一旦家に帰ってから、再度、有楽町へ。
上着を半袖から長袖に変えました。
今日の午後の公演の記録は(↓)こちらから!
ラ・フォル・ジュルネ2026 〜10、11
325:ある時は静けさ、ある時は水しぶきを飛ばすシューベルトの夜と昼
公式の紹介文は
<水面に映る月の光が目に浮かぶ夜想曲と、音楽史上もっとも有名な川魚にちなんだ名曲を>
東京国際フォーラム ホールC:ヴルタヴァ
18時〜
2階正面の最前列(10列)の中央で聴きました。

ピアノ:レミ・ジュニエ
ヴァイオリン:オリヴィエ・シャルリエ
ヴィオラ:田原 綾子
チェロ:上野 通明
コントラバス:水野 斗希
どちらも私の大好きな作品。
1曲目は
🎵シューベルト:ピアノ三重奏曲 変ホ長調 D897「ノットゥルノ」
ジュニエさん、シャルリエさん、それに前の公演で協奏曲を弾いた上野さんによる演奏。
単一楽章の美しい作品。シューベルトの室内楽作品では、「アルペッジョーネソナタ」と並んで、私の隠れたお気に入り。「夜の音楽」とのあだ名も 後年付けられた作品ですが、変ホ長調の柔らかな音楽が魅力。
今日は 冒頭から ゆったりとしたピアノのアルペジオで始まりました。それに寄り添う弦の温かい音色に もうメロメロ。弦の小さなビブラートの美しさは、古楽で「ビブラートは敵だ」みたいに言っている人にこそ聴いてもらいたいと思うくらい。ピアノが3連符で動きはじめたあとも、fでも尖ることなく、幸福感あふれるその柔らかな響きは最後まで保たれ、付点のリズムの温かな旋律が心に沁みました。単純な作品ですが 本当に素敵な音楽です💖
凄く良かった〜✨
次は
🎵シューベルト:ピアノ五重奏曲 イ長調 D667『ます』
メインはシューベルトの代表作というべき 五重奏曲『ます』。
こちらは冒頭から元気でリズミカルな明るいスタイル。演奏者がアンサンブルを楽しんでいる様子。そしてとても丁寧な演奏。
各楽章の冒頭の入りのリズムが めっちゃ心地好い。頭で聴衆を虜にしてしまう魔法の演奏。
そして『ます』の第4楽章も、反復を行うものの、装飾などを加えない スコアと等身大のスタイル。面白みとは無縁だけれど、作品の魅力をそのまま伝える演奏に好感がもてました。
ただ、終楽章の提示部の終わり、1小節の全休符とD.S.記号の箇所。あの終わりかと思わせるお休みを めっちゃ長く取り、拍手を誘導しているかの様な演出にちょっぴりほっこりさせられました。その時の会場の空気の緊張は凄かったです!(みんなが同じことを考えていたのでしょう!)長めに休んだあと、弾き出した瞬間の会場のホッとしたような空気の変化は、ある意味 その効果が成功って感じでした。そしてそこで反復したのですが、2度目の休止はカット✂️ ブレスの間だけで音楽を続けたのは、良かったと思いました。
その休止のあたりから ヴィオラのピッチが怪しくなってしまったのが惜しかったです。
空席が見えない1、2階席の聴衆からの万雷の拍手の強さは、今年のラ・フォル・ジュルネ一番でした。聴衆全員が大満足のコンサートでした。

最後の公演までの一休みは、駅の反対側の北海道プラザ。夕張メロンソフトクリームを食べて、またまたガラナを3本仕入れてきました。
そして今年のラ・フォル・ジュルネ 私の最後の公演。ビゼーのプログラムの演奏会、その➁です。
326:ヨーロッパの大河を訪ねて
公式の紹介文は
<北海を目指す3つの大河:名手・福間のナビゲートで、音楽史を彩る美しき川たちが響き合う>
東京国際フォーラム ホールC:ヴルタヴァ
20時〜
2階の一番前列(10列)の中央。前の公演のシューベルトと同じ座席です!

ピアノ:福間 洸太朗
今度は日本人ピアニストによるビゼー!
🎵ビゼー:(無言歌)組曲「ラインの歌」
『夜明け』
とても美しい、きわめてオーソドックスな演奏。あっという間に ライン川の畔に連れていかれました。
『出発』
これも理路整然とした端正なスタイル。安心して聴ける。
『夢』
終始 pで通した心の中だけの音楽。優しい同音反復が夢の世界を歩く姿を想像させてくれました。
『ジプシー女』
終始めちゃ独特なリズム(3/8拍子ですが、123・4・5・6と刻む!)が超ユニーク!特定の男性を誘惑している場面?
『打ち明け話』
「夢」と同じく終始pで演奏をした、 こちらの話は、幸せをつかみに行くようなお話しの様。最後の弱音が素敵でした。
『帰還』
明るく迎える故郷の港に笑顔で降り立つのは、まだ若い息子の姿でしょうか?幸せが詰まったトランクの重さも感じられる締まった演奏になりました。「ジプシー女」以外はさほど個性を感じる演奏ではありませんでしたが、安心して聴ける、素直なスタイルに好感がもてました。
🎵シュルツ=エヴラー:「美しく青きドナウ」によるアラベスク
お友だちから注目すべき作品と聞かされていたので、期待大で聴きました。今回「川」をテーマとしてのフェスティバルであり、プログラムということで、私は完全に「ドナウ川の風景」をイメージしながら聴いたのてすが、失敗でした。
シュトラウスの原曲を、テーマのカットはなかったようですが、大胆なアレンジ、つまり技巧的な華やかさを加えたり、原曲の旋律をそのまま聴かせたりと、縦横無尽の編曲作品。最初から「派手に変身したピアノの技巧を聴いてやろう」と構えていれば良かったのですが、私は「ドナウ川をどのようにピアノで描くのか?」というスタイルで聴いたので、途中までわけわからん状態で聴くことになっちゃいました。
それは「船旅」てはなく、編集されたドナウ川の映像のコラージュの様。「一瞬に農村から都会に変わったり、朝霧から夜の宴に変わったりと…」ただただ 私の聴き方が悪かったです。
ですから 終演後の拍手喝采の嵐に完全に出遅れちゃいました。ゴメンナサイです。もう一度 聴かないとダメてすね!
続いて
🎵スメタナ(福間洸太朗編):ヴルタヴァ(モルダウ)
原曲にほぼ忠実な編曲。コーダで多少原曲と異なる動機を加えていたように感じましたが、こちらは原曲の魅力に ピアノの表現力で挑戦という音楽でした。冒頭のテーマの独特なリズムに戸惑ったのは、些細でした。「ドナウと同様だな」と聴いたので、福間さんの技巧とアレンジの凄さに、即 魅了されました。
聴きながら ♪「モルダウの流れ」を指導したことを思い出しました。その時にこの編曲でピアノ伴奏をしたら 子どもたちはピアノの音楽に関心がもてるようになるだろう…と思いました〜でも 誰も弾くことができないでしょう😝
そして、ホールCの最終公演だったからでしょうか、アンコールがありました。

これで、今年のラ・フォル・ジュルネ音楽祭への参加のレポートが終わりです。
やっぱり プロの熱い演奏を聴くと、心の栄養になりますね。行って良かったです!
ホールから出ると、長袖で正解の空気でした。
有楽町から乗った京浜東北線、後ろ寄りの8号車だったのに混んでいて(蒲田まで)座れない! ガラガラだと思ったのに…

