「ティツィアーノとヴェネツィア派展」記念コンサート vol.2 中野振一郎:東京都美術館 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
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今日は仕事を休んで、都内へお出掛け。
久しぶりのお友だちと上野で待ち合わせ。近況などを話しながら散歩するも、公園のソメイヨシノはまだなので、不忍池で早咲きの桜の下で鴨の観察。桜の濃い桃色より、柳の新芽の若葉色が綺麗でした。



数ファミリーがまだ北に帰らず残っていました。その後アメ横近くで昼食。
ビビッときたのは『牛カツ』



ちょっぴり並びましたが、東京らしい盛りつけが微妙でしたが サラダやドレッシングも含めて丁寧なお料理は、美味でした。

その後、ちょっぴりのパフェ休憩を加えて、上野公園に逆戻り。


「ティツィアーノとヴェネツィア派展」記念コンサート vol.2 中野振一郎(チェンバロ)

14時~
東京都美術館 講堂  

チェンバロ:中野振一郎

ここでさらにお友だちと合流。計4人で聴きました。
今日はティツィアーノに合わせたプログラムなので、普段よく聴くバロックよりもさらに100年ほど前の、私が滅多に聴かない時代。
今日のチェンバロも 中野さんには珍しく、イタリアンの1段鍵盤の楽器を使っての演奏でした。
なお、今日のチェンバロの調律は466Hz。ほぼ半音高いピッチのミーントーン、と中野さん談。

そして曲の間に中野さんのお話が入りましたが、中野さん本人も「今日は演奏する時間より お話をしている時間の方が長いでしょう」と。

プログラムは
🎵M.ファーコリ:テデースカ
🎵G.ガブリエーリ:カンツォン ハ調
🎤カンツォンは同じ旋律があとからあとから繰り返されます。でもその旋律は明るく愉しげです!

🎵作者不詳:エルコレの力
🎵作者不詳:この谷間には愛と安らぎが
🎤この2作品は世界で初めて楽譜に記されたチェンバロ作品。
この谷間…は以前の中野さんの演奏会で聴いたことがありました。穏やかな優しさあるれる作品です。

🎵A.ガブリエーリ:第4旋法によるトッカータ
🎵ジョスカン・デ・プレ:千々の悲しみ(皇帝の歌)
🎤この曲は 豊臣秀吉が何の楽器かは不明ですが、聴いて気に入ったという作品。
題名の通り、哀しみに満ちた曲調。秀吉がこのような地味な音楽が好みだったとは!というか 当時の日本にテンポの速い曲ってあったのかしら?

🎵W.バード:笛と太鼓
🎤この当時は国によって運指が違った。
このお話は以前に聞いて、その時は2曲を異なる運指で聴きくらべしましたが、今日はそこまではしませんでした。

🎵L.ルッツァースキ:第4旋法のトッカータ
🎵G.フレスコバルディ:バレット―コレンテ―パッサカーリ ホ調

時間が余ったので、アンコールを2曲。
♪作者不詳:サルタレッロ
♪ファーコリ:チンチア夫人のアリア
明るく、短い作品。サルタレッロは舞曲らしく、躍動的な演奏が楽しめました。

今日はこれまで!
美術館と駅前で各自解散。私は文化会館で都響のチケットを買おうとしたら、今日は1回券発売日なので(だから寄ろうとしたのに)窓口閉鎖で 文化会館のロビーから電話予約という次第。でもまずまずの座席が取れて、良し!

あとは神保町に寄り道。今日は地理系の書籍と地図探し。日暮れとともに収穫無しで 終了。

ハシゴを考えていたハイドンの演奏会は中野さんのあとには厳しいのと 寒くなってきたので、パスして帰宅としました。