オルフェオとエウリディーチェ:日生劇場 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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~振り向くなかれ~

驚異的厳戒体制と、ヘリコプターの騒音の自宅周辺から飛び出し、向かうは銀座。

クリスマス気分が始まっている銀座散歩。
その後…

14時~
日生劇場

👗グルック:歌劇『オルフェオとエウリディーチェ』

オルフェオ:手嶋 眞佐子
エウリディーチェ:佐藤 路子
アモーレ:佐藤 優子
読売日本交響楽団
指揮:広上 淳一
演出:高島 勲


本当は明日の、オルフェオをテノールが歌う番に行きたかったのですが、他公演とのダブりのため アルトの歌う今日にしました。

舞台後ろを白い反響板にして、そこにバックの情景を投影するというかたち。
舞台も小さな上下動をつけてはいるものの、単純なしかけ。舞台上には小さな丸テーブルと椅子が数組のみ。


前半は第2幕第1場までを一気に。
序曲では、オルフェオと合唱団と舞踊団が舞台に入って、序曲の間、舞踏会のシーンとして開始。
序曲が終わると、エウリディーチェの死亡の知らせを受けるという演出。なかなか上手く考えたなぁと感心しつつ、最初の合唱。
合唱団とともに現代舞踊がパントマイムのごとく踊るのは、心理描写と思うも、なんか しつこい。
その後のオルフェオのアリアにおいては、周りにまとわりつくように からだをクネクネしているのは、ハッキリ言って ウザい。
合唱の美しさが際立っていただけに、残念。

後半は有名な精霊の踊りから。
しっかりバレエ音楽まで加えた演出。
エウリディーチェとの「見る、見ない」のやり取りは見事。
奈落を上手く使った演出。
最後の場は3曲のバレエ音楽を加えた版。しかしクネクネバレエはどうしても気にくわない。
そして オペラのフィナーレとしては、どの作品と比較しても引けをとらない傑作の3指に入る、最終のアンサンブルで、気合いいっぱいの広上さんの指揮に、私の後ろの席のオバサン 爆笑。笑うところじゃないぞ。

1階1列中央やや右という席で観ましたが、オーケストラの出来は終始表情豊か。さすが広上さん。
オルフェオは熱演。
エウリディーチェはチョイ役ではもったいない、安定した声で魅了。
アモーレは残念ながら… 3階まで声が届くかな っていう浅い声と、演技がいかにも学芸会。しかし演技の半分は 変な舞踊と組んでしまったのもあるかもしれない。

私の座席では音楽は合格。
舞台がイマイチでした。

その変ちくりんな舞踊の振付は、広崎うらん という方。カーテンコールで演出と美術とともに出てきた時、なんと背中に天使の『翼』つけて出てきて…
カーテンコールで怒り爆発っていうより、呆れ果てました。

直帰する気分になれず、再度銀座に出て山野楽器に久しぶりの訪問。そしたらハマってしまい 18世紀あたりの名前すら聞いたことの無い作曲家のCDを4枚も見つけて購入。オペラ代と変わらない出費。
隣のミキモトはクリスマスツリーがピカピカ。
そして締めは 北海道プラザでお買い物。今日は使い過ぎたから「塊炭飴」と「コアップガラナ」4本。

お買い物で 気分良く帰宅です。