人生を変える出会い | リストリーアンティーク家具修復の世界|名古屋

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人には誰しも人生を変える出会いがある


いきなり大げさなタイトルですが、今日は私にとって、人生を変えた人との再会の日でした。


長いですし、後半支離滅裂ですが、結構いい話ですので、お時間あれば読んでいってください。



2005年1月、今から11年前。高校でたての私がアルバイトで貯めた100万円を握りしめ、
渡英した【その日】の出来事です。


小牧空港からロンドンヒースローまで、当時はまだセントレアがオープンする前、
直行便が高くて買えない私は格安航空券を利用して経由先であるインチョン国際空港へ向かう為
初めてのひとり旅


機内で座席に座り、期待で胸を膨らませ
ランディング前の時間をガイドブックに目をとおしながら過ごす私。


ふと後ろから聞こえる新聞をめくる音に振り向くと、短髪のスーツ姿にヤクザ映画ばりのサングラス、手に持つハングル文字の新聞を慣れた様子で目をとおす男性の姿が。


韓国行きの便だ。こうしたビジネスマンの姿は周りを見れば何人かいる。

その中でも特に目立つサングラスをかけたその男性は必要にカッコ良く、そして何より怖い。

プロ役の中野英雄氏にしか見えないその人は


「(絶対に普通の仕事の人じゃない)」


子供ながらにその男性のことを気にして、リクライニングを倒すのはやめようと、
インチョンまでの2時間半のフライトを不動で通そうと覚悟した私はまともだと思う。


そんな小さな覚悟を決めた瞬間、

ガサガサガサ

新聞をしまう音と同時に立ち上がった男性は


ドカッ!


あろうことか、私の隣の席に腰を掛け直した。


「(嘘だろ勘弁してくれよ!なんでよ、席間違えてたのかよ!隣くんなよ!)」

と心の中で叫んだのは無理もなく、それほど怖く、怪しかった。



また変わらず韓国語の新聞を広げ再び読み始める彼の視界に入らないよう、
ただでさえ狭いエコノミーの窓際いっぱいに体をずらし、精一杯、できる限り、逃げた。


「(韓国新聞読んでるし、韓国人なのは間違いないな。仕事で日本に来た帰りだろうか?
それにしても怖いなぁ、なんだよこの分厚い胸板は。テコンドーでもやってんのか?)」


轟音と共に飛び立つ機体の中で、ワクワクは掻き消され、期待から一瞬で不安MAXになった私は
これからの2時間半、絶対にトイレに行けない事を新たに覚悟した。



そんな時、


-----「きみ、大学生?韓国旅行?」


ぶふぉッ!しゃべりかけられたよ(/ω\)


日本を飛び立ってたった数分で【誰も守ってくれない】事の恐怖を実感した。


そして、日本語!?


流暢にしゃべるな~ ってバカ!日本人だよ!


とっくに砕け散った勇気を掻き集め、必死で返答を試みる。


「あ、はい。あ、いや、違います。ごめんなさい。」


なぜだろう、とっさに謝った記憶があります。


「いや、あの、ロンドンまで行く途中なんです。…仕事ですか?」

-----「ぼくは向こうにいる家族に会いにね。」

----「飛行機は初めて?ブーツ履いてるし、飛行機慣れしてない感じだから。」


おいおいおい、めっちゃ良い人じゃん!、海外素人の自分を気にかけてくれてるよ。


それまで不安MAXだった心に余裕が戻り、
イギリスへ行く経緯とこれからのワクワク事を聞いてもらい、


-----「自分も若い頃は海外に夢見た時期があったんだけどタイミングがなくて叶わなかったよ」


と、これからの私の歩みに若かりし頃の姿を重ねて
一緒にワクワクな未来を想像してくれました。


2時間半のフライトは一瞬の出来事だったけれど、その時は【知らない世界】に触れた興奮と、
自分の進んでいく道の指標になる話が出来た【運命の時間】となる濃厚な2時間半でした。



その場では2時間半のお付き合いで、連絡先を交わして終わりましたが、


その後、イギリスをなんとか生き抜き、【もっと世界を見たい】
バックパッカーとして歩み始める事を決意した私に贈ってくれたメッセージがこれです。


-----

どんな国にも光があれば陰もある、
光に溺れず、陰に怯えず、周りに流されず、自分自身をゆっくり見つめて…

自分が生きてきた日本。飛び出して考えを改めさせてくれたロンドン。

そして、自分の足跡を残す国々。

自分が見たことをしっかりと焼き付けて、その奥にある本質までも見つめる。

旅の終わりには、きっと自分の本質も見えてくるし、やるべき事も解ってくる。


-----



これが私の人生を豊かにしてくれた人とその後の人生の基本となった言葉です。


この言葉を胸に、バックパッカーとして40ヵ国以上を旅し、わずかながらも【世界の本質】を垣間見て、自分という【小さな個】の本質を見つめることができたと思っています。


再び戻ったイギリスでアンティーク家具職との出会いは、偶然の事でもあるのでしょうが、
今を支える絶対の仕事になったのは【やるべき事】が解っていたからかもしれません。



人には誰しも人生を変える出会いがある


彼と出会って11年。

飛行機での2時間半、

帰国した時に1度、

そして、今日。


たった3回しか会っていないのですが、

私にとっては間違いなく、人生を変えた人です。



あの時、出会わなければ、世界を旅する事もなかったでしょうし、
イギリスで今の職に就くこともなかったでしょう。


旅中のイスラエルで出会った友人の紹介で知り合った今の妻とも会うこともないですし、
生まれた娘も存在しなくなってしまいます。


不思議な話になりましたが、そんな偶然の出会いが重なって未来ができていくんですね。


アンティークとの出会いもたったひとつの運命。
私も、この仕事を通じて、誰かにとっての意味ある出会いになれれば
とてつもない幸せなことです。




今日は
中野英雄似の彼が会いに来てくれたものですから、勢いで長くなってしまいました。
目を通して下さった方、最後までお付き合い頂きありがとうございました!


みなさんにも【人生を変える人との出会い】きっとあると思います。

共感して頂けたら幸いです



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珍しく人生って不思議だねってお話しでした。今のお仕事でも小さな運命の出会いがたくさんあります。
これからもそんな素敵な出会いが続いていくんですね。ワクワクです!


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