北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いています!

今日は神奈川県の北の端、旧相模湖町(現 相模原市緑区)まで お出掛け。

横浜から横浜線~中央本線で行ったのですが、いつの間にか 高尾の乗り換えが無くなり、橙色の中央快速のE233系が昼間も定期的に大月まで直通するようになっていて、超ビックリでした👀‼️~これで鉄道では大月までが首都圏文化圏ですね。この地域(山中湖~河口湖~大月市以東の山梨県)の民放のテレビは首都圏の電波が届いているのだろうか?~と、地理的な思考に陥るのでした。



相模湖周辺は桜が満開てしたが、相模湖の湖畔まで行く時間もなく 目的地へ直行👣💨





川口成彦 ショパン全曲演奏会 in 相模湖 vol.6



神奈川県立相模湖交流センター

14時~


フォルテピアノ(プレイエルオリジナル~1843年):川口 成彦


主催者の紹介文は

ショパンが愛した音色を俊英・川口成彦がお届け。

第3回ぶりの登場のピアノ・『プレイエル』。
柔らかく美しく、透明感のある音色と、繊細な取り扱いが特徴のピアノを使用しての川口成彦の演奏の凄さはすでに皆様ご存知でしょう。
今回は『別れの曲』の愛称で広く知られている練習曲など、一度は聴いたことのある馴染みのある曲が登場。

世界が注目するピリオド楽器奏者が贈る、ピアノの詩人が想い描いた音色をぜひお楽しみください。



2017年11月の ミカラ・ペトリさんの演奏会以来の訪問になった、相模湖交流センターです。その公演のレポートは(↓)こちらから😆

私的には 火曜日に観た 映画🎬『ブーニン』が良いウォーミングアップとなりました。その感想は(↓)こちらから📽️




今日の座席は9列目(後ろから数列目!ホール的には後方)のど真ん中で聴きました。


全ショパンプログラム

まず、川口さんのお話しから。

「今日のプログラムのテーマは『祖国への思い』。ポロネーズやマズルカという民族音楽をルーツにもつ曲以外でも、ショパンは祖国を思う作品を書いている。その代表が、バラード第2番や『別れの曲』…」

それを頭の片隅において聴きました。

前半のプログラムは

🎵F.ショパン:夜想曲 第15番 ヘ短調 作品55-1

遅めのテンポでショパンらしい美しさが滲み出すルバートを効かせた素敵な演奏。
🎵F.ショパン:3つのワルツ 作品34

ワルツ集は昔、良く聴いていた私の好きな曲集。

作品34-1 変イ長調は明るくリズミカルに開始するも、表情豊かにルバートを効かせ しっかり歌う演奏は私好み!

憂いを漂わせる作品34-2 イ短調も幅情感豊かな演奏。プレイエルで弾くと不協和音が心地好い響きとなって聴こえてくる。夜の帳を思わせる風景が広がりました。

作品34-3 ヘ短調は打ち上げ花火のようにパチパチ跳ねるところがプレイエルだと色彩豊かで楽しさ倍増でした🎆

🎵F.ショパン:夜想曲 第16番 変ホ長調 作品55-2

最後、58小節目~61小節の右手の星が降ってくるような動きの華やかさは減ったものの、前半からペダルを効果的に生かした音の波に魅了されました。
🎵F.ショパン:ポロネーズ 第4番 ハ短調 作品40-2

ショパンのポロネーズは タイトルつきの2曲以外はほとんど聴く機会が無かったので とても新鮮でした。コーダの ff の迫力に圧倒!
🎵F.ショパン:バラード 第2番 ヘ短調 作品38

冒頭のたゆとうようなリズムから しっかりと心地好く身を委ねることができました。


休憩時、調律のフォルテピアノの周りは、多くの方がその様子を見たり、写真を撮ったりとほのぼのとした空気が良かったです。







その後ロビーに出ると、昨年のショパンコンクールの様子を公式チャンネルで観ていた時に、現地から 鑑賞の素直な感想をYouTubeで発信してくれたショパンファンの方がご友人と来られており、感謝を伝えることができました。


後半は
🎵F.ショパン:カンタービレ 変ロ長調 遺作

なんと、家にこの作品の楽譜がありました。が、聴くのは初めて!珠玉の14小節の(未完の?)音楽。そして鍵盤に指を置いたまま…
🎵F.ショパン:ポロネーズ 第2番 変ホ長調 作品26-2

「カンタービレ」を序奏のようにして弾き始めました。この曲は私の記憶に残っていない作品でした。プログラム前半の情緒的な演奏とは異なり、しっかりとしたリズムで端正にまとめた印象。
🎵F.ショパン:4つのマズルカ 作品33

作品33-1 嬰ト短調は哀しみを感じる音楽から開始。

次の作品33-2 ニ長調で気分を一転、笑顔いっぱいに! そこでは子どもが親に訴える時を思い出させる 同じフレーズの繰り返しが印象に深いのですが、川口さんはダイナミクスやペダル操作で 色々な角度からの子どものおねだりの仕草を見ているようでした。

それに対して作品33-3 ハ長調作品33-4 ロ短調は ともにメランコリックでポーランドの冬の空気を感じさせる音楽。ここではペダルの効果が際立っていました。

🎵F.ショパン:練習曲 ロ短調 作品25-10

中間部の優しい響きが印象的でした。
🎵F.ショパン:練習曲 ホ長調 作品10-3

『別れの曲』として有名な作品。

冒頭の川口さんのお話しで「この曲はショパンが弟子の演奏を聴いた時に『ああ、我が祖国よ』と叫んだ作品」。そして「今は後付けのタイトルを意識して遅く弾かれますが、今日はショパンのメトロノーム表示にできるだけ近いテンポで演奏します」とのこと。

私は大好きな映画(大林宣彦監督作品『さびしんぼう』)で弾かれてから、どうしても そのイメージで聴いてしまう。ところが川口さんの演奏は、とっても『さびしんぼう』に合う演奏。『お魚屋さんから走り去る場面』にピッタリはまるイメージでした💖

🎵F.ショパン:ポロネーズ 第1番 嬰ハ短調 作品26-1

「別れの曲」との対比が鮮やかに、大きなダイナミクスと踊り立つリズムがいい。中間部の美しさが際立っていました。

🎵F.ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 作品60

最後に私の好きな作品。トリルが水の飛沫の様にキラキラ輝いている風景が感じられる素敵な演奏。そしてサーフェスリズムがゆらゆらと 気持ち良く感じられました。


アンコールが2曲。

🎵アルカン:舟歌

川口さんいわく「アルカンはショパンの舟歌とは印象が大きく異なる作品で…」を受けて聴いたのですが、私のアルカンの舟の印象は、池に浮かぶ笹舟があてもなく風に揺れる様。

🎵オギンスキ:ポロネーズ『さらば祖国よ』

今日のテーマ、『祖国』に因んだ選曲。



プレイエルのピアノは、この小さなホールでも フォルティシモでも煩くならず、心地好く聴くことができました。また 倍音も「豊か」を超えるレベルでバンバン響き、そこで生じる微妙なハーモニーまで めっちゃ愉しめました。やっぱりフォルテピアノの音色は温かくて大好きです。


帰りは相模湖駅から長野地区の211系が来たので嬉しかったのですが、6両編成でハイキング帰りの人たちで満員! 大月までE233系を入れなければならない理由がわかりました。



早起きして山に登ってから音楽会に行きたかった~