瀬戸内国際芸術祭~7日目:高見島+おまけは丸亀城と香川県庁 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

昨日の芸術祭のレポートは(↓)こちらです🤗
 


今日、訪問した高見島は3年前にも訪問しています。その時のレポートは(↓)こちらです。よければ参考に!
 



今日は坂出市郊外の健康ランド併設の旅館からスタート。健康ランドオープン前のチェックアウトだったので、朝の温泉に入れなかったのは、残念。 

予讃線、鴨川駅から丸亀へ。そのまま島へと思って、駅の芸術祭案内所を訪れると、船の時間が違う! 違う時刻表を見てしまった。ただのアホやった😅

ならば…

丸亀城へ👣

駅からテクテク15分。電車から見ていた丸亀城に初訪問。


上まで上がると、瀬戸大橋やこんびらさんまで良く見えました。でも、小さな天守への訪問は パスしちゃました。

↑左端に瀬戸大橋がちょっぴり見えます

本来の予定では 本島訪問だったのですが、前回の訪問の感想から、お昼前の訪問だと ちょっぴり気が進まないため、丸亀から多度津に移動🚃💨

多度津駅からシャトルバスで多度津港へ。
多度津港から高見島へ🚢💨

高見島も前回、本島と半日ずつで訪問したところ。こちらは展示がコンパクトにまとまっているとの、内容も好印象だったので、今回も期待。
案内所に荷物を預けて。港の近くをあとまわしにして、山の中腹の集落へ👣
今日は暑いので、半ズボンにピンクのフレンチスリーブという、真夏の出で立ち。でも汗をかかず、私にはちょうどピッタリでした。

すると前回同様、見学する前にお接待にあずかりました。


茶粥とお漬け物、このおかげで お昼を抜いて動きまわるも、最後まで元気で活動できました。
本当に感謝です!


空いているところから訪問することに…
ここの屋内展示は、そのほとんどが廃屋を利用したものです。

まずは
ta04:大石 いずみ~keep a record
ミツロウを使った絵画。ここは納屋の廃屋を利用した展示。
仕上がりの幽玄な雰囲気は、過去の記憶を呼び覚ましたかの様。


テーマに合ってはいるものの、私の嗜好とはイマイチ溝が…

次は 少し並んで
ta05:村田 のぞみ~まなうらの景色
細いステンレスの針金を蜘蛛の巣🕸️のように編んだものを、廃屋の部屋の内部に広げた作品。
白色光を手前下から2灯照らしただけ。暗い部屋に浮かび上がる風景は、幻想的で綺麗。2本の針金を絡めた箇所の微妙な歪みが、人工的。


私のアンテナにビシビシと来るものがありました。
ここでは 作者がパスポートに印を捺すお手伝いをしていました。ミーハーな私は パスポートにサインをもらっちゃいました。

次も 30分近く並んで
ta06:山田 愛~内在するモノたちへ
こちらは作品の展示スペースの中に作者がおられました。
大きな感情の発露が示されたような作品。
私は観た瞬間的『宮澤賢治』だ!



作者に「宮澤賢治をパクったのかと…」などと、不躾なことを申してしまいました。本当に失礼いたしました。
それより下に敷いた扁平な黒い石、どこから集めてきたかとの質問に作者が「高見島の海岸」とのこと。壁面の黒い色づけは「砂浜の砂を色付けした」と。高見島を材料に作られた作品。
ダイナミックな壁の絵と力強い像から、強いインパクトとエネルギーが感じられる作品でした。

次は並ばずに
ta08:中島 伽耶子~うつりかわりの家
ここは3年前に続いて2回目になる作品。


家に穴をあけ、そこから自然光を取り入れたインスタレーション。


もうひとつの ta02の中島さんの作品に対して、穏やかで温かい。

この作品も3年前と同じかな、と思って行くと
ta10:内田 晴之~除虫菊の家
3年前と中は完全に変わっていました。 そのため新鮮で、面白く観ることができました。
1階は、お弟子さんの絵画の展示とか。私の趣味とは ちょっぴり離れた作品。私には欄間の方が興味を引きました。


2階の展示は、除虫菊に火をつけるところまでは同じですが、3年前のダイナミックな展示を観ていると、ちょっぴり残念な気持ちにも。



今回は家のオーナーが居られて、2階の関係者以外立ち入り禁止の部屋にお邪魔させていただきました。


この家の昔の主が宮大工で、造られた神社の設計図や、明治時代の海図(こちらはツボ!)など、様々な資料も見せてもらいました。

少し待って


ta09:ロサナ・リオス~家の"メメント・モリ"
廃屋に、過去の人の営みを感じとろうというテーマ。1階は紫外線灯を使い 人の影を。


2階には 実体のある作品を展示、人の活動の証を対照的に展示。



もう少し作品数が欲しかったかも…と思いました。


次は
ta07:藤野 裕美子~過日の同居
廃屋に大きな障子大の麻に描かれた、優しい色彩の絵画が展示。


穏やかさが感じられる空間。


明るく外光が採り入れられた窓から眺められる海に、心が落ち着きました。

次の2箇所は同じ場所(敷地)
ta11:野村 正人~海のテラス
海の見える家の空間に設えられたテラスのレストラン。



ここでお昼もいいかな…と思うも、隣で ta12の案内が「50分待ち」と。食べてるヒマないじゃん!


上の集落の最後の展示なので、50分を優に超えて並びました。
ta12:梶井 照陰~KIRI(映像作品)
生活されている民家の一部屋を使っての展示。隣の棟がレストランの厨房になっていました。
瀬戸内の海霧をテーマにした作品。映像は15分ほどの無声の映像。山に霧がかかり、海を霧が覆い、そして晴れていく… というもの。


瀬戸内のこれからの希望をこめての作品でしょうか? 映像は特段ハッとさせるところもなく、インパクトは薄めでした。
小さな部屋に10人程度しか入れないのが、混雑の原因。なんでここでやらなくてはいけなかったのでしょうか? 高見島の有力者の家だったのかな、とも考えてしまうくらい、違和感がありました。

港の近くに下りてきて
ta02:中島 伽耶子~時のふる家
この作品も3年前に続いて2回目。
家の外からアクリルの板が鋭く壁を突き刺し、そこを通ってくる光が中で キラッと光る。
ta08と比較すると、攻撃的な作品。初めて観ると 強烈ですが、夕方になり 太陽の光が弱くなってきたこともあり、3年前との印象は 大幅減でした。



次に
ta03:PARANOID ANDERSONS:Long time no see 2019
瓦や家財など、廃屋からの材料を使った大きなインスタレーション。




ゴミとアートの境界は、どれだけ立体的に積めるか? って 違うでしょ!

少し先に歩けば、島の墓地。土葬の名残りの墓石と、火葬が行われるようになってからの墓石の対比。時代の変遷と、離島の現実が見れるところ。

↑こちらは『アート作品』ではありません

そのちょっと先が、『内在するモノたちへ』で足元に敷かれた石を拾ってきたとされる 石が打ち上げられた海岸。

↑黒く見えるところが石のところ

長径50mmを超える石がゴロゴロしていたのには、ちょっぴりびっくり。どこから供給されたのでしょうか?
 
最後に 港、乗船券発売所の前の広場に作られた
ta01:鎌田 祥平・並木 文音~ 積みかさなる白と空白
港の目の前にある作品。


白い岩をくりぬいただけ、と思って中に入ると、白く塗られた箪笥など家の内部の様相。


生活の痕跡を、明瞭な色で固定化させた様。中に入って 評価が変わりました。

すると 今日の高見島は これで時間いっぱい。


混雑による16:40の臨時便で多度津港へ戻りました。


そのあとは
多度津港🚌💨~多度津駅🚃💨~高松駅


ホテルにチェックインして、お風呂で汗を流して サッパリ!

身軽に夜の高松へお出かけ。まずは夕食、讃岐うどん。8月の瀬戸内国際芸術祭に来た時に行ったお店。
今日は、野菜、玉子天ぶっかけ冷や+じゃこ飯。


そして お腹を落ち着かせて、香川県庁へ👣

祝日の夜に香川県庁って、何?と思われるでしょう。
今、香川県庁の展望フロアの夜が凄いことになっています。

それはこちら(↓)をご覧ください😲‼️