ラ・フォル・ジュルネTOKYO 2018~7、8(池袋→有楽町) | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いています!

ラ・フォル・ジュルネ最終日は、横浜からはちょっぴり不便な池袋へ。横浜駅から東横線の選択肢が頭にないので、京急からJRへの品川乗り換え。



T321
10時~
東京芸術劇場 シアターイースト

ピアノ:アンヌ・ケフェレック

紹介文は
『イギリスとスペインで活躍したヘンデルとスカルラッティは、バロック時代を代表する「移住作曲家」。』

9列目の中央左寄りの席。ピアノを聴く(見る)にはちょうど良い位置。

最初の曲は
🎵ヘンデル:ハープシコード組曲第5番「調子のよい鍛冶屋」ホ長調 HWV430
プログラムには「調子の良い…」しかなかったので、初めに『ジャーン(ピアノだから ドーン)』って来ると思ったら、分散和音からでビックリ。組曲として演奏されました。
有名な表題の曲は、主題のフレーズ後半に溜めを加えた独特の表現がみられましたが、変奏ではその箇所はストレートに流すなど、変奏は極めて滑らかな音楽づくり。
爽やかなヘンデルで開始されました。

休みを置かずに
🎵スカルラッティ:ソナタ ホ長調 K.531
🎵スカルラッティ:ソナタ ロ短調 K.27
🎵スカルラッティ:ソナタ ニ長調 K.145
🎵スカルラッティ:ソナタ ニ短調 K.32
スカルラッティの4曲は、急~緩~急~緩(長調と短調の交互)で並べた構成。
コロコロと葉の上を転がる雨粒のような、小ぶりな音が次から次に生まれてくるような 楽しい音楽になりました。
特にニ長調のソナタでの左手が右手の上に行く箇所や、ニ短調のソナタで両手が同じ音域に重なるところでの 音の輝き、マーブリングが絶妙でした。

続いて
🎵ヘンデル(ケンプ編):メヌエット HWV434(ハープシコード組曲第1番から)
先日の協奏曲プログラムのアンコールで聴いた作品かな? 真っ直ぐで洗練された音がとっても美しく、スカルラッティが一気に飛んでしまうほど!
🎵J.S.バッハ(ヘス編):コラール「主よ、人の望みの喜びよ」
遅めのテンポの温かな演奏。コラールの旋律を厚めに オブリガートを繊細に。聴き手が耳で音楽を編集して聞きわけられそう。
🎵ヘンデル:シャコンヌHWV435(ハープシコード組曲第2巻から)
ヘンデルのシャコンヌって、知りませんでした。
左手の変奏ごとの色彩の変化が大きかったです。

アンコールに
🎵ショパン:幻想即興曲
祖国から離れ活動をしたショパンがここで演奏されるとは!
中間部の旋律を流れるように演奏したのが、とっても寂しげに聴こえたのは私だけでしょうか?


ここではお友だち3人と一緒になりましたが、終演後 私だけがお話しする間もなく、有楽町へ急ぎ移動🚙💨


M352
“ロシアの Exile”
11時45分~
東京国際フォーラム ホールD7

ピアノ:アレクサンドル・ギンジン

紹介文は
『ロシアにわたったヨーロッパの作曲家と、ヨーロッパに進出したロシア人作曲家の作品を集めたプログラム。』

座席は1列目(補助席)の左寄り。ギンジンさんの手がバッチリの位置でした。

 大きく2つに分けられそうなプログラム
🎵パイジェッロ:「ロシア大公妃の告別」
タイトルの通り、暗さの漂う古典派らしくない作品。悲劇的な雰囲気を感じさせる 鬱な感じの響きが独特でした。途中、カットしたような感じ(楽譜を見て)がしたのは気のせい?

🎵フィールド:カマリンスカヤ(ロシア民謡)
一気に雰囲気が変わりました。穏やかで ホッとさせられる音楽。響きも 旋律も穏やか。古典からロマン派への過度期の音楽そのもの。ギンジンさんのクリアなピアノの音がぴったりでした。

🎵ヘンゼルト:12の性格的練習曲 op.2から
第1曲、第6曲、☆、第12曲(☆:2つのノクターンop.6から第2番)
この演奏会の私的な収穫はこの4曲。それぞれに表題があるので、それが鑑賞の助けにはなったものの、性格の違う音楽が4曲 しっかりと聴けました。ロマン派で私の知らない領域ですが、十分に惹かれるものがありました。

🎵ガルッピ:ピアノ・ソナタ第5番 ハ長調
これは私にドンピシャりの音楽。アルベルティバスがきれいに響きの中に隠れ、右手の旋律がとっても繊細だったのが印象的。ピアノでの理想のような演奏。ソナタ形式の前半を繰り返しましたが、その強弱の組み合わせ方がお見事!フレーズ毎に反復前と後でしっかりと変えてきました。
第2楽章の前半の繰り返しですが、AABAAB~と演奏したのですが、Bのあとってリピートではなくてダ・カーポでしたっけ?
第1楽章の装飾音の扱いが独特で 最初はちょっぴり違和感がありましたが、だんだんと慣れて「それもありかな…」に感じられる様に。
透明感あふれる素敵なガルッピが聴けました。

ここからが20世紀の音楽
🎵ルリエ:死の過ち
5曲をほぼ 連続しての演奏。私の席からは楽譜がしっかりと見えたので、曲の変化を追いながら愉しく聴けました。全体的に強靭な音楽から 深刻な音楽への揺れが この作品の魅力でしょう。私には実演ならありの範囲。真剣に聴いちゃいました。

最後は有名な
🎵ストラヴィンスキー:「ペトルーシュカ」からの3楽章
明るく色彩豊かな、本当にバレエの場面、市場の喧騒を感じさせる音楽が良かったです。特に複数の旋律が錯綜するあたりの明晰な演奏が光りました。
有名な作品なのでレポートは以上!

一番前の席でペダル操作を見ながら聴けた私の席で なんとも気になったのが、ギンジンさんの黒地に白や赤の、それもニンニク柄(野菜柄?)の派手な靴下。あの靴下は誰のデザインなんだろう…

ニンニク料理が食べたくなったのですが、またまたすぐに池袋に移動しないと、次が待っています🚙💨 お腹空いた~