逗子にて | レジン作家 kumaさんのWeblog

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昨日の日曜日、妻と息子と3人で逗子に行ってきた。

 

 

息子は先々週から我が家に戻ってきている。

まぁ、ありていに言えば、街での一人暮らしに疲れてしまった、ということだね。

それでいったん家に戻って、リセットして、もう一度スタートしなおそう、ということ。

 

 

私の方針で、わが家族では高校を卒業したら、進学するにせよ、就職するにせよ、家を出て一人暮らしをさせると決めていて、実際に息子も娘も高校卒業と同時に東京へ出て、一人で暮らし始めた。

 

デザイン系の学校を中途で辞めてしまった息子は、以来働きながら、自分のやりたい道を探してきたのだけれど、いつしか働いて生活すること自体に、精いっぱいになってしまったようだ。

 

 

逗子に連れてきたのは、ある方に会わせるため。

きっと息子と話が合うだろうと思って。

それがなにかのきっかけになればいいなと思って。

案の定、話が盛り上がって、どちらも楽しそうで、連れて行ってよかった。

 


お父さんがいつも言うことだけど、家の中にいてもなにも始まらない。

電車でも自転車でも、目的なんかなくていいから、とにかく外へ出て人に会うことが大切。

人と会って、話をして、そんなところからなにかが始まるかもしれないし、人に会わなければなにも動き出さない。

頭で考えているだけではなにも生まれてこない。

 

 

息子はとてもやさしい性格だ。

もし、世界中の人間が息子と同じだったら、おそらく争いごとは一切なくなって、平和な世の中になるだろう、そう思えるほどやさしい。

 

でも世の中というのはやさしさだけでは生きていくことができない。

自分に自信がないがために、自分より弱そうな人間を選んで攻撃することで、自分の力を、存在価値を実感しようとする、心が成長していない気の毒な人間が少なくない。

 

 

そんなイヤなヤツのことなんか気にすることないし、逆にぶっ潰してやればいいのだけれど、やさしい息子にはそれができない。

私の図太さの10分の1でも息子にあれば、もっとラクに生きられるのに。


 

自然が好きで、生き物が好きで、いろいろなことを教えてくれる息子。

絵を描くことが好きで、手先が私よりはるかに器用で、その知識と才能が活かせる道がみつかればいいのだけれど。

 

 

今の世の中が生きにくいんじゃない。

世の中はいつだって生きにくいところだから、それに負けてはいけない。

負けない強さを身につけていかなければいけない。

 

 

君がちょっとくらい図々しくなったとしても、だれも傷つくことはないし、だれも迷惑なんかしない。

だから、もう少し、ほんのちょっとでいいから強くなってほしい。

 

 

「人が傷つくくらいなら、自分が我慢して傷ついた方がいい」

と、いつも君は言うけれど、君が傷つくのを見るのが、お父さんはなによりつらいんだよ。

だから、ほんのちょっと勇気を出して、小さくてもいいから一歩前に踏み出してごらん?

なにかが始まるかもしれないだろ?

 

一歩、また次の一歩、そんなふうに前に進んでいけば、いつか「そんなこともあったね」と言いながら笑える日が来るって。

 

 

 

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