日本テレマン協会 第232回定期演奏会 J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV247 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

ケフェレックさんのピアノ公演のあと、無料送迎バスで大津駅へ。ラ フォル ジュルネびわ湖で今年(一番)の注目の3公演がこれから一気に続くのに、泣く泣く移動。お友達は勿論残ってしっかり聴く。私はお話を聞くだけで残念がさらに拡大しそう。

大津駅からは大阪、そして阪急で夙川へ。
途中、京都を出発したあと、旧梅小路機関区(4/29オープンの鉄道博物館)をチェックしたのは言うまでもない!たくさんの人で大にぎわいの様相でした。

今回、西に行く決め手になったのがこちらの公演。

日本テレマン協会第232回定期演奏会
J.S.バッハ マルコ受難曲 BWV247

カトリック夙川教会 聖堂
18時~


HPには
『失われた名曲の再演――― J.S.バッハ/マルコ受難曲

J.S.バッハは有名な「マタイ受難曲」と「ヨハネ受難曲」の他にも3曲の受難曲を作曲したと言われている。そのうちの1曲である「マルコ受難曲」は、福音史家が物語を語る「レチタティーヴォ」の部分が欠落しており、これまで海外でこの曲が演奏される際は時間をかけ補筆完成されたものが演奏されてきた。 2016年4月。指揮者延原武春と作曲家パブロ・エスカンデの出会いにより、新たなオリジナル版「マルコ受難曲」を世に問うことを決意。作曲者の意図を見つめてきた稀代の音楽家と、時代性を意識して作曲を重ねてきた逸材とが生み出す「創造」の瞬間――お聴き逃しなく!』
と、あります。


🎵J.S.バッハ:マルコ受難曲 BWV247
指揮:延原武春
補筆完成・通奏低音:パブロ エスカンデ
福音史家:新井俊稀
イエス:篠部信宏
ソプラノ:浅野純加・高津綾子
アルト:伊豆田佑香・塩見典子
テノール:鹿岡晃紀・田中伸一
テレマン室内合唱団
10-7-6-8
テレマン室内オーケストラ
3-2-2-1-1-(ガンバ)2

全2部で19曲と20曲の計39曲で構成されました。もちろん今では文献でしか伝えられていないこの作品、今回は テレマン協会のメンバー、エスカンデさんが編纂した版。案の定というか、先週、家にある『マルコ受難曲』のCDで予習したのですが、ほとんど違う曲って感じでした。

今回、プログラムに記載はありませんでしたが、古楽器使用でした。そのためちょっぴり音程が不安定なのは致し方ない。でも、鄙びた木管楽器の音はやっぱりいい。

それぞれの曲のソロは合唱団からの選抜。それだけに十分なソロとは言えない部分はあるものの、合唱になれば プロの合唱団のレベル。安定した表情豊かな合唱、コラールはとても見事でした。
合唱団から離れて、つまり合唱に参加しなかったのは、新井さんと篠部さん。今日は特に新井さんの劇的かつ 安定した語りが素晴らしかったです。キリストの受難をその場を見ていたような熱い語りでした。

今日は昨年の12月に続いて 夙川教会の教会音楽シリーズ。ここでの音楽会は本当に心地よい響きに包まれながらの贅沢な時間となります。
今日はバッハの3つ目の 空想?の受難曲が聴けました。しかしほとんどがバッハの曲の転用で作られているため、バッハ初心者の私には なんの違和感無く真摯に聴くことができました。プログラムによると2曲ほど エスカンデさんが『作曲』したらしいのですが、1曲は第2部後半に『これじゃん!』ってわかりましたが、もうひとつは ちょっぴりわからず。ただ、第2部の2曲目の二重唱、イエスに嘘の証言を突きつける場面、嘘を言うので内容が合わない、だから なんとその二重唱がずれて歌われる!そう、まるでどちらかが遅れているように聴こえる曲。これがバッハのオリジナルからの転用だとしたら、是非とも聴いてみたくなりました。それともエスカンデさんの曲なのかな?

夕陽が祭壇後方のステンドグラスから眩しかった入場時でしたが、終わって教会から出ると 夜空にライトアップされた教会が美しく聳えていました。



今夜は神戸三宮の健康ランド。夙川駅から30分かからずに到着したのにはビックリ。これからは夙川の帰りは神戸にしよう。今夜はスタンプが貯まって無料のはずがGW特別価格で、まあ差額で泊まれましたから良しとしよう。

これから、もう一度ゆっくり温泉に入って、岩泉ヨーグルト飲んで 寝ま~す。