気になっていた写真展「JAPAN / A Love Story 100 Photographs by Michael Kenna」に、行ってきました!
行って良かった……!
被写体の選び方と、そしておそらくは現像の手法により、モノクロ銀塩写真に独特の雰囲気が増幅されていて、時が止まったかのような感覚。
陰影が最小限であるがゆえにあたかも切り絵のように見えるものや、空気や風の流れが見えるようでありながらも同時に静寂を感じさせるものなど、印象の異なる多数の様々な作品が展示されていました。
京都の上賀茂神社の立砂
また、日本国内で撮影した作品を集めた展示会でしたので、お約束の寺院のショットももちろん多くありましたが、北海道の雪景色を捉えた作品が充実していました。(ケンナ氏は、北海道へ頻繁に訪れているそうです)
稚内の冬景色。
手前の白地は雪の積もった岸
そうした風景写真は水墨画を想起させるのですが、ただ水墨画風の写真であったなら、こうも惹きつけられることはなかったはず。
モノクロームの世界や静謐さを内包した画面という点では確かに水墨画を思わせながらも、水墨画の枯れたムードではなく、むしろ生命力のようなものが伝わってくるところにおおいに魅了されました。
この感動を自宅でも味わえたらと考え、写真集かポストカードを買おうと思ったのですが、サンプルを見るにつけ「やはり実物でないと同じ感動は得られないみたい」と感じてしまい、結局買わずに帰りました。
少しでもご興味がおありの方には、ぜひとも会場(代官山ヒルサイドフォーラムF棟)に足を運んで実物をご覧になっていただきたいです!
入場無料ですよ〜
会期は5月5日までです!(18時閉館。最終日のみ17時閉館)