前にも書いたのだが、自分は、仕事先からの帰りに、ちょくちょくつまみと酒を買ってライナー号に乗っては、約30分の酒場気分を味わっている。
ライナー酒場(中央・青梅線)
https://ameblo.jp/revenge2020/entry-12310143126.html
その時にお供にするのが、日本酒の1合180ml入りのコップ的な容器のいわゆる「カップ酒」(ちなみに「ワンカップ」は大関の商品名)、もしくは300ml入り瓶のいわゆる「サンデシ」である。
知ってる人も多いと思うが、日本酒は、基本が一升瓶1,800mlで、瓶が小さくなっていくと価格が割り増しになっていく(まあ、世の中のモノはだいたいそうなのだが)。
一番分かりやすいのは、四合瓶720mlの価格が一升瓶1,800mlの半分という例。
一升瓶で3,000円ならば四合瓶で1,500円といった感じ。
量の比率をそのまま当てはめれば、本来1,200円であり、25%割り増しになっているという事である。
しかし、サンデシやカップ酒の場合は、イマイチ割増率が不明だった。
と言う訳で、今回は、それを解明してみたという次第。
きっと四合瓶と同じく一律的な割増率が存在するであろうという予測の下で。
サンプルとしたのは、以下の3銘柄。
・八海山
・澤乃井
・獺祭
それぞれの銘柄の、なるべく1合サイズ(カップだけでなく瓶も含む)でも販売されている酒を選び、銘柄毎と3銘柄全体の平均値を出して見た。
そして、導かれた数字がコチラ。
まずは、3銘柄全体の平均値から。
・720ml 22%増し
・300ml 31%増し
・180ml 40%増し
当然の事ながら量が減るに従って割増率もアップしていく。
しかし、ココで気が付いたのは、四合瓶だからと言って皆一律に25%増しではなかったという事実!
具体的に見ると、普通酒とか本醸造といった低スペックの酒の割増率が低いという事が分かった。
コレが分かっただけでもやった甲斐があったというモノである(笑)
では、ココからは、銘柄毎に。
最初は、新潟の銘酒「八海山」
・720ml 23%増し
・300ml 34%増し
・180ml 48%増し
何故「八海山」からかというと、割増率が3銘柄で最も高かったからである。
特に180mlだとほぼ50%増しである(ハイスペックなモノだと50%超え)。
どうりで日頃から一升瓶以外に手が出ない訳だ。
お次は、東京が誇る銘酒「澤乃井」
・720ml 18%増し
・300ml 30%増し
・180ml 26%増し
全てにおいて平均値以下という結果となった。
しかし、澤乃井は、ハイスペック商品になると四合瓶までしか発売していないために今回の集計に含まれておらず、それで低く出ている事もある。
特に普通酒においては、720mlで0.3%、300mlで16%、180mlで18%という低さ。
考察してみるに、普通酒は「安いから買う」という性質のモノなので、あまり割高にすると結果的に一升瓶から小さいサイズまで全部売れなくなってしまうという事だろうか?(一升瓶を買う人ってのは、実は少ない)
さて、殿に控えしは、今や知らない人はいない大吟醸の代名詞「獺祭」
・720ml 25%増し
・300ml 25%増し
・180ml 36%増し
という訳で、コレにはかなり驚いた!
元々この企画?を考えたきっかけの一つに、最近新宿駅に出来たKINOKUNIYAに獺祭が売ってるのだが、そのサンデシが意外に安くないか?というギモンがあったのだが、コレで見事解く事が出来た!
サンデシも四合瓶も同じ25%増しだったのである!
では、コレを率ではなく実際の価格で検証してみたい。
まず、獺祭のフラッグシップである「磨き50」の価格から(税抜き)。
・1,800ml 2,850円
・300ml 594円
次に澤乃井で300mlの価格が近い「純米大辛口」と獺祭との差額。
・1,800ml 2,240円 -610円
・300ml 510円 -84円
最後は八海山で同じく近い「特別本醸造」と獺祭との差額。
・1,800ml 2,390円 -460円
・300ml 520円 -74円
という訳で、一升瓶の値段が500~600円も違う、ランクが2つ以上も上の酒にも関わらず、80円前後しか価格が変わらないのである(最初からこっちで比較しろってなハナシだが…)。
次は、獺祭の「磨き50」の300mlをそれぞれの割増率にした際の価格と差額と獺祭の価格594円との比(なんか良くワカラナクなってきた…)を出してみる。
・澤乃井割増率 37% 651円 -57円 +9.6%
・八海山割増率 31% 622円 -28円 +4.7%
という訳で、約5~10%もお得となっているのである!
この辺は、蔵によって考え方、戦略が違うのであろう。たぶんだが。
と、気付けば獺祭のサンデシがお得というハナシに変わってしまったのだが(笑)、一応まとめておく。
・容量の違いによる割増率は、概ね720mlで25%前後、300mlで30%前後、180mlで40%前後(と覚えると分かりやすい)
・割り増しについては、業界の慣習的な、一律的なモノは無く、各酒蔵が独自に決めている(ように思う)
・普通酒は、割り増しをあまりしない
・獺祭は、サンデシがお得!
といったところだろうか。
という訳で、次回のライナー酒場では、獺祭のサンデシを飲んでみようと思う。
が、しかし、やはり日本酒は一升瓶が圧倒的にお得。
家飲み用には、必ず一升瓶を買いましょう!という事で。
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