放射冷却を感じられる前に電車で新宿へ。
19時~
東京オペラシティ コンサートホールで
オッコ・カム指揮
フィンランド・ラハティ交響楽団
『生誕150年記念 シベリウス交響曲サイクル』
ホールに入るとかわいい?シベリウスがお迎え!
最初の曲は
🎵シベリウス:交響曲第3番 ハ長調 op.52
有名な最初の2曲の交響曲に比べて、絵画を見ているような落ち着いた感じのある作品。
冒頭から惹きつけられたのは弦の音。地味で落ち着いた感じが曲にピッタリ。
民謡のように素朴な歌が素敵だった第2楽章。
フィンランドのタイガの風景を彷彿とさせる第3(終)楽章。最後も仰々しくなく、風景そのものを見せるような爽やかさが溢れる演奏でした。
どこが良いって言えないけど、なんだか良いって演奏でした。
続いて
🎵シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
ヴァイオリン:ペッテリ・イーヴォネン
ヴァイオリン協奏曲の中でも好きな作品。
清々しいシベリウスをじっくりと聴かせてくれました。
印象に残ったのは熱くなることのない第3楽章。冒頭のオケの伴奏も、1プルトだけで軽く始まった音が森と湖の風景を感じさせてくれました。
拍手に応えてのアンコールは
♪イザイ:無伴奏ヴァイオリンソナタ第3番~バラード
シベリウスとは対照的に緊張感みなぎる演奏が聴けました。
休憩のあとは
🎵シベリウス:交響曲第4番 イ短調 op.63
第3番がフィンランドの絵画的風景だとすれば、こちらはモノクロ写真のような風景の曲。
旋律より響きが魅力。高緯度の早い夕方の闇が近づくような第1楽章。
冷たい風が吹き抜けるような第2楽章。
グロッケンの凛とした響きが印象的な第3楽章は低い太陽の晴れた昼に雪がパラパラと顔に当たる様。個人的にはグロッケンよりチャイムを選んで欲しかった(弦の響きに負ける場面が残念)。
とはいうものの、シベリウスの渋さをじっくりと聴くことができました。
9割近い入りの聴衆の大きな拍手に応えて
アンコールは
♪シベリウス:悲しきワルツ
先週のヴァンスカさんと同じアンコール。フィンランドの指揮者は中間部、結構速めに演奏するんですね。先週の完璧さより 今日の自然体の方がいい感じ
続いて2曲目は
♪シベリウス:「クリスティアン2世」~ミュゼット
木管が美しいとっても可愛い曲。シベリウスの優しさがいっぱい。
さらにもう1曲
♪シベリウス:鶴のいる風景
それは静かな、凛とした空気を漂わせた演奏。絶品!
シベリウスの色々な一面を紹介するようなアンコールは さすが地元のオケと指揮者!って納得させられました。
今日はなんと終演後、サイン会がありました。
もしも と思いCDを持参して正解。
サイン会のあと、気さくに写真にポーズをしてくれたカムさんとイーヴォネンさん。一気にファンになっちゃいました。
ホールから出ると22時前🕙
そんなに長い曲だったっけ?😓