2026年9月16日、ストラスブールの欧州議会のルイーズ・ワイス棟(Louise Weiss building)内で、反戦派議員たちによる院内会合(informal in-house meeting)が開かれた。 

 

この会合はハンス・ノイホフ博士の「ヨーロッパにおける平和の道について議論する」というアイディアが具体化したものだった。しかし、欧州議会の公式イベントとしては認められず、「戦争終結の前提はウクライナ勝利」に固執する議員たちの姿は会場に見られなかった。ベルリンからはるばる来たティノ・クルパリアの姿が見られた。

 

 

スピーカーとして会合に招かれたユリア・メンデル氏は、ワイス棟への入館を拒否されたためホテルからビデオ演説を行うことになった。

 

メンデルの経歴 (自己紹介より) :

・ニューヨーク・タイムズのフリーランサー、世界銀行のコンサルタント、主流メディアのランサーとして活動。

その後、2年間はゼレンスキー大統領の報道官を務めた。

・2014年からウクライナの内戦を取材した。

・ゼレンスキー大統領と何度もドンバスを訪れ、交渉の場に立ち合い、大統領の広報活動を支援した。

・2022年の本格的な侵攻が始まった時、現地に留まった。そこで砲撃で九死に一生を得た。国中を駆け巡り休みなく報道を続けた。

 

彼女は、西側諸国やウクライナの国営メディアの一部からロシアのプロパガンダを伝えていると批判されるが、彼女はそれを否定しています。スピーチでは次のように強調しています。

「私はウクライナの娘であり、今日、私はウクライナの声です。」

「皆さんが、これまで耳にしてきた多くの声と違うのは、私がこの戦争から利益を得ていないからです。この戦争でキャリアを築こうとしているわけでもありません。この戦争から助成金も利益も受け取っていません。」

 

 

以下は、演説の最後の言葉 : 

 

「今日、全てのヨーロッパの政治家に対して、平和という大義のもとに団結しこの恐ろしいロシア・ウクライナ戦争を終結させ、大陸に安定と安全を取り戻すように訴えます。

これこそが、成功する未来への道であり、私たちの世代の政治家に対する要求です。―戦争を挑発したり道徳的なポーズをとることではない。―」

 

"I call on all European politicians today to unite around the cause of peace, to help bring this terrible Russian-Ukrainian war to an end and to return stability and security to our continent. 

This, not warmongering and moral posturing, is the way to successful future and the call of our generation of politicians."

 

 

彼女の強い訴えは、会合に参加した議員たちに響いた。


これからの課題は、この声をヨーロッパの政治家たちに響かせることだ。 では、国民には何が求められるのか。 相手国への嫌悪感にとらわれず、 メディアの情報を「好きか嫌いか」で受け取るのではなく、 その合理性を静かに見極める姿勢である。

 

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ユリア・メンデル氏のスピーチ全文 

 https://iuliiamendel.substack.com/p/they-tried-to-ban-my-speech-i-gave

 

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[ 忘備録 ]

 

・ルイーズ・ワイス棟 : ストラスブールの欧州議会の建物。建物の名前は、1979年の欧州議会議員直接選挙で86歳で選出されルイーズ・ヴェイスに因む。彼女はジャーナリスト。

 

・ハンス・ノイホフ博士 : 欧州の平和外交を推進する思想家・活動家。

 

・ティノ・クルパリア: ドイツの政党 AfD(Alternative für Deutschland)の共同党首。AfD は、イツの右派政党で、EU・移民政策・対ロシア政策などで独自の立場を取ることで知られています。日本では「ドイツの選択肢」と呼ばれる。