、症状MAXの時にちゃんとカミングアウトしたのは、母親と配偶者くらいでしょうか。

 

私はカミングアウトしたとき、当時の夫の返答に救われました。母親の言葉は「私はわかってあげられない」だった。悲しかった。

 

まだ結婚前、付き合って割と早いタイミングで過食嘔吐をカミングアウトしたら、

 

「(原因はともかく)痩せたくて吐くってことは、つまり美意識があるってことだろ?今は辛いと思うけど、それでも美意識を持っているって、女として俺はいいと思うよ。身なりに気を遣わず、女を捨ててるような女性も多いけど、それよりもいいよ。俺は別に過食嘔吐でもいいと思うよ?過食嘔吐と人格とは、全く関係ないし。吐いても吐かなくてもいいんじゃない?

 

無関心に思えますかね?文章にするとそっけないし他人事みたいですね。

 

人によってどう取るかはそれぞれでしょう。こんなことを言われてもちっとも救われない、という人もいるでしょう。

 

ですが、悩みに悩んで絞り出すようにカミングアウトした私にとって、この言葉は斬新過ぎて、救われました

 

少しくらい太ったっていいでしょ?

何で食べないの?

何で吐くの?

何で食べるくせに吐くの??

 

こんなことを言われることが多い過食嘔吐ですが、美意識があるから…キレイでいたいと思う気持ちがあるから…そんな風に言われてすごく救われました。

 

もちろん「普通」に食べられて、吐かなくて、そして体型を保てたなら1番いい。そんなことわかってる。

 

でも、そこのところに関して早急にどうすることもできない状態だった私に、彼がくれたこの言葉は嬉しかったです。

 

今でも、これに関しては、とてもとても感謝しています。

 

これを読んでいる摂食障害の方で、これまで救われた言葉があったら…よかったら教えてほしいです。

 

何年も前に母親に過食嘔吐のことをカミングアウトしたときのこと…

 

あれは確か、いかがわしい過食症回復団体のカウンセリングを受けようとしたとき…それを母親が止めてくれたのですが、その直後にきちんと母親にカミングアウトしたんだと記憶しています。

 

 

 

 

母親は心配はしたものの、返ってきた言葉は、「私は、わかってあげられない」でした。

 

これはショックでしたね。素直にショックだった。

 

ちなみにその後もこの言葉、母親から何度か言われました

 

親だったら、過食症や摂食障害の本を読んだりして、何とかわかってやろうとするものじゃないか?なんて、思い込んでた。期待もしていた。

 

摂食障害がどんな病で、どれだけ危険で、どれだけ苦しんでいる人が多いか、母親にも理解して欲しかった。

 

「一緒に頑張って治そう!」とでも言ってくれるかと思った。「これまで1人で辛かったね」と言って欲しかった

 

ただ…母親は、悪気があったわけでも、私を嫌いなわけでも、見放したわけでもなく、素直に「よくわからない」だったのでしょう。

 

幼少期はそれなりに貧しい生活を経験し、結婚後も相当な苦労をし、自分より子どもを完全優先で生きてきた母。

 

今だって外食で残すことを嫌います。だから、カミングアウトした後も、外食店で私が残そうとすると「食べればいいのに」「あと少しなんだから食べなよ」と言います。

 

ぜんっぜん、わかってない!と、私は本当にがっかりしたし、悲しかった。

 

母親自身、全力で子育てしてくれたんです。本当は、多少調べてくれたかもわからないけど。

 

でも、「過食嘔吐になってすみません」なんて思ってませんよ、私。今は。しょうがないじゃない、なってしまったんだもの。

 

なんとかしようと、なんとか直そうと、一生懸命に取り組んだよ。だから「ごめん」なんて思わない

 

過食嘔吐の状態がMAXのときは、そんな母に対して、「いつか母親に、あのときは相当ショックだった。信じられなかった。悲しかった」と言ってやりたいと思っていましたが…

 

いや、今も少し思ってるかな。死に際に、耳元で言ってやろうかと。

 

だけど私も子どもを育てたり、たくさんの失敗をしたりして、考えも変わりつつあり…親は結局「別人格」、あまりに頼っちゃいけない、と思うように。諦めとか割り切り、かもしれませんね。

 

別人格。当たり前ですが。

 

第一、私は親の思うようにならないし、その逆も然り、と思うようになったので、この思いはここで吐くくらいにしておきます。

 

期待なんかしちゃダメですね。誰に対しても。