任せたあとに、
手放したはずの判断が戻ってくることがあります。
役割も、判断も、
すでに渡したつもりでいる。
関わるつもりはない。
戻すつもりもない。
それでも、
ふとしたときに自分の中で動き出すものがある。
任せたあとの感覚
任せるという判断は、
一つの区切りです。
これまで自分が見ていたものを、
別の誰かが見ていく。
自分が判断していたことを、
別の誰かが引き受けていく。
形としては、
そこで一つの移行が始まっています。
戻ってくるもの
それでも、
完全に切り替わるわけではありません。
もう自分が決めることではない。
そう理解していても、
どこかで、
以前の判断の感覚が戻ってくることがあります。
それは、
相手を信じていないからではないのかもしれません。
手放せていないから、
とも少し違うのかもしれません。
消えないつながり
判断には、
その人が見てきた時間が含まれています。
積み重ねてきた経験や、
大切にしてきた基準。
言葉にはしきれない感覚も、
そこには含まれています。
だからこそ、
判断を渡したあとも、
その感覚だけが残ることがあります。
完全に切ることではなく
任せることは、
すべてを切り離すことではないのかもしれません。
距離は変わる。
立ち位置も変わる。
それでも、
そこにあった時間や感覚が、
すぐに消えるわけではありません。
問い
戻ってくるその感覚は、
本当に手放すべきものなのでしょうか。
それとも、
まだ別の形でつながっているものが、
そこに残っているだけなのでしょうか。


