モーツァルト・マチネ 第32回:ミューザ川崎シンフォニーホール | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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暖かな今日は午前中に音楽会。

モーツァルト・マチネ 第32回

11時~
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:秋山和慶
祭司長:妻屋秀和
乙女:松原典子、松浦麗
僧侶:児玉和弘、金子宏
合唱:東響コーラス
コンサートマスター:水谷晃


とても地味なプログラム。妻屋さんは先週のビゼーのオペラで聴いたばかり。昨年秋のオペラでも聴いたような気がする。いつも素敵な声を聴かせてくれる 日本屈指のバス歌手。今日はその妻屋さんの乗る 珍しいプログラムに注目して行きました。

オケは12型でヴィオラが上手手前の通常配置。
1階4列のど真ん中という、古典派を聴くには最高の場所で聴きました。

最初は
🎵モーツァルト:歌劇「皇帝ティトのための慈悲」序曲 K.621
堅実な音楽づくり。最初の主題提示のあとの2回の休符の持って行き方、旋律の最後の音の滑らかなバランスの良いまとめ方など、とても目のつんだ温かみのある演奏。元気いっぱい イケイケの音楽でも盛り上がるこの作品ではありますが、それとは正反対の飽きない音楽が聴けました。

続いて
🎵モーツァルト:「エジプト王ターモス」のための3つの合唱と5つの幕間音楽 K.345(336a)
今日の演奏会はこの地味な作品が中心。付随音楽なので、すべての曲が声楽入りでないのが残念。
こちらも序曲と同様に見事なバランスの音楽作りが良かったです。合唱入る時に、オケをしっかりと抑えて邪魔しないようなところは、綺麗すぎるまとめ方。ただその分、速めのテンポの曲が みんな似通ってしまうような感じがしたのも事実。
合唱の柔らかな、温かみのある響きは、アマチュアとは思えないレベル。ソリストはソプラノがちょっぴり音の張りがオケに負け気味だったように 私の席からは聴こえましたが、真っ直ぐな清楚な声は私好みでした。そしてメインの妻屋さんですが、歌唱は最後の第7曲の後半部の前半だけ…という数分間のみ。これならソロの祭司長役ではなく、僧侶のバスパートも歌えば良いのに…と 思ったのは私だけ?

終演が11:50で、事前告知のパンフレットにも妻屋さんの名前を出すくらいなので、アンコールはある、と思っていたのですが、今日はカーテンコール3回であっさり解散。
好演でしたが、ちょっぴり消化不良の感も。


今日はその後『青春18きっぷ』を使って 静岡まで!
そちらの日記はこのあとで。