~ロココと童謡~
今日もお出かけ日和。
と いうことで お昼過ぎに上野へ。超混雑で歩くのが嫌になるくらい。
まずは
レクチャー&コンサート 『元禄-その時 世界は』
2回目『琳派の美 ロココのこころ』
15時~
東京藝術大学 奏楽堂
今回は『元禄-その時 世界は』の2回目。
『琳派の美 ロココのこころ』という内容。
15時~16時はレクチャー
東京藝術大学 准教授:古田 亮
「琳派からRINPAへ-ヨーロッパとの共鳴」
スライドを用いたレクチャーで、その要旨は
・琳派はロココに影響を与えていない。
・共通点は装飾性
・琳派は20世紀初頭の西洋美術と共鳴
と いうこと。
その後
16時30分~
コンサート
最初は
バロック ヴァイオリン:荒木 優子
チェンバロ:大塚 直哉
🎵F.クープラン:「新しいコンセール集」から『第7コンセール』
6曲すべてにイメージできるロココ絵画がバックに投影。ヴァトーやフラゴナールなど見慣れた作品。
続いてのお話は
東京藝術大学 講師:小林 亜起子
『ロココの絵画』
・ロココの語源はロカイユ。
・ロココは新興階級層により発展 等
次のコンサートは 大塚さんのソロで
🎵F.クープラン:クラヴサン曲集から4曲
やはり映像がピッタリでいい。
お話が入って
『ナティエとその作品』
演奏曲目とナティエの代表的作品でもある「テルプシコーレ」について。
・ナティエは肖像画家として名を馳せた。それは女性を女神として描いたためである。
前半の締めのコンサートは歌曲で開始。
ソプラノ:野々下 由香里
🎵F.クープラン:『甘い絆』
野々下さんの澄んだ声が綺麗。
続いてはクラヴサンで
🎵F.クープラン:「クラヴサン曲集第2巻」第8オルドルから4曲
休憩のあとはお話から
『ロココの装飾美術』
・ロココは陶器 磁器にも素晴らしい作品がある。ドイツ マイセンは東洋趣味とロココ趣味の双方が組み込まれている。
コンサートはクラヴサン独奏で
🎵ラモー:「クラヴサン曲集」と「新クラヴサン曲集」から5曲
クープランより躍動感があり、描写もわかりやすく私好み。
3人で
🎵ラモー:『優雅なインドの国々』からアリア
ヴァイオリン伴奏が入るだけで鮮やかになる。ロココ趣味って感じ。
次のお話は
『ロココの神話画』
ジュピターの絵画を見ながら その解説。
最後はクラヴサンで
🎵デュフリ
🎵バルバストル
🎵フォルクレ
の作品を連続で演奏。
最後の曲が『ジュピター』
コレって、ジュピターが牛に化けてエウロバを略奪して海を渡るシーンにピッタリじゃん。
スッゴく楽しく音楽を聴けました。照明も工夫され、さすが藝大って感じでした。
思った以上に時間が押して、インターバル20分でのハシゴ。
東京文化会館小ホールに移動。
藍川由美『日本のうた 編年体コンサート』5 「赤い鳥」と童謡運動
19時~
東京文化会館小ホール
歌:藍川 由美
ピアノ:田中 順子
最初に『童話唱歌』という子ども用の歌劇というべき、7つの歌の間に6つの台詞:対話 が入った
🎵茶目子の一日(佐々木紅華作曲)
で開始。
続いて片山 杜秀さんの 当時の背景、日露戦争の時代、最初の日本歌劇の誕生の経緯などのお話。
その後 藍川さんで童謡を
🎵かなりや
🎵靴が鳴る
🎵叱られて
🎵信田の藪
🎵十五夜お月さん
そして藍川さんのお話。
いつものように 過激。聞いていて楽しい。
・本居長世と山田耕作との童謡に対する姿勢の違い。山田は後世に自分の名前が残るような作品しか書きたくなかった。童謡では歌は残っても名前が残らないから書かない。
・中山晋平の曲の伴奏の単純な理由は、ピアノが大学で単位が取れないくらい下手だった。等…
そして
🎵青い眼の人形
🎵赤い靴
🎵証城寺の狸囃子
休憩後は まずは聴きくらべから。
🎵砂山(中山晋平と山田耕作)
🎵兎のダンス(中山と山田)
🎵俵はゴロゴロ(本居長与と山田)
ここでお話。
・山田が童謡を書いたのは借金返済のため。他の作品が 有る、無い、など関係なかったくらい焦っていた。
・山田の『赤とんぼ』 。この作品はシューマンの作品からの盗作と考えて ほぼ間違いない。藍川さん断定しちゃった。原曲のCDをバックにかけてのお話。
🎵赤とんぼ
🎵ペタコ
🎵南京言葉
そして 最初と同じ童話唱歌
🎵毬ちゃんの繪本(佐々木)
藍川さんの音楽会は、懐かしい童謡がたくさん。そして解説も楽しくて、しっかりとした内容で、あっという間の2時間でした。
最後は全員で
🎵七つの子
しっかりと、歌い方の強烈な指導つき。
私は童話唱歌2曲と、信田…とペタコに、山田の俵は…を知りませんでした。
今日は内容充実しすぎの1日でした。