日本の「妖怪」を追え 展 と フェスタサマーミューザ東京都交響楽団~ドイツロマン派の夕暮れ | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~そこにようかい~

今日は朝イチで南に。京急に乗って三浦半島へ。目的地は 観音崎近く。

横須賀美術館

『日本の「妖怪」を追え』展

江戸時代の妖怪本や錦織から始まり、水木しげるの妖怪画、そして現代の作品にみる妖怪まで。現代アートでは「どれが妖怪?」 って突っ込みたくなる作品もあったりと、楽しめました。

有名な北斎や国芳の作品は、どこかで会ったような懐かしさがありました。
今回一番の発見は、昭和初期に活躍した『小川 芋銭』。日本の田園風景の中に ユーモラスで幻想的に妖怪を描いた作品に 惹かれました。
私の好きな掛け軸になった肉筆画は少なかったですが、本当に面白かったです

当初の予定では、美術館のテラスで浦賀水道を眺めながら 優雅に食事をして、観音崎を散歩かなって感じだったのですが、昨日、音楽会のチケットを購入したので、即Uターン。
帰り際にレストランを見ると、長蛇の列。音楽会で正解だったかも。

電車で向かった先は昨日に続いて


フェスタサマーミューザ
東京都交響楽団
『ドイツロマン派の夕暮れ』 

ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:小泉 和裕

17時開演ですが、リハーサルの公開が14時~だったのでそちらも見学。

ほとんど一気に通したゲネプロ。
最初に交響曲。各楽章で1回ずつ止めましたが 大部分を通して聴けました。
そこで休憩が入ったので、小泉さんの言葉がほとんど無いので、2階正面に移動。ここのホール1番の席。協奏曲は一気に通しての演奏。最高のバランスで聴けました。
すでに満腹。

ここで1時間半のインターバル。遅い昼食のあと 17時~ 本公演を聴きました。
今回も昨日同様、私のお気に入りの 舞台上手後ろ側。指揮者が良く見える席です。

今日は休憩なしで2曲。

最初は
ヴァイオリン:米元 響子
🎵ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調
安定したソロヴァイオリンは雄弁。
堂々とした第1楽章。美しい第2楽章。リズムが躍動する第3楽章。
オケの伴奏は極端なことのない表現には、ハッとさせられることはありませんでしたが、ヴァイオリンを引き立てる安定感いっぱいの演奏は、見事としかいえませんでした。

そして休憩を置かずに
🎵J.Brahms:交響曲第4番 ホ短調
リハーサルから聴けて良かったのがこの曲。
実はJ.Brahmsで苦手だったこの曲ですが、リハーサルのおかげで、今まで不透明だった部分の見通しが良くなりました。
重厚で立派な音楽に対峙できた第1楽章。
美しい旋律をつかむことができた第2楽章。今まで何を聴いていたのだろうか。この曲の魅力を初めて気づいた感じでした。
元気いっぱいの第3楽章。インテンポで駆け抜ける。変に間を置いたりしないスタイルは、ひと昔前の私好み。しかしこの曲では そんなデフォルメに対応する知識はないから、現在 これが私に ベストな表現。
終楽章は変奏ごとに大きく表情をつけた演奏。この楽章はまだまだわからない。まずはスコアを読まないとダメかも。大きく緻密な音楽づくり、正攻法の演奏は見事でした。

小泉さんのロマン派音楽は 私には合っているかも。古典派はどれもこれもダメなんですけどね。