前編からの続きです。
サイクリングターミナルやキャンプ場、日帰り温泉、宿泊施設のある、楢葉町の大きな公園、あの数値が『0.393』を示す天神岬に来ました。
その天神岬の展望台から北側を見ても、原発は、第1はもちろん、すぐ北にある第2原発も見えませんでした。やっぱり原発は『かげ』に作るのですね。
でも佐賀の玄海原発は町から見えてましたけどね…
また南側、木戸川方面を眺めると、一見、家にそれほどの被害が見られないのですが、川の畔の林がみな枯れていいました。また、元は田んぼだったところにはガレキや黒い大きなビニール袋、除染で出た土、が延々と置かれていました。
そして その奥には、東京電力の広野火力発電所の施設、大きな煙突がありました。
帰り道に温泉、天神岬しおかぜ荘に行けば 16時までの無料開放中。加温した源泉掛け流しの温泉は、植物由来のアルカリ性♨私の大好きなモール泉に近い素晴らしい泉質でした。電車の時間に合わせて出なくてはいけなかったのが残念すぎます! ここは再訪問したい公営温泉施設、七里田温泉に並ぶ最高ランクの施設になりました✨
竜田駅に戻り、いわきまで戻ることに。
途中の広野駅では すぐ海側の隣接地にたくさんの除染の土が山積みされていました。
いわきから湯本へ。
いつもの さはこの湯に行けば、団体客が入ってお風呂待ちの長蛇の列。こちらをあきらめ、そうだ!向かいにある旧映画館のレトロな建物は…と行けば、案の定、取り壊されて無くなっていました。
今日は駅近の みゆきの湯 で汗を流して、湯本から各駅停車で横浜へ。
今日は色々考えさせられる1日でした。
無人地域から電車で10分で 汚染土が積まれてはいるものの普通の生活をしている町になり、さらに10分で、いわきという買い物をしに人が集まる都市がありました。空間ですから 数値は距離の3乗に反比例するのはわかりますが、……でした。
しおかぜ荘の温泉が16時までなのは、以降は原発関連の方々のためのお風呂になっているから。でも、お休みの人がポツポツ。刺青はお断り、でしたが、今日は全身に刺青の入った方と一緒になりました。
ある意味、これほど気持ち悪い風景を感じられたのは、貴重な体験になりました。