KNOCK /ノック 終末の訪問者(2023) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

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おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
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独特の作風でマニア的なファンを持つ監督、M・ナイト・シャマランの最新スリラー映画

 

で、今回はシャマラン版、「ヨハネの黙示録」と言うべきか、、

 

いつものM・ナイト・シャマラン映画と言うべきか・・(^^;

 

 

 

 

では・・

 

 

これが無ければ始まりません。。

 

 

 

君は M・ナイト・シャマランをしっているか?

 

 

「KNOCK /ノック 終末の訪問者」

 

 

 

 

2023年公開 / 100分 / アメリカ (原題:KNOCK AT THE CABIN)

 

監督    M・ナイト・シャマラン
脚本    M・ナイト・シャマラン/スティーヴ・デズモンド/マイケル・シャーマン
原作    ポール・G・トレンブレイ『終末の訪問者』(竹書房文庫)
製作    M・ナイト・シャマラン/マーク・ビエンストック/アシュウィン・ラジャン
音楽    ハーディス・ステファンスドッティル
撮影    ジェアリン・ブラシュケ
編集    ノエミ・カタリーナ・プライスヴェルク
製作会社    フィルムネイション・エンターテインメント/パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ/ブラインディング・エッジ・ピクチャーズ/ウィッシュボーン・エンターテインメント
配給    ユニバーサル・ピクチャーズ/東宝東和

 

キャスト

デイヴ・バウティスタ/ジョナサン・グロフ/ベン・オルドリッジ/ニキ・アムカ=バード/クリステン・ツイ/アビー・クイン/ルパート・グリント他

 

人里離れた山小屋で休暇を楽しむ3人の家族。彼らは突然現れた謎の4人組に拘束され、あまりにも理不尽な要求を突き付けられる。それは、世界を終末から救うために、犠牲となる1人を3人の中から選択してくれ、というもの。4人組の荒唐無稽な話を到底信じることはできず、彼らの要求を拒絶する3人だったが…。ポール・トレンブレイのベストセラー『終末の訪問者』を「シックス・センス」「オールド」のM・ナイト・シャマラン監督が映画化したミステリアスなサスペンス・スリラー。出演はデイヴ・バウティスタ、ジョナサン・グロフ、ベン・オルドリッジ。

(allcinemaより抜粋)

 

Wikipedia:ノック 終末の訪問者

 

*****

 

 

ではこちら、

 

配信の方で鑑賞しましたのでやっていこかなと思います。

 

 

いやー、、、

 

 

今回の監督の作品は何といいましょうか、、

 

ある意味シャマラン節炸裂な作品で、

 

すんごいところ攻めてきたなって内容。

 

 

よって後半はネタバレになると思います

(ネタバレ入る前に付箋入れときますのでご安心をば)

 

 

まずは冒頭から。

 

 

オープニング

 

4人の訪問者たちが家に訪れる前までの流れ

 

プロローグと言うべきシーンと、タイトルバックの映像、

 

これは必見でございます。

 

タイトルバッグの鉛筆の走り書きの絵にはじまり、

 

 

 

 

森のシダ系植物のアップにバッタ(イナゴ?)

 

そのバッタを採集するチャイニーズ系の少女ウェン

 

そこに大男がやってくる・・

 

 

 

 

少女と大男は会話を交わすも、

 

その後ろから武器を持った3人が遅れてやってくるのを見て

 

危険を察知した少女は家へと逃げる

 

 

 

4人はデニムの色違いのシャツを着ていて、なんか変な自家製の武器を持っている。

 

 

4人はドアをたたく

 

 

この小屋の住人は、

 

少女と、父親の2人の男、

 

3人で暮らしている

 

2人の父親の男は2人で少女を育てている

 

 

 

小屋に無理やり入り、

 

3人を監禁する4人。

 

 

 

 

そして4人は見えたビジョンのこと話しだし、

 

トンデモない要求を彼らに突きつける。。。

 

 

 

と、ここまではここ何年かで量産されてきた訪問型のホラーの様相ですが、、、

 

 

 

 

結構な紹介サイトで、「トンデモない要求」の内容、

 

それから父親2人のことはネタバレともならずに普通に紹介されている内容ではありますが

 

実はこれをあらかじめ知っているのと、知らずに観るのとで、

 

この作品の面白さがかなり変わります。

 

要は「なんだか怖そうな4人が訪問してきた」

 

これだけ把握しているだけで、あとは何も知らずに観るのがこの作品は面白い

 

 

 

 

******ネタバレになります。ご勘弁。。******

 

 

 

ここから先はざっくり説明し、作品の意図を読み取ろうかと思います。

 

 

まずは訪問者の4人

 

白のシャツの大男は自称学校の先生

 

赤の男は激高型の気の荒い男(ハリポタのルパート・グリント!)

 

黄色のシャツの女は看護士

 

青(黒?)の女は子持ちの料理人の女

 

面識のない4人が、あるビジョンを見たことでいてもたってもいられなくなり

 

この人里離れた小屋に棲む3人のもとへやってきたのだ。

 

 

そして小屋に居た3人、

 

父親2人は同性愛者で、

 

2人で少女ウェンを育ててる

 

 

 

小屋の3人を拘束し4人はこう告げる

 

「もうすぐ世界は滅亡(終末)を迎える」

 

「それを防ぐには、あなたたち3人のうち1人を犠牲にすることだ。」

 

つまりはあんたらのうちの1人が死んだら世界は救われると言うのだ。

 

そんなちゃんちゃらおかしい話しをまともに聞くわけがない。

 

そんなん、もし私のところにイカレタ4人が来たって真に受けるわけがない。。

 

 

すると赤のシャツの男が、ぶつぶつ言いながら1人目の犠牲となる。

 

赤いシャツの男は自ら白い布袋を頭部に被せ顔を隠した状態で

 

他の3人から頭を勝ち割られる

 

 

ビジョンが見えたから? か、どうかは判らず。

 

赤いシャツの男は犠牲になったのかと思うと、

 

そうでもなく世界は第1の悲劇(津波)が襲う

 

 

それからも、同じく小屋の3人のうち

 

1人が犠牲になるという答えを出さなければ

 

次は青いシャツの女が犠牲となる

 

また世界では第2の悲劇(疫病)が始まり人が大勢死ぬ

 

 

この全く理にかなわない理不尽すぎるロジック、

 

また次は黄色のシャツの女が犠牲となり、

 

世界では何百台もの飛行機が制御不能となり墜落する(第3の悲劇)

 

 

この1日にして本気で世界が滅亡するかのような時に

 

果たしてどうするのか。。

 

 

という話となります。

 

 

話しを追うにも、非常に混乱を招くわけですが

 

それが訳が分からんから面白くないわけではなく、

 

非常にスリリングで在り、異常さがじつに面白いのだ

 

 

すると後半になると急に訪問者の4人が

 

「ヨハネの黙示録」に登場する4騎士だと説明が入りだす。

 

 

そこでやっと、監督の作られし「ハルマゲドン」を見せられているのだと気づく

 

わたしは聖書とかの知識があるわけではないが

 

黙示録の話はなんとなく漫画などで見たくらいの知識はある

 

幾つかの悲劇があり、最終的に恐怖の大王が降りてくる。

 

 

この作品と、ヨハネの黙示録の関係性では、

 

最初のバッタ(イナゴ)

 

 

 

 

登場人物が7人(7人の天使)

 

小屋にはなぜか本棚に本がいっぱいある

 

4騎士の職業も意味深

 

救世主が同性愛者というのも意味深

 

アダムとイブ(男と女)の価値観、

 

災いの順番も似ており、実際に起きている世界規模の災いとリンクしている

(津波、疫病、飛行機)

 

 

色々な考察のでてきそうな作品になっているのは、

 

シャマラン監督の作品ではじつは珍しく、

 

いつもはオチでそういうことなのねと、締めくくる作風だったのが

 

今作は臭わせだけでどんでん返しもなく終わる。

 

しかし、それでもシャマラン映画だなと感じさせるところがあり、

 

もちろん監督の好きな方々にも楽しめる作品だと感じました。

 

 

それから何故、何も知らない状態で見たほうがよいかと言いますと、

 

その演出方法にあり、

 

非常にこの作品の世界観が不思議に満ち溢れていて

 

何故に男2人で少女を育てているのかとかも

 

実は1人は幽霊なのか??

 

なんて「シックスセンス」的なことかなとか、

 

どこかずっと不安で不思議な世界観のまま進んでいくのがね

 

監督のサスペンスブルな演出も合わさりずっと見ごたえのある作品に感じるのです。

 

 

珍しく原作ありの作品でしたが、

 

この手の聖書的な作品をやりたかったのではないでしょうか。

 

 

賛否分かれる作品だったようですが、非常に楽しめました。

 

個人的にはドアノブにゆっくりクローズアップする演出、

 

好きなんすよねえ(^^)

 

また観れたのがうれしゅうございました。