【映画】グランツーリスモ(2023) :ニール・ブロムカンプ監督渾身の令和版「ロッキー」! | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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プレイステーションレースゲームの人気タイトル「グランツーリスモ」

 

このゲームの名人が実際にレーサーとなるという漫画のような実話を映画化

 

 

いやー、ストーリー構成がまんま「ロッキー」、、

 

 

こんなん良いに決まってますがな。

 

 

「グランツーリスモ」!

 

 

 

 

 

2023年公開 / 134分 / アメリカ (原題:gran turismo)

 

監督: ニール・ブロムカンプ
脚本: ジェイソン・ホール/ザック・ベイリン
原作: PlayStation Studios「グランツーリスモ」
製作: ダグ・ベルグラッド/アサド・キジルバシュ/カーター・スワン/デイナ・ブルネッティ
音楽: ローン・バルフ
主題歌: T-SQUARE 『CLIMAX』
編集: オースティン・デインズ/コルビー・パーカー・ジュニア
製作会社: コロンビア ピクチャーズ/PlayStation プロダクションズ/トリガー・ストリート・プロダクション
配給: ソニー・ピクチャーズ リリーシング

キャスト    
デヴィッド・ハーバー/オーランド・ブルーム/アーチー・マデクウィ/ダレン・バーネット/ジェリ・ハリウェル=ホーナー/ジャイモン・フンスー

 

2008年、日産、プレイステーション、ポリフォニー・デジタルがタッグを組み、世界的人気ドライビングゲーム“グランツーリスモ”のトッププレイヤーたちの中から、プロのレーシングドライバーを発掘養成する前代未聞のプロジェクト“GTアカデミー”がスタートし、当初は懐疑的な見方も少なくなかったものの、実際にリアルレースで活躍する選手を多数輩出する成果をあげた。本作は、そんな驚きの実話を基に、無謀な夢に立ち向かった熱き挑戦者たちの感動の物語を「第9地区」「チャッピー」のニール・ブロムカンプ監督が映画化したアクション・ドラマ。主演は「ミッドサマー」のアーチー・マデクウィ、共演にデヴィッド・ハーバー、オーランド・ブルーム。
 世界的大ヒットゲーム“グランツーリスモ”に夢中の若者ヤンは、父にあきれられながらも、本物のレーシングドライバーになることを夢見ていた。そんなある日、ヤンはゲームで好タイムを出し、“GTアカデミー”の予選会に参加するチャンスを得る。それは、プレイヤーの可能性を信じるダニー・ムーアによって設立された、プロレーサーを育成するための選抜プログラムだった。やがてヤンは、それぞれに夢を抱く他の若者たちとともに“GTアカデミー”に参加し、本心ではゲーマーが通用するはずないと思っている元レーサー、ジャック・ソルターの厳しい指導を受け、初めてリアルなレースの過酷さを身をもって体感していくのだったが…。(allcinemaより抜粋)

 

ソニーピクチャーズ公式サイト

 

 

 

Wikipedia:グランツーリスモ

 

 

*****

 

 

どもども

 

今回はこちらです

 

配信にて鑑賞。

 

 

実在のレーサーの物語を映画化しておりますが、

 

ゲームオタクが本物のレーサーになるというお伽噺のようなホントの話しで

 

主人公のモデルとなるヤン・マーデンボローは本作でも

 

本当のレースさながらのドライヴィングを披露しています。

 

 

 

 

監督は「第9地区」、「チャッピー」などのニール・ブロムカンプ

 

彼は「チャッピー」以降、Youtubeで映画顔負けのSF作品を制作していました

 

それはそれで監督の撮りたい作品を撮れてる環境だったのでよかったのではと思っていましたが

 

コロナ禍の2021年にパンデミック時期に制作したホラー映画「デモニック」を公開するも不入りで日本未公開

 

 

そしてその次に撮ったのが本作になります。

 

 

もともと熱量のあるSFを得意とする監督であり

 

今回もそこそこ期待していたのですがその期待を大きく上回る完成度を持ったレース映画となりました。

 

 

もーなんつったって、物語の構成がまんま「ロッキー」。

 

観ていて熱くならずにいられません。

 

 

 

 

 

イギリス在中の引きこもりがちのゲームオタクが

 

ソニーと日産が企画したプロジェクト「GTアカデミー」に選出されレーサーの卵になる

 

そこから頭角を現し、ついには本当のレーサーとなり「ルマン24時間レース」で3位になる

 

これが実際の出来事であり、

 

 

これにトレーニングの様子を取り入れ、

 

ロマンス要素をぶち込み、

 

レース事故により重傷、観客が死亡というドン底からの復活、

 

おまけに金持ちのライバルまで登場させるまさにロッキーぶり

 

 

 

 

 

また「要」となるレースシーンは

 

ドローンを使ったリアルな各国のレースコースで、リアルな走行シーンをあらゆる角度から感応し、

 

まさに大迫力の臨場感で体感できる演出となっています。

 

 

 

 

ルマン24時間レースの雨のシーンはスティーブマックイーンの「ル・マン」(1971)の雨を思いだす

 

 

 

 

臨場感は「トップガンマーヴェリック」の飛行シーンのリアル感を彷彿させる

 

最近のレース映画のヒット作「フォードVSフェラーリ」や「ラッシュ/プライドと友情」はどうしても伝記映画として当時のコースや車種をCGで見せる為、レースシーンに全てではないにしろ少し違和感があった

 

この作品でももちろんCGも使用しているのですが

 

それを多用せずリアルにこだわったのが良いでした。

 

 

また出演者にはデヴィッド・ハーバーにオーランド・ブルームが脇を固め主人公をサポート

 

 

 

 

 

主人公のアーチー・マデクウィは「ミッドサマー」のサイモン役の青年

 

彼と父との確執も非常に良い

 

 

フォーミュラレースのドライバーなんて本当に狭き門だ

 

父は元イングランドのプロサッカー選手だったが

 

レーサードライバーなんて鼻から成れっこないと思っていた

 

しかし本人はレーサーは5歳の頃からの夢だったという

 

レースの道に進めない彼はゲームの世界でレーサーとなった

 

ルマンのコースは、もう何千回も走ったと言う

 

マシンのチューニングも1人で何時間もかけて仕上げる

 

 

そんな彼に「本物」のレース世界の人たちは厳しい

 

そりゃあ現場からすれば「レースなめんな」となるのが正しい

 

それを彼は努力し実力で認めさせた

 

これは全世界のゲーマーたちのアイデンティティーにもなったのではないでしょうか

 

 

今回は「GTアカデミー」というプロジェクトから生まれた奇跡のような実話が

 

サクセスストーリーになったわけだが

 

もとはというと1流レーサーを見つける為ではなく

 

ゲーム人口のマーケティングの獲得と話題作りだったのかもしれない

 

それをロッキーのような物語にしたことは

 

製作側の勝利ではないでしょうか

 

 

 

昔だったら

 

「苦労人」片山右京物語でもよかったかもしれませんね(^^)

 

 

んなわけでして終わります

 

今日も安全運転で頑張りましょう

 

 

 

では。