東京春祭チェンバー・オーケストラ~トップ奏者と煌めく才能が贈る極上のアンサンブル~ | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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上野動物園で心を落ち着けて? 東京文化会館へ向かいました。


東京春祭チェンバー・オーケストラ
~トップ奏者と煌めく才能が贈る極上のアンサンブル~
東京・春・音楽祭-東京のオペラの森2017-



15時~
東京文化会館小ホール  

ヴァイオリン:堀 正文、枝並千花、大江 馨、小川響子、北田千尋、城戸かれん、小林壱成、外園萌香、三輪莉子
ヴィオラ:佐々木 亮、山本 周、湯浅江美子
チェロ:辻本 玲、伊東 裕、伊藤悠貴
コントラバス:池松 宏
オーボエ:蠣崎耕三、森枝繭子
ホルン:阿部 麿、大槻香奈絵
チェンバロ:長久真実子


今日はちょっぴり節約したので、ホール上手後方の席(O列)。

前半は若手のソリストによるヴィヴァルディの作品。まずは
🎵ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集 《調和の霊感》 op.3~第5番 イ長調
ヴァイオリン:北田千尋、三輪莉子
オケの音が思ったより重くてビックリ。でもその重さは モダン楽器による音の迫力、小ホールに響く音圧に圧倒されたためかも。聴いたことはあるものの、記憶からは消え去っていた曲。ヴィヴァルディらしい明るさに満ちた音楽がいい。

次は
🎵ヴィヴァルディ:ヴァイオリンとチェロのための協奏曲 変ロ長調 RV.547
ヴァイオリン:城戸かれん
チェロ:辻本玲
ヴァイオリン2つに比べてチェロの低音が加わると、ヴィヴァルディの音楽も落ち着きます。ヴァイオリンとチェロが対等に競いあうように楽しそうに弾いていました。もちろん愉しく聴けました。

また調和の霊感で
🎵ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集 《調和の霊感》 op.3~第8番 イ短調
ヴァイオリン:大江 馨、小林壱成
こちらは男性2名のソリスト。この作品も知らない領域でしたが、正確に楽譜通りに弾いている様。真面目なヴィヴァルディって感じでした。

前半最後も
🎵ヴィヴァルディ:合奏協奏曲集 《調和の霊感》 op.3~第10番 ロ短調
ヴァイオリン:小川響子、三輪莉子、北田千尋、城戸かれん
こちらは女性4人のソロ。見ていても華やか。
有名なこの作品は耳では知っていましたが、見ながらだと どのソロが誰へ、誰からと バトンの受け渡しが見れて楽しい。ソロの特長がそれほどあらわれなかったのが残念。これからさらに自分の音がつくられていくのでしょう。

拍手に応えて
♪テレマン:4本のヴァイオリンのための協奏曲 ニ長調~第1楽章
オケは休んでソロの4人による演奏。
ソロトップの小川さんから弾きはじめてエコー効果が抜群のカノン風の作品。前半を繰り返した時に 小川さんから最初と同じに弾き始めたので、4番の城戸さんからだと面白くなったのに…と思っていたら、後半の部分は城戸さんから逆の順で弾きはじめたので、ビックリ!
これは楽譜通り? それとも意図的に逆にしたの?
めちゃ 楽しめました!

休憩のあとは
🎵グリーグ:組曲 《ホルベアの時代より》 op.40
一気に時代が下った作品。
ここでは 弦の芳醇な響きが堪能できました。躍動的な第1楽章から一気に惹きつけられました。ここではヴィヴァルディの時とは違い、北欧の夏の空気って感じの音で、東京の春にピッタリでした。

締めは
🎵モーツァルト:交響曲 第29番 イ長調 K.201
盛りだくさんのプログラムなので、ソナタ形式の反復はすべてカットと思っていたら、各楽章とも前半を反復する丁寧な演奏を聴かせてくれました。
堀さんの率いる若手のアンサンブルなので、無理なことをしない安全運転系の演奏。反復箇所の前後は同じ。メヌエットも装飾や楽器を刈り込むなどのことはありませんでした。
安定したアンサンブルで、模範的なモーツァルトが聴けました。

アンコールは
♪モーツァルト:ディヴェルティメント ニ長調 K.334~第3楽章 メヌエット
有名なメヌエット。優雅な演奏は春の幕開けにピッタリ。木の花にメジロが飛んできたような風景を思い出しました。

今日は 頑張りすぎない 等身大的な展覧会と音楽会でのんびりの1日が過ごせました。

明日からは 昼の方が長くなるという、外での活動がしやすくなるシーズン。秋分の日まで 自然の中にお出掛けする予定を立てなきゃ!

音楽会減らさねば😱