ごんぎつねの故郷 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

名古屋の温泉大浴場つきホテル。ビジネスホテルというより 温泉のホテルと言っても良い雰囲気。1080円の普通なら高くて無視する朝食は名古屋めしが存分に味わえ ここの楽しみの1つ。赤だしのお味噌汁に山椒を入れて私は大満足

おなかいっぱい、お風呂でサッパリでスタート。曇ってはいたけど降りそうにないので 今日は数年来 行きたくてもなかなか時間が取れずにいた 知多半島の半田市にある
「新美南吉記念館」
に 行くことにしました。

いまだに路線網が把握できない名鉄に乗り、半田口で下車。駅に降りると そこはごんぎつねの世界になっていました



駅から10分ほど歩いて 新美南吉記念館へ。着いてびっくり!それらしい建物が無いと 思うや、なんと 半地下のモダン建築。公園のちょっとした丘が 実は記念館でした という具合。



思っていたよりかなり充実した施設でびっくり!
展示室に入れば 資料の解説のガイドが数人おり、丁寧な対応が有り難かったです。
新美南吉は そのいくつかの作品を知ってはいるものの、その人物や故郷についてはまったく知らなかった。
訪問して驚いたことは 彼の童話の多くが、この身近な半田の町を舞台にしているってことでした。そんな点では 宮澤賢治と、対象の範囲の広さは違うにしても、似ていろようにも感じました。
そんな中、最もびっくりしたのは
『ごんぎつね』が
権現山のキツネのことだとわかったこと。また、兵十のモデルもいたということも❗そして兵十が魚を採っていた川が 記念館の向かいだったということ。下の写真は記念館の向かいの花畑になった休耕田で、その奥の山が権現山です。



特別展示は「南吉と良寛展」
良寛物語について、出版までの経緯や その作品と他の作品との関連性など、私は読んでいなかったのですが、とても仔細に論じた展示は、良寛所縁の場所の写真の展示もあわせて、良かったです。

記念館には勿論 図書館があり、その設備は 閲覧用の机も整備されており、このような文学関係の資料館としては充実していました。私もゆっくりとたくさんの絵本を中心に閲覧することが出来て 満足しました。
最後に作品と展示の内容と合わせて考えたことは、新美南吉の作品を理解するには 半田に行って その風景に接しないことにはダメじゃないかなと いうこと。

遅いランチのあと、ごんぎつねの川の本流にあたる 矢勝川の堤防の散歩道を歩いて、新美南吉の生家へ。ただ 矢勝川も三面コンクリートの有機物が浄化できないドブ川になっており、残念。田んぼの中に流れる川ですから、地下水と微生物の活動を有効に使える環境があるのに…と思いました。

最後に中に入ってびっくりの半2階建の新美南吉の生家に寄りました。父が畳屋を営んでいた部屋は天井が竹で組まれていて、びっくり! 昨日のしょうざんの『峰玉亭』と同じようでしたから❗



あとは半田口より名鉄、そしてJRの各駅停車で横浜へ
長いぞ~