違和感を感じたとき、
すぐにその正体を突き止めようとしてしまうことがあります。
何が引っかかっているのか。
どこに原因があるのか。
できるだけ早く、
はっきりさせてしまいたくなる。
曖昧なまま置いておくことは、
どこか落ち着かないからです。
名前をつけるということ
違和感に名前をつけると、
一度、理解したような感覚になります。
「これはこういうことだ」と整理できると、
扱いやすくなるからです。
けれどその瞬間に、
もともと感じていたものとは、
少し違うものに変わってしまうことがあります。
言葉にしたことで、
輪郭ははっきりする。
その一方で、
言葉に収まりきらなかった部分が、
どこかに残る。
はっきりしないままの状態
違和感は、
いつも明確な形をしているとは限りません。
理由が説明できるものもあれば、
うまく言葉にならないものもある。
むしろ、
言葉にならないまま残っているものの方が、
長く自分の中にとどまり続けることもあります。
それは、
まだ整理されていないからというよりも、
まだそのままの形で、
触れておいた方がいいものなのかもしれません。
すぐに決めなくてもいいこと
違和感を感じると、
何かを決めなければいけないような気持ちになることがあります。
進むのか、やめるのか。
続けるのか、変えるのか。
どちらかに整理しなければ、
前に進めないように感じてしまう。
けれど、
すぐに答えを出さなくてもいいものもあります。
むしろ、
答えを急ぐことで、
見えなくなってしまうものもある。
そのままにしておくという選択
違和感を、
そのまま置いておく。
何もせずに放置する、ということではなく、
無理に形を決めないまま、
少し距離を置いておく。
そうしているうちに、
ふとしたときに見え方が変わることがあります。
言葉にしようとしなくても、
自然に輪郭が浮かび上がってくるような感覚。
それは、
最初に感じていた違和感と、
まったく同じものではないかもしれません。
でも、
より自分に近い形になっているように感じることもあります。
問い
その違和感は、
すぐに説明できるものなのでしょうか。
それとも、
まだ言葉になっていない何かが、
そのまま残っているだけなのでしょうか。
無理に名前をつけずに、
そのまま見ておくことで、
見えてくるものもあるのかもしれません。


