高橋洋一氏が、為替(ドル円相場)を計算する理論があって、今から1、2年先の為替を予測できることを紹介していた(公演日は3月23日)。
(45:40辺りから)
髙橋洋一 緊急スペシャルライブ「ここでしか聞けない髙橋洋一」#髙橋洋一 #高橋洋一#ゼロ金利解除#住宅ローン (youtube.com)
その理論とは円とドルの総量の比で決まるというのである。
ドル円レート(円/ドル) = 日本円の総量 ÷ 米国ドルの総量
因みに、高橋氏が話していた総量データをあてはめてみると、
理論的なレートは
680兆円 ÷ 5.8兆ドル = 117.2円/ドル
となる。
実際のレートは2月であるが、終値ベースで最安値146.2円(1日)から最高値150.79円(13日)で変動している。
理論値と実際とのズレは大体31円である(高橋氏の講演ではズレは20円と言っていたが)。
高橋氏の言うお金(円またはドル)の「総量」というのは、専門用語のマネタリーベースのことのようである。
マネタリーべース = 日銀券発行残高 + 貨幣流通高 + 日銀当座預金
あるコンサルティング会社から「日本のマネタリーベースと日米マネタリーベース比」とうい資料が公開されている。
https://www.am-consulting.co.jp/amc_pdf/jpn-mb.pdf
12ページに日米マネタリーベース比(円/(ドル×100))の推移が出ていて、2011年前後3年の期間、大体0.5という数値が出ている。
2013年6月を取り上げて理論上のレートを計算してみると
163.54兆円 ÷ 3.2015兆ドル = 51.08円 円/ドル
同月の実際のレートは97.6円/ドル(七十七銀行のデータによる)で、理論値とのズレは46.2円である。
米ドル対円相場(仲値)一覧表 (2013年) | 七十七銀行 (77bank.co.jp)
31円から46円のズレはあるものの、1年後の日米マネタリーベースを予測すれば、レートも予測できそうだ。