瀬戸内国際芸術祭~6日目:粟島 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

朝食のあと、旅館の裏の琴弾公園山頂の展望台まで登って、銭形砂絵を観に行きました。


縦長に作るも、ここから観ると円形になるように計算された設計。今日は薄日がさしており、白い砂がより白くなるも、日の影ができないため、立体感得られなかったのは(文字がはっきりせず)残念でした。

雨上がりで蒸し暑いので、ズボンの下を外して半ズボンに。結果、今日はそれが正解でした。観音寺駅まで歩くと、汗びっしょり。
観音寺から予讃線で詫間へ。
ここから須田港までシャトルバス。

今日の瀬戸内国際芸術祭は
『粟島』

ちょっぴり天気が悪いのですが、関連イベント開催のためか盛況で、10:30に臨時の先行便が出たので、ちょっぴり早く島に着けました。

案内所に荷物を預けて…

近くの展示からだと 人混みの中でまわることになるので、臨機応変に移動。

まずは空いていたので飛び込んだ
aw08:ディン・Q・レ~この家の貴女へ贈る花束
ベトナムの紡績工場で出た端切れを、島民とともに作ったカラフルな花模様を組み合わせた大きな『ラグ』。裏の部屋まで しっかり敷き詰められ、もちろん 部屋に入れました。
唯一、お風呂場だけは敷かれていませんでしたが、とってもおしゃれなタイルは、一見の価値あり!砂山は何を意味するのだろう?

写真(と公式ガイド)は↓を参照してください。 
 



次に、西海岸に向かって行く途中の展示を2つ。
・旧 粟島幼稚園
aw06:エステル・ストッカー~思考の輪郭
白と黒の線で構成された、インスタレーション。
視覚、錯覚、両目でしっかり距離感をつかもうという、脳トレ。
私にはツボすぎました。

写真(と公式ガイド)は↓を参照してください。
 



・旧 粟島小学校
aw07:ムニール・ファトゥミ~過ぎ去った子供達の歌
校長室から教室、特別教室を使った、小学校に残された教材を配置したり、学校の音や校歌を流したりという、学校教育に係わる者には 興味深いインスタレーションでした。



私が、良かったと思ったのは、音楽室で『校歌』や校舎内の音を流したところ。


ウケたのは、裏の草ぼうぼうの野外廊下に並べられた『ハードル』。



西海岸まで歩いて行くと
aw05:複数の作家~SOKO LABO
海岸から離れた海の中に
『象』
がいました。



来た道を戻って
・粟島芸術家村(旧 粟島中学校)
aw04:大小島 真木~生命のスープ
鯨の海洋調査船に乗ったという 作者がそこで受けた刺激をもとに、生命の在り方を表現した展示。
4つの部屋を使うものの、展示品が似ていて、そこはイマイチ メリハリに欠けるものの、訴える力は強かったです。


aw04:マユール・ワイェダ~始まりの洞窟
インド、ワルリー族~ジャングルの住民 の文化の中に根づくアートを用いた作品。
宗教的なものから、装飾的なものまで、特に後者の緻密さには、驚かされました。



↑こちらは両者のコラボレーション作品。壁面がワイェダ の緻密な装飾作品


港近くの海岸まで歩いていくと

桟橋に係留された小さな船
aw02:日比野 克彦~種は船プロジェクト
なんか、ノスタルジックな 船というか、筏。
食事のあとに ここを通ると、ゲストを乗せて 海の底から 何かを引き揚げてきたところでした。
本当に、海に出ていました(写真はそちらに)。

・粟島海洋記念館(旧 粟島海員養成学校)


aw01:日比野 克彦~ソコソコ想像所
aw03:TARA~TARA
aw05:複数の作家~SOKO LABO
海から引き揚げてきたもの(ゴミ等)を利用した展示等。旧 粟島海員養成学校の資料や建築物に注目してしまい、ちょっぴり展示はそっちのけ。
ただ、海洋から引き揚げた ペットボトルなどに 他のゴミ?を入れたものを 販売していたのには、めちゃウケました。なんでそれが 1000円オーバーなの?



ここで昼食。
ハワイ料理風に、粟島の食材をアレンジしたお店へ。混んでいる今日は、ちょっぴり従業員もイライラ気味? 大阪駅や東京駅併設のデパートのレストラン街価格(と量)で その対応はアウトでしょう。観光地の一見のお客様相手だから、いや、それだからこそ『おもてなし』が大切では?

食事から出ると、筏のような船が戻ってきたところ。『作品』が生きているということが大切ですね。



最後に港に近い(最初に混んでいてパスした)2つの作品。
aw09:R.ストライマー・トラン~ヒキコモリ
4畳半の部家に布団が敷かれ、その横の壁に小さなテレビ。そこには屋根の狛犬の口に取り付けたカメラから、外の風景が映し出される。

↑右手屋根上の白い狛犬の口にカメラ

内と外の関係を考える展示。
その場に立つと、考えるものが沸々と…

続いて
aw08:ディン・Q・レ~監視と不在
古い民家の外にテレビが上下2段で計8台。そこには人の気配の無い部屋や廊下。家の中、4箇所にカメラを設置、上は12時間前、下は今の映像を、ただ流している。
家に人は住んでいないので…


時間というものを考えさせられる作品。

すべてを観終わってちょっと気になったのは『監視と不在』は最初に観た『この家の貴女へ贈る花束』と同じ作者で同じ番号。ってことは、このあと行くと何か印象が変わるのか…と思い、再訪(スタンプは『監視と不在』で捺すので『この家の貴女へ贈る花束』は何度でも観れる)。
aw08:ディン・Q・レ~この家の貴女へ贈る花束
逆にどこに『監視と不在』との共通点があるのか、どう考えてもまったくわからず。余計なことを考えてはいけない、ということかな…って。

案内所に行って、預けた荷物を回収。

帰りも臨時便を出していたので、めちゃめちゃ混雑を1本(30分)待って、ゆっくり座って須田港へ。

なんと1作品は須田港でした
 aw10:山田 紗子~みなとのロープハウス


これが作品だとは!
船から下りたあとにスタンプ捺す人がいっぱいいました。やっぱり私と同じだ、とホッとしました。

シャトルバスで詫間駅に着くと、予讃線は行ったばかり。50分、駅まわりでぶらぶらして、各駅停車で、高松の手前の鴨川まで。

今日は、3年前の春に泊まった、劇場つきの温泉の日帰り健康ランドの旅館部で宿泊。

夕食はレストランで好きなものをチョイス。昨日の伊吹島の名産品、イリコの天ぷらがあったので注文。その美味しいこと! 四国、瀬戸内の自然をお腹にも 目一杯いただいています。

食事も終えたので、もう一度 温泉に入って、ゆっくり休みます。


おまけ…

明日は夏日☀️
半袖のシャツ、1枚しか持って来なかった。明日はもう無理😅 Tシャツで行動だ。
それより、今回 現金を25000円持ってきたのに、リムジンバス、タクシー、船と島の食事(これは想定内)、予讃線の切符、今日の健康ランドの夕食…すべて現金しか使えず、非常にヤバい状況になっています。最後、高松から空港までのバス代で不足とかになったら、笑えない。って、今までの経験から そうなりそう。高松~高松空港はSuica、最悪クレジットカードは使えて欲しい。