ボイリングポイント/沸騰(2022) | Bokuと映画  Chackn'sBlog

Bokuと映画  Chackn'sBlog

おきにいり映画、 地元鹿児島のこと、 70年代、80年代のおもしろかったこと、 
趣味の話、 最近の出来事など。。

ロンドンの高級レストランを舞台にした驚愕90分ワンカットの劇映画

 

主演のシェフにスティーブン・グレアムを起用

 

 

 

舞台のようなライブ感、人とのバチバチ感に息つく間もない傑作です

 

 

「ボイリングポイント/沸騰」

 

 

 

2022年公開 / 95分 / イギリス (原題:Boiling Point)

 

監督    フィリップ・バランティーニ
脚本    フィリップ・バランティーニ/ジェームズ・カミングズ
製作    ヘスター・ルオフ/バート・ラスポリ
音楽    アーロン・メイ/デヴィッド・リドリー
撮影    マシュー・ルイス
編集    アレックス・ファウンテン
製作会社    Ascendant Films/Burton Fox Films
配給    ヴァーティゴ・リリーシング/セテラ・インターナショナル

キャスト
スティーヴン・グレアム/ヴィネット・ロビンソン/アリス・フィーザム/レイ・パンサキ/ハンナ・ウォルターズ/マラカイ・カービー/タズ・スカイラー/ローリン・アジューフォ/ジェイソン・フレミング/ルルド・フェイバース他

 

 客でにぎわうロンドンの高級レストランを舞台に、次々とトラブルに見舞われるオーナーシェフと従業員たちの沸騰寸前の人間模様を、驚異の90分ワンカットで描き出したアンサンブル・ドラマ。主演は「アイリッシュマン」「ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ」のスティーヴン・グレアム。共演にヴィネット・ロビンソン、ジェイソン・フレミング。監督は俳優出身で、これが長編監督2作目のフィリップ・バランティーニ。
 人気高級レストランのオーナーシェフ、アンディは、別居中の妻子のことで疲れ切っていた。しかし今日は、一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。そんな時に運悪く衛生管理検査があり、評価を下げられてしまう。ようやく開店したものの、スタッフたちはあまりの忙しさに皆ピリピリ。そんな中、アンディのライバル・シェフ、アリステアが有名なグルメ評論家を連れて突然店にやって来るのだったが…。

(allcinemaより抜粋)

 

オフィシャルサイト

 

 

 

Wikipedia:ボイリングポイント/沸騰

 

 

*****

 

さて、本日はこちら

 

90分という尺でサラっと観てみよかなーと、

 

配信で鑑賞したところ到底そんな軽い作品ではありませんで、

 

まさに怒涛のような90分で

 

ずっと緊迫感をもったままラストまで見せきる作品でございました。

 

 

 

主人公は高級レストランのシェフ、アンディ=スティーブン・グレアム

 

 

 

 

舞台はクリスマス前の金曜日、店のオープン直前からスタートする

 

遅れてきたシェフが自分の店の前で、忙しくてずっと会えていない家族に電話しているシーンから始まる。。

 

 

電話を切り店に入ると、

 

嫌味たらたらの保健所の衛星管理人がいた

 

 

 

 

 

 

もうこの時点でピリつく店内

 

おまけに衛生面の評価が下がったことで罵るシェフ

 

 

 

 

直接評価が下がった原因はシェフのチェック表への記載を何か月か怠っていたからだ。

 

ミーティングがあり、ピリついたまま店舗をオープンさせる

 

カメラはずっと演じるものを1カメラ1カットで追う

 

カメラはバックヤードで移動し、裏でのシーンを見せているうち

 

次にカメラが店内に向くと

 

半分ほど客が入っている。

 

 

カメラはずっと流れるように人物を追い、

 

店内にいたり、バックヤードや外に移動しながら演者をとらえている

 

その間、映っていないところではしっかり時間が経過したシチュエーションへとなっている

 

その流れで店内も終盤は満員になっている

 

この1カメラ1カットながら場面転換した時の変わりようも実にリアルである

 

 

そしてクセ強な登場人物

 

 

 

 

全員の性格やバックボーン、店内でのポジションが分かるような見せ方を

 

90分の時間内に詰め込み、演じて見せる

 

皆に少しずつサイドストーリー的な見せ場がある

 

 

 

 

このクセの強いスタッフたちに襲い掛かるように現れてくるさらにクセツヨなゲストたち

 

クレーマー、

 

インスタグラマー、

 

アレルギー持ち、

 

ライバルシェフなどなど、

 

オーダーを取り、トラブルに対応しながら

 

画面はずっとピリピリし緊迫感が続く

 

 

 

 

この映画のタイトル、「ボイリングポイント」

 

訳すと「沸点」のことだが、

 

このピリピリ感、イライラ感が頂点まで達るまでの作品のようでもあり、

 

ずっと冒頭から最後までサブタイトルにある「沸騰」し続けているような

 

ハイテンション映画でもある

 

しかもそのテンションのまま1カメラ、1アクション。

 

オチも非常に好きなオチです。

 

 

 

自分の主張を押し通し、ピリピリ、イライラさせる映画でもあるため

 

観ていて苦痛なかたもいるかもしれません。

 

否定的な意見をかたはほぼこういう理由であろう

 

料理映画として

 

「かもめ食堂」と対極に位置する作品かもしれませんww

 

ぶっちゃけ旨そうな料理を見せる作品ではない

 

 

でも何か凄い物を見せられたと感じる作品であります

 

 

でも料理映画ってのもね、

 

名作もいろいろあり、実は好きなジャンルではあります。

 

 

アレルギーを出すと店が大変なことになるのなんてね

 

キムタクのドラマでもう知ってたりします(^^;

 

なんだかんだ言いながら

 

キムタクのドラマは観ちゃう私。。

 

 

お恥ずかしやww