今回は
アンケートでご質問があった補食について
補食の意味は
10時頃・・・エネルギー補給し、筋肉・骨・血液を守る
練習前・・・練習に必要なエネルギーの補給
練習後・・・練習で使い切ったエネルギーの回復と、筋肉の再生、疲労の回復
夜食・・・長時間エネルギー補給できない間、筋肉・骨・血液を守る
夜練の日の食事スケジュールが定まらない!
学校からの帰宅時間によっては
練習前の補食=夕食
でも構いません。
●帰宅から練習時間までに余裕があるなら
しっかり夕食を摂ってから練習に行き、練習後に補食、余裕があれば夜食も足す
●練習前にしっかり食べると動きづらいなら
糖質中心の補食を食べて練習に行き、帰宅後しっかり夕食を食べる
●練習が終わってから帰宅まで時間がかかるなら
練習後すぐの補食を少し多めに食べ、帰宅後しっかり夕食を食べる
【目安量】
練習後から夕食までが1時間かかるなら、おにぎりなら
40kgの選手:130g 50kg:160g 60kg:200g 程度になります
サッカーの練習以外にも、勉強の時間や、塾に通う選手もいますね
家族の生活時間も関係してくると思いますので
選手やご家族が過ごすのに無理のないスケジュールを組むのがいいでしょう
補食にプロテイン!使う?使わない?
プロテインを積極的に使うべきかどうか…
競技力が上がってくると、さらに上を目指すにあたり迷いますね。
まずは、なぜプロテインが自分のお子さんに必要だと思うのでしょう
プロテイン=「たんぱく質」は
主に、筋肉・血液・骨など身体の材料として利用されます
(糖質や脂質など、エネルギーになる栄養素が少なくなると、エネルギーとしても利用されます)
筋肉が大きくなれば、パワーやスピードが増し
血液を産生できれば、酸素や栄養素を身体のすみずみまで運べます
骨が伸びれば背が伸びますし、骨量が増せば、四肢は強化され骨折の危険が少なくなります
さて
食事の不足を補うのがプロテインなど補助食品の目的ですが
粉や錠剤を飲むだけなので、上記の効果が得られるなら!楽だし簡単!と安易に使用する選手や保護者が増えています
しかしながら、残念なことに
たんぱく質は、一度に使える量に上限があるので
必要以上に取り入れた分は体脂肪として蓄えられます
食事から十分に摂れるたんぱく質を、さらにプロテインで付加すれば
体脂肪が増えて動きづらくなるだけでなく
まだ未熟なジュニア世代選手たちの内臓にも負担がかかります
内臓の疲労は肉艇的な疲労に直結するので、パフォーマンスの低下につながります
通常の食事がとれるのであれば、ジュニア期のプロテインは必要ないですし
高校生でも、重量計の競技でなければ必要はないと言えます
まずは 3食+補食 がしっかり摂れること
この習慣が無理なく、当たり前になるよう
レバンテ世代から身につけておくことが最優先です
日本代表 活動中のプロテインは?
現在、SAMURAI BLUE(日本代表)では
日本サッカー協会医学委員会の栄養補助食品(サプリメント)の摂取の方針に則って代表活動をしており
代表活動中のサプリメントのの提供は一切行っていません
その理由は、サプリメントに頼らず食品から栄養素を摂取してほしいから
目的は2つあり、
1つは、代表メンバーの、チームとして一括したドーピングコントロールのため
もう1つは、適切なリカバリーのため です
保護者のみなさま
選手たちの食からのサポート、いつもありがとうございます
今回テーマにした補食
タイミングと、選びがちなプロテインについて書いてみました
アンケートのご質問でも、より細かなことまで選手の食や栄養について気にかけていただけて
選手たちの成長のバックアップに心強く感じました
選手たちの将来には、親さんの関心度は大きく関わると常々感じます
これからのサポート、よろしくお願いいたします
公認スポーツ栄養士 森映子