フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018:神奈川フィルハーモニー管弦楽団 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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暑い暑い神奈川☀️
仕事上がりに川崎へ。



フェスタ サマーミューザ KAWASAKI 2018
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
≪絶品フレンチⅡ~天才サン=サーンス~≫

19時~
ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:川瀬賢太郎
神奈川フィルハーモニー管弦楽団
ヴァイオリン:神尾真由子
パイプオルガン:大木麻理


HPの紹介文は
『ドビュッシーやラヴェルだけがフランス音楽のスターにあらず。彼らの先輩である大家に光を当てた川瀬賢太郎&神奈川フィルの入魂プログラムで、サン=サーンス攻略大作戦を。熱狂的なサウンドにホールが共鳴する「バッカナール」。音楽が歌い踊り出すヴァイオリン協奏曲。深遠かつ雄大な世界を築く交響曲「オルガン付き」というキメ打ちの3曲。躍動する神尾真由子のヴァイオリン、重厚な響きを生み出す大木麻理のオルガンにも注目を。』
と、ある。
それより私は
指揮者、川瀬さんのTwitterの
『 8月「3日」に、サン(3)=サーン(3)スの「3」の付く協奏曲と「3」の付く交響曲を「33歳」の指揮者が振ります。

偶然?狙ったのかもよ?

御来場お待ちしております。 』
のこちらの方に惹きつけられました。

神奈川フィルは私が昔、合唱をやっていた頃に、バックで歌わせていただいたオーケストラ。定期会員歴も(この頃はご無沙汰気味ではありますが…)新日本フィルに次いで長い楽団。私が最も応援していたのは、山田一雄さんがバリバリだった時代。東京のオケより数ランク下といわれ、サントリーホールで演奏会を開けば、聴衆はみな県民ホールでお馴染みの人ばかり… というあの時代🎌🎌

そんな神奈川フィル、なんと 今日のフェスタサマーミューザ、平日の夜で、超目玉の指揮者とかソリストを置いているわけでもなく、むろん合唱団つき公演でチケットを捌いたわけでもないのに、なんと完売! 明後日のミンコフスキーも まだチケット残っているというのに…\(^o^)/

今日の座席は オルガンをじっくり見たかったので、2階の下手のLAブロック(舞台斜め後ろ)の5列目でした。


珍しく下手後方席にしたのですが、ヴァイオリン協奏曲ってことをすっかり忘れて購入したみたい。
ついでに今日のコンマスは石田様!
絶対 上手側にすれば良かった…

前座のオーケストラ曲は
🎵サン=サーンス:歌劇「サムソンとデリラ」 からバッカナール
オーボエのソロがとってもエキゾチック。色彩感豊かな楽しい曲。聴衆の心をつかむには ぴったりって感じ。見えない真下の位置で叩いた カスタネットの音がホールの天井から降り注いできました。ホルンも舞台後方に位置したので、直接音が私のところに来なかったので、バランス良く響きました。

続いて久しぶりの神尾さんで
🎵サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調 作品61
前回は大阪フィルの定期。井上さんの音楽監督就任の時なので、4年ぶり。その時は、コンマスのモジャモジャ頭で神尾さんが見えずに聴いた印象が めちゃ強烈。
今日は『後ろ姿』を見ながら聴けましたが、楽器が身体の陰になった 断層線上に連なる位置。やっぱり下手側を選んだのが失敗。
音がなかなか聴こえない…
第1楽章、冒頭のオケのppからとっても丁寧。名演を期待したのですが、ヴァイオリンの入りの音が 不安定の様に聴こえたのは、座席のせい?
それと やっぱり神尾さんのビブラートが強め。ある程度を超えると気持ち良く聴けなくなる私の限界を、今日は超えることが、ちょっぴり多め。
私の耳の方は、第2楽章に入ると ソロヴァイオリンの音をしっかりと追えるようになりました。温かな主題は ヴァイオリンソロを支えるオケの繊細な音色の方にうっとりさせられちゃいました。ただ、最後の音。オーボエとフルートの響きは あれがスコアの音? 微妙な空隙は修正して欲しかったかも。ちょっぴり興ざめ。
第3楽章では中間部のオケ(特にヴァイオリン)の音の綺麗さが際立ちました。躍動的なところばかりに耳を奪われ、こんな綺麗なところがあったことに気づかなかった!
そして熱い主題のところは、神尾さんの気合いの音が 私のところまで しっかり届きました。

休憩のあとは
🎵サン=サーンス:交響曲第3番 ロ短調 作品78「オルガン付き」
それほど聴きたい(好み)と思っていないのに、良く実演で耳にする曲。今回はヴァイオリン協奏曲を聴きたくて選んだのに、座席をこちらの曲に合わせて取ったり、自分でもよく分からない… だだのボケおやじになったのかもしれない…
今まで この曲、第1部で居眠り時間の傾向が強かった私ですが、今日は座席のおかげで 第2楽章?(第1部の後半)がとっても楽しめました。オルガンの方に半分頭を向けると、左半分がオルガン、右半分がオケと、ステレオ効果バリバリ。特にオルガンの中音域のストップの選択が私好みの音。それより鍵盤が見えたので、普段は低音に潰され気味になる手鍵盤の音がわかって聴けたのが、とても新鮮で音の動きがしっかりわかり、楽しめました。
第2部 前半(第3楽章?)では中間部がとても綺麗。ここでも普段、流して聴いてしまいそうなところに 新たな発見がありました。
後半(第4楽章?)は、オルガンに半分注目。ここは今まで聴いてきた音からの新たな大きな発見は無かったものの、オルガンのストップの選択に注目しながら楽しめました。
この曲に関しては、最高の座席選択という位置で聴けました。



ちょっぴり 音楽をバランス良く聴くには イマイチの座席だったので、正しいレポートとは言えないかもしれません。
サン=サーンスの魅力いっぱいのプログラミング、楽しめました。

変な曲好きな私にはサン=サーンスの交響曲、オルガンつきばかりではなく、『ローマ』交響曲、どこかでやってくれないかなぁ~
ビゼーの組曲『ローマ』と組み合わせて、フランスの作曲家の感じたローマってことで… 掴みは ベルリオーズの『ローマの謝肉祭』が使える!
どんどはれ~