【映画】ゴジラ(1954) :祝アカデミー視覚効果賞! ゴジラ原点を深堀りします | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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2024年のアメリカアカデミー賞にて日本の「ゴジラ-1(マイナスワン)」がまさかの視覚効果賞受賞!

 

それを記念しましてゴジラのすべての原点である1作目「ゴジラ」1954年版をやりましょう

 

 

 

「ゴジラ」

 

 

 

 

1954年公開 / 97分 / 日本 (米題:GODZILLA)

 

監督: 本多猪四郎
脚本: 村田武雄/本多猪四郎
原作: 香山滋
製作: 田中友幸
音楽: 伊福部昭
撮影: 玉井正夫
編集: 平泰陳
特殊技術: 圓谷英二
製作会社/配給: 東宝

 

キャスト

宝田明/河内桃子/平田昭彦/志村喬/堺左千夫/村上冬樹/山本廉/榊田敬二/鈴木豊明/馬野都留子/菅井きん/笈川武夫/林幹/恩田清二郎/髙堂國典/小川虎之助他

 

19XX年、南太平洋で行なわれた核実験によって、ジュラ紀の肉食恐竜が甦った。ゴジラと名付けられたその怪物は、大戸島を襲った後、東京へと歩を進めていく。放射能をまき散らすゴジラの前に、帝都は為す術もなく蹂躙されるかのように思われた。だがその時、防衛軍に一つの朗報がもたらされた。それは若き天才科学者、芹沢の発明した“オキシジェン・デストロイヤー”という、核を凌ぐ超兵器の存在である。しかし芹沢は、核の二の舞を怖れ、その超兵器の使用を認めようとはしなかった……。この作品によって本邦の特撮映画は始まった、と言っても過言ではない程の大傑作。戦争と核兵器への警鐘をテーマとしながらも、堂々たる娯楽大作に仕上がっている点は、スタッフ及びキャストの尽力の賜物であろう。芹沢博士の、“オキシジェン・デストロイヤーの使用”に対する怒りの絶叫が、本作のテーマのひとつである。

(allcinemaより抜粋)

 

Wikipedia:ゴジラ

 

 

*****

 

どうもです

 

ちょっと体調崩し仕事も休み2日ほど安静にしておりました

 

ようやくもどりつつありますのでやっていきたいと思うのですが

 

ここ数日間でまた色々なことが起きました

 

良い知らせもあれば

 

悲しい知らせもありました

 

 

まあそんな中でもゴジラ好きの私にとっては「ゴジラ-1」のアカデミー受賞でしょう

 

80年代のころはもう日本の特撮はアメリカには追い付けないなあなんて、

 

思ったりもしたものでしたが

 

「白組」、それも山崎監督の作品は低予算ながらもしっかりと高水準のCGで撮られていました

 

これまでの培ってきたものがゴジラで花開いたと感じます

 

 

こりゃあさ、

 

 

あるで、、、続編(^^)

 

 

 

んなことで、

 

本題へ行きましょう

 

 

最初のドーン!という地響きに続き、

 

咆哮とともにでてくるタイトル

 

 

 

 

毎度毎度ですがここからワクワクがとまりません

 

スタッフロールが流れ、その後海から始まる

 

 

船上に人々が海を見ている

 

すると海から光が放たれ、

 

舟は炎上し沈む

 

舟は貨物船「栄光丸」

 

SOSが発信された小笠原諸島近海へ同じ南海汽船の「備後丸」が向かうも

 

同じ座標で「備後丸」も行方を絶つ

 

近海の島。大戸島には「呉爾羅」伝説が残されており

 

ついに大戸島で姿を現す

 

 

 

 

ここでは小暴れして海へと帰るが

 

東京ではゴジラの対策本部ができる。。

 

 

 

主要なキャストを紹介していきましょう

 

 

まずは南海汽船の尾形=宝田明

 

 

めちゃくちゃイケメン

 

ヒロインは河内桃子さん

 

この人もお綺麗

 

 

お二人とも53年デビューの新人のころですが

 

初々しくも素直な演技がストレートに心情に響きます

 

 

そしてゴジラと言えばこの方

 

芹沢博士の平田昭彦

 

 

後半はこの3人のドラマも見ごたえあります

 

 

それから山根教授=志村喬

 

 

 

ゴジラを抹殺するよりあの生命力を研究したほうが人類の為になるのではと説く科学者

 

それも一理あるが事態はもうそんなことでは済まされなくなる。。

 

 

ゴジラについても

 

この初代ゴジラ(通称初ゴジ)

 

 

幾度となる水爆実験で目覚めた侏羅紀の怪物

 

この「侏羅紀」(ジュラ紀)と詠むが台詞の200万年前というのは

 

年代が本当に「ジュラ紀」とはかけ離れており

 

原作者の香山滋がわざと人類の祖先アウストラロピテクスの生存期に合わせたのではないかと言う説もある

 

この説があるとなると

 

思い浮かべるのは「シン・ゴジラ」のあのラストの尻尾!

 

庵野氏たちはやはりマニアですねエ

 

マニアじゃないと撮れない作品でした

 

 

生物的に見ると山根教授の言ってた光を当てるな。

 

これは光を嫌っているかと言うとそうではなく寄ってくるようです

 

それと光だけではなく音にも反応しているようにも感じます

 

それで光と音のある東京の方へと向かってきたのかもしれません

 

 

 

ゴジラは一度東京湾の納涼船の前に姿を見せ、

 

その後、品川沖から侵入

 

 

 

 

電車を咥えひと暴れします

 

 

 

この下向きのギョロ目がね

 

一番最初に鑑賞した時に印象に残ったカットでした

 

 

 

その後また海へ戻るのですが

 

次は芝浦の方から現れます

 

 

我らの防御もむなしくあっさりと進行

 

 

東京を火の海へとし

 

銀座、そして国会議事堂へ

 

 

 

 

 

 

 

 

この大炎上シーンも「シン・ゴジラ」の燃える東京に重なります

 

その後上野、浅草まで行き隅田川を南下し再び東京湾へ

 

 

 

東京はまたもや大被害を被ります

 

戦後、東京の大空襲から10年経ってないころです

 

「また疎開かよ」と言うものもいれば

 

「父ちゃんのとこへいくんだよ」としゃがみ込む親子もいる

 

大戸村からきた少年新吉は

 

何度も何度も「ちくしょう!」「ちくしょう!」と叫ぶ

 

ここで表される被災者の描写が

 

まだ生々しいのだ

 

ジェノサイドがまたやってくるのかと思わせる恐怖

 

 

尾形と恵美子さんはいてもたってもいれなくなり

 

芹沢博士の研究するオキシジェンデストロイヤーの使用を頼みに行く

 

 

オキシジェンデストロイヤー

 

 

液体中の酸素破壊剤であり、

 

酸素を亡くした上にすべてを溶解してしまう恐るべき化学兵器

 

 

芹沢はこれを改良しなにか人のためになるものになるまで

 

発表は控えていた

 

 

 

 

到底、恵美子の頼みでも断る芹沢だったが

 

ふとテレビから聞こえてきた女学生による「平和への祈り」の歌

 

これを聞き芹沢は決心する

 

 

「使うなら僕が使う」

 

 

 

 

尾形も同行し二人でゴジラのいる東京湾に潜水する

 

ゴジラが見えたところで尾形は上がるが

 

芹沢は上がってこない

 

 

 

 

ゴジラにオキシジェンデストロイヤーを掲げ、

 

自ら起動させる

 

 

 

 

 

芹沢からの弱弱しい無線が響く

 

 

「尾形、大成功だ」

 

「幸福にくらせよ さよなら、さよなら」

 

 

 

エアと命綱を切り取りゴジラと心中を選ぶ芹沢

 

これでオキシジェンデストロイヤーも世に出ることもこれから先ないのだ

 

 

民衆は歓喜に沸くが尾形や山根教授には嬉しさはない

 

そして山根教授の一言

 

「ゴジラが1体とは思えない」

 

「また水爆や兵器が使われる限り第2第3のゴジラが現れる」と

 

 

 

物語はこれで幕を閉じるが

 

教授の言う通りゴジラはもう半世紀以上も

 

現れ続けている

 

 

 

1作目は反戦反核の要素がやはり非常に強い

 

ストレートにそれを感じる

 

ゴジラが「核」そのものの象徴として今は表されていることが多いが

 

この当時はどうだったのだろうと思うと

 

「戦争」そのもの

 

つまりは一番その頃身近なのは10年前敵国だったアメリカなのではとも思える

 

 

空襲で街を火の海にする米軍の爆撃機

 

そして生々しい被災者たちの描写

 

その時の悔しさを

 

そして戦死者たちの無念を

 

芹沢博士がゴジラに自らの死をもって駆逐したことで

 

晴らしてくれているのではないだろうか

 

 

芹沢の最期の言葉

 

 

あれは戦死者たちの言葉にも感じる

 

 

「幸福にくらせよ さよなら、さよなら。」

 

 

戦場で散ってしまった命の言葉のようだ

 

ゴジラのことで、

 

先述に人との誕生とゴジラの生息した時期が被ると言ったが

 

ゴジラが一番最初に現れた小笠原諸島の位置

 

北緯24度東経141度2分のいう位置

 

ここは太平洋戦争の激戦区硫黄島のすぐ近くである

 

この戦死者たちの念もゴジラと被るところがあるのではないだろうか

 

 

 

ゴジラは

 

戦争の影であり続けるが

 

いつしかヤンチャ坊主のようになる

 

それも時代の流れだったのかもしれないし

 

 

今回アカデミーに

 

作品賞に原爆の父の「オッペンハイマー」が受賞され

 

視覚効果賞に「ゴジラ-1」が撮ることになったのはただの偶然とは思えない

 

 

アメリカにしてみれば

 

今じゃこんなに小さな島国の平和ボケしたやつらが

 

遠い昔にうちらと大戦争して

 

原子力爆弾まで使わせたこと自体がもはや伝説なんじゃなかろうか

 

 

今のホンワカした日本人に

 

ふわっふわした総理をみてりゃあね

 

 

嘘みたいだものね。

 

 

しかし現実にあった事なんだって

 

伝えられることだけでもいい事です

 

もはや戦後に日本人もアメリカ人もリアリティを感じれる年代の人たちは少なくなっているのは事実です

 

その現代劇ではないリアリティのないところが

 

ファンタジーのエンタメとして両国に受けたのかもしれない

 

「ゴジラ-1」にはMPが出なくってもさ

 

エンタメとして万人に受け入れられる「ゴジラ」として

 

是非とも続編をね

 

そして願わくば

 

庵野氏との共作なんてのもね

 

どんな化学反応を起こすか楽しみでもありますが

 

まあ、無理かねエ(^^;

 

 

東宝の特撮映画も一通りやってはいますが

 

また再考察していきたいとも思っていますので

 

 

まあ、

 

 

そのうちにね。

 

 

 

では。