薩埵峠を越えて、テレマン室内オーケストラ特別演奏会へ | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

昨夜は宿泊を焼津にするか興津にするか5分5分。決めては興津の送迎バスがピッタリだったのと お腹がめちゃ空いていたので、しっかり食べれる方にということ。



温泉の健康ランドでゆっくり。しすぎ!
朝起きたらなんと8時。お風呂に入ってサッパリすれば朝の送りバスに乗り損ない、45分待ち。ならば…

先月と同じ 東海道散歩。
薩埵峠を越えて由比まで歩きました。
今日は富士山、最初は傘雲がかかっている姿が見れましたが、由比宿に着く頃には雲の中に。



先月と変わっていたのは 蜜柑の木。青かったミカンは美味しそうな橙色の実になっていました!
無人販売所の100円のミカンも先月の青いミカンから、橙色のミカンに変わっていました。

由比から東海道本線で横浜へ。一旦 家に戻って余計な荷物を置いて、横須賀(京急の汐入)へ。

横須賀芸術劇場リサイタル・シリーズ44
テレマン室内オーケストラ ~オール・バッハ~

ヨコスカ・ベイサイド・ポケット


15時~


昨日、テレマン協会は東京定期だったのですが、私は西に行ってのすれ違い。今日、横須賀での特別演奏会があったので駆けつけた次第。定期演奏会の意欲的なプログラムとは異なり、名曲を並べたプログラムでしたが、まだまだバッハは遥か上にある状態の私には、これで十分。

HPには
『関西発 絶品のアンサンブルによるバッハの響き
バロック音楽のスペシャリスト集団がJ.S.バッハの世界へ誘います。
「世界初のチェンバロ協奏曲」と言われるブランデンブルク協奏曲第5番。チェンバロ1台で奏でる協奏曲「イタリア協奏曲」をはじめ、チェンバロ協奏曲版のブランデンブルク協奏曲第4番など、バッハのアイディアマン的な一面を、メンバーの中で今もっとも光っている高田泰治のチェンバロを軸に延原武春率いる弦楽合奏が音楽的対話を重ねていきます。また、当日は関西のフルートの名手・森本英希が参戦。管弦楽組曲第2番での妙技にはじまり、ブランデンブルク協奏曲の2曲で「異彩」を放っていく…どの曲も目を離せない感動の瞬間の連続となることでしょう。
「関西風の細やかさが紡ぎだす「21世紀型バロック」』
と、なかなかの紹介文。

指揮:延原 武春
テレマン室内オーケストラ
チェンバロ:高田 泰治
フルート・リコーダー:森本 英希、出口 かよ子

今日はモダン楽器。
小さなベイサイド ポケットの前から2列目、中央で聴きました。

まず最初は
🎵J.S.バッハ :管弦楽組曲 第2番 ロ短調 BWV1067
フルート:森本 英希
スコアを参照しながら。
延原さんがグイグイと引っ張るキビキビした演奏が聴けました。
バディヌリでのフルートの輝きは モダンフルートの美点が発揮されていました。
反復の時にも楽譜通りだったのが、ちょっぴり残念。

配置替えの間に延原さんのお話。
🎵 J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲 第5番 ニ長調 BWV1050
チェンバロ:高田泰治、ヴァイオリン:浅井咲乃、フルート:出口かよ子
この曲もスコアを見ながら聴きました。
延原さんの元気いっぱいのバッハ。
高田さんのチェンバロは軽快、流麗。ヴァイオリンとフルートの息のあった緻密なアンサンブル。
第2楽章は延原さんが横に離れて、3人でのアンサンブル。
その流れでの、オケがバックに徹した第3楽章。
バロックというよりは古典的な耳に優しい演奏でした。

休憩後、延原さんの説明が入って、高田さんのソロで
🎵 J.S.バッハ:イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971
曲を弾かせての説明だったため、とても理解が深まりました。
第1楽章では協奏曲と呼ばれる由縁の書法について。高田さんは2段鍵盤を有効に使っての演奏で、納得。
第2楽章はリュートストップを使っての演奏で、音色の変化の面白さ。テンポが思ったより速めだったのに ちょっぴりビックリ!
第3楽章も協奏曲的な性格がはっきりとわかる演奏。
2段鍵盤を存分に使って 楽しく聴かせてくれました。

🎵 J.S.バッハ:チェンバロ協奏曲第6番 ヘ長調 BWV1057(原曲:ブランデンブルク協奏曲 第4番 ト長調 BWV1049)
チェンバロ:高田泰治、リコーダー:森本英希、出口かよ子
今日のひそかな期待の曲がこの曲。私の大好きなブランデンブルクの4番のチェンバロ協奏曲版。初めて聴きました。
第1楽章はリコーダーが軽快に飛び回っているうちに違和感は無くなり集中させられました。
第3楽章ではリコーダーはソロというよりはアンサンブルの中に溶け込むようなバランスになりました。まるでチェンバロ協奏曲みたいでしたが、リコーダーがオケに虹色を加えていきました。素敵のひとこと。
リコーダーの2人の息のあったアンサンブルが見事でした!

アンコールは
♪ J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番~アリア
リズムの心地よい揺れが感じられる、ちょい速いテンポが良かったです。

今日はもちろんそのまま帰宅。
連休最後の日は近くのホールでお気に入りの関西の楽団を聴けて大満足でした。