有楽町に戻ってちょっぴり休憩。外が暗くなってくると、竜骨がとってもきれいに見えます。
M246
19:15~
東京国際フォーラム ホールC
ヴァイオリン:アレーナ・バーエワ
クルージュ・トランシルヴァニア・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:カスパル・ゼンダー
紹介文は
『ナチスを逃れてハリウッドに求められ、映画音楽を手がけたコルンゴルト。欧・米が融合した代表作を新星のソロで。』
午後の講演会で、コルンゴルドはアメリカに渡り 映画音楽の分野に転向せざるを得なかった作曲家のひとりとして紹介されたばかり。
この演奏会、仙台国際コンクール優勝の バーエワさんが出演することもありますが、実はオケの方も聴きたかったのです。ルーマニアのクルージュ=ナポカというと、18世紀のボヘミアの作曲家が訪れていた宮廷があり、その流れで共産圏の時代から、ルーマニアのレコード会社がボヘミアの古典派の作曲家のCDを多く出しており、その演奏をしていたのが、このオケらしいのです。
と、いうことでソリストとオケが目的で選びました。
先行販売の席は1階2列目中央ど真ん中。左右に寄るよりはいいですが、舞台の高いこのホールでの2列目はちょっぴり見上げるかたち。
1曲目は
🎵チャイコフスキー:イタリア奇想曲 op.45
この演奏会の前に、ホールEでのんびりしていた時に、舞台の方から聴こえてきたのが この曲。
ゼンダーさんの指揮するイタリア奇想曲は とっても丁寧な音楽づくり。テンポ遅めの、しかしスッキリとした イタリアの観光地の映像を観るかのよう。
続いて
🎵コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
実演を聴くのは初めて。この数年内にラジオなどで何回か聴いたことのある曲。
冒頭から甘美な旋律に酔ってしまう。バーエワさんのヴァイオリンのバックにオケがしっかりと収まってくる。
躍動的になる第3楽章は バーエワさんの一人舞台。暖色系のヴァイオリンはまるで炭のようにパチパチと燃える火。大きな炎を出さないものの、しっかりと暖め続ける芯の強い火のよう。
風格のあるバーエワさんのおかげで、コルンゴルドのヴァイオリン協奏曲、また機会があれば聴きたい曲になりました。
クルージュフィルは、私のLP(チャウシェシュク)時代の団員はいないような若手が中心。でも待っていた人たちに会えたような懐かしい気分になれました。まぁ、技術的には金管がハラハラしちゃう感じもちょっぴりでしたが…
ここで小休憩が取れたので、夕食。
裏通りの豚のお店は安くてお代わり自由なので、夕食にぴったり。
ホールEに行くと、サンバのリズムの洪水。テンションの高い舞台を横目にソフトクリーム。
そして、今日最後の公演に。
M258
“ソワレ・スカルラッティ”
22時~
東京国際フォーラム ホールD7
チェンバロ:ピエール・アンタイ
紹介文は
『ナポリ出身のスカルラッティは、バルバラ王女のお抱え音楽家としてポルトガル、スペインで長く暮らした。』
午後の講演会で、スカルラッティは仕えていた宮廷の王女が嫁いだのに同行してポルトガルに行った… 亡命以前の時代の国を移動した作曲家のひとり。
会場に行くと、プログラムの発表が、無い。
時間になると係員が出てきて、プログラムはアンタイさんが その場で決めて弾くという。前後半に分けるので、その時だけ拍手をして欲しいと。
先行販売の座席は4列目(補助席が前に2列なので 実質6列目)左寄り。今回は左寄りが当たり。アンタイさんの鍵盤の扱いが 良く見えました。
🎵D.スカルラッティ:ソナタ
前半は6曲。
テンポの速い曲が中心。基本 3本の弦を弾くように選択。ところどころで上の鍵盤に移って弾くフレーズがある程度。
鮮やかな音楽作りでしたが、ちょっぴり同様の曲が並んだ傾向も。
後半は11曲。
こちらはテンポの遅い曲や、下の鍵盤も弦を1本にしたり、上の鍵盤をリュートストップにしたりと、テンポと音色の調整も変えてきて、とっても楽しめました。
それにしても、チェンバロをそれは簡単そうに弾いてしまう アンタイさんには、開いた口がふさがらない状態。
スカルラッティはモダンピアノかフォルテピアノがいいという私も「チェンバロも良いだろぅ」と納得せざるを得ない、圧巻のスカルラッティとなりました。
終演は予定を15分オーバーの23時過ぎ。
アンタイさんらしい、傍若無人のチェンバロが楽しかったです。
↓この演奏会にチェンバロを提供した楽器屋さんのブログです。イ・ムジチも担当したようですね。
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/145015/140345/120303310


