～女神来航 と わらすっこの話～
今日も半袖。身軽にスタート。
今日はメーデー。
みなとみらいクラシック クルーズ第38回
12時10分～と
14時30分～の２回
みなとみらいホール 大ホール
デュオ プリマ
ヴァイオリン：礒 絵里子、神谷 未穂
ピアノ：石岡 久乃
礒さんは、以前 鎌倉のお寺のコンサートでお会いしています。
神谷さんは、私のお気に入りオケ、仙台フィルのコンミスでご活躍中。
そしてお２人は従姉妹で神奈川県在住。もうこれ以上の組み合わせはありません。
今日は２部構成。
まずは 12時10分～
ランチタイム クルーズ
🎵ルクレール：２つのヴァイオリンのソナタ 作品３-２
バロック時代のルクレール。この香気が私にピッタリ。２つのヴァイオリンの掛け合いが本当に楽しそう。今日の白眉が最初に来ました。
ここから礒さん中心でお話が入りました。お話があると舞台との距離感が一気に縮まって いいですね。
🎵W.A.Mozart：『魔笛』からのアリア
昨日 本物を聴いて(観て)いるだけに… でも変奏のアレンジが粋で これもまた良い。
ここまでがヴァイオリン２つ。このあとはピアノが加わっての３人で。
🎵バルトーク：44のデュオ～26,32,35,36番
私の好きな作曲家。地味ですが丁々発止のあるつくり。聴き応えは一番。ヴァイオリンの魅力を存分に発揮させる作品。
🎵D.Shostakovich：５つのヴァイオリン二重奏曲
お気楽な曲。映画音楽からの編曲とのこと。５曲目の盛り上がりは 策を施したかのような姿が見え隠れ。
🎵サラサーテ：ナヴァラ
２つのヴァイオリンの対話と絡みが絶品。２人の呼吸がピッタリだからこそ、繊細な響きが輝いてました。
アンコールは
🎵ヘルリーニ：『ノルマ』～カスタ ティーヴァ
こちらも弱者が美しい曲。最後ホールから音が消えるまで(２人が弓を下ろすまで)会場が拍手を待てたのも嬉しかったです。
その後 CDへのサイン会。私もしっかり参加しちきました。
ゆっくり休めるハズが、１時間半のインターバルだと、ちょっぴりきつい。
14時30分～
ティータイム クルーズ
🎵W.A.Mozart：『フィガロ』～アリア
🎵グリーンスリーヴズ
楽しく軽やかに、そしてじっくりと、２つのヴァイオリンを聴かせてくれました。
このあとでピアノが加わって
🎵バルトーク：ルーマニア民俗舞曲
ジプシー音楽そのものって感じの熱い曲。神谷さんが１曲ごとにどのような場面での踊りか、詳しい説明がありました。
🎵モンティ：チャルダーシュ
🎵サラサーテ：ツィゴイネルワイゼン
この２曲はヴァイオリンソロで有名ですが、今日はヴァイオリン２台で旋律を分け合って演奏する編曲版でした。
どちらもお互いが旋律、伴奏をめまぐるしく交代しながら、それがあまりに自然に耳に入ってきます。まるでどちらかが主旋律でどちらかが伴奏を弾き続けているみたい。息がピッタリ合っていることに 改めて驚くは 感心するは…
個人的には表現が違っての色の相違による 音のマーブリングにワクワクしちゃいますが、ここまでピッタリと合わせると、それはそれですごく満足させられちゃいます。
アンコールは
🎵讃美歌：『主よ身許に近づかん』
タイタニックで有名になりましたが、私にとっては宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』で結びつく曲。
祈りの気持ちあふれた演奏に 心打たれました。
本当に素敵な２回の公演でした。この２公演合わせて1400円は バチが当たりそう。
今日は映画の日なので そのまま桜木町駅まで歩き、映画館へ。
選んだ映画は
和泉聖治監督の
🎬『愛しの座敷わらし』
岩手の民俗伝承を題材にしたストーリーです。今回 ロケもすべて岩手ということで、私的には外せません。ということで、公開直後でしたが 他の観たい作品を押しのけて行ってきました。
作品は家庭内の不和が、座敷わらしによって まとまっていく という とても温かいストーリー。
最後の最後、スザンヌ、熊本県のイメージ強すぎ、が『６名様ですか』って尋ねるところは、岩手県民なら確実に予想できちゃうストーリー。でも それで安心して終わることができました。
また 途中、座敷わらしが お母さんの安田成美さんの背中で寝ているシーンなど、優しい場面がいっぱいある、ほのぼのしちゃう映画でした。
それにしても 今回のロケ地は みんな知っている場所ばかり…
あまりに身近な感覚と、遠野と滝沢が行ったり来たりの映像には、ちょっぴり突っ込みを入れたくなってしまいました。
また岩手の空気を思い切り吸いたくなりました。
そして思い出したのは金田一温泉 緑風荘。座敷わらしに会える宿です。そちらにも行きたくなってしまいました。
まだ復活まで時間がかかるようですが、火災から、そして震災からの早い復活を願ってやみません。