水戸室内管弦楽団 第90回定期演奏会 | 北十字の旅と音楽会記録が中心の日記

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旅と鉄道と温泉が大好き。
そして、クラシック音楽も好きなもんだから、音楽会を理由に、日本国内を旅しています。
音楽と旅を中心に、日記を書いていきます!

今日は早起き!

半袖か長袖か迷う時期ですが、私は迷わず長袖。それは半袖を出してないから。


そして、上野から常磐線で水戸へ。


水戸室内管弦楽団 第90回定期演奏会


水戸芸術館
14時~今日は早起き!

半袖か長袖か迷う時期ですが、私は迷わず長袖。それは半袖を出してないから。


そして、上野から常磐線で水戸へ。


水戸室内管弦楽団 第90回定期演奏会


水戸芸術館
14時~


指揮:小澤 征爾

水戸室内管弦楽団



電車の中でHPを見ると、ビックリ󾌥
変更のお知らせ󾬄
ゲルスター作曲「ティンパニと弦楽のためのカプリチェット」をとりやめ、代わりにメンデルスゾーン作曲「弦楽のための交響曲 第2番 ニ長調」を演奏いたします。
と、ある。指揮者変更かと思い、焦るのなんの󾬆それにしても曲の変更で主催者からチケットを購入しているにもかかわらず 通知が無いのはいかがなものか…

会場に到着。



今日の席は完売ギリギリで取れた2階席。第1ヴァイオリンの手前の列の延長線上の席。2列しかない2階の2列目。席種は3ランクの一番下。
舞台は弦はすべて見えるものの、管楽器は舞台下手側の楽器ぎ見えない状態でした。

さて、今日のプログラムは
【第1部】指揮者なし
󾠓メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第2番 ニ長調
コンミスは田中直子。
冒頭の弦の音色を聴いた瞬間、ゾクゾクしちゃいました。
ガッチリとまとまった 豊かな響き。リハに小澤さんが入っていたのでは?と思える完璧なアンサンブルを聴かせてくれました。
弦の豊かな音の贅を堪能できた第1楽章。
メランコリックな第2楽章の美しさ󾭠
駆け足で通り抜けた第3楽章󾭝
聴き終わってハタと気がついた!
この作品って メンデルスゾーン12歳の作曲。子どもの作品とは思えない充実した感じは 今回の演奏の内容が素晴らしかったからでしょう󾭠
気になったいた座席ですが 天井に反射した音も上手くミックスされて、すべての楽器がしっかり、ハッキリ聴こえました。1階席の前方より 音は良かった󾬆

続いて
󾠓モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調  K.314(285d)
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル
コンミスは渡辺實和子。
序奏のところはトーンドゥルさんは後ろ向きに指揮をする。出てきた音が メンデルスゾーンとまったく違う! 普通のオーケストラの音になっている。
旋律をきっちりと枠取りしながら 適度な揺れが心地よい演奏。個人的にはもっと伸ばすところは伸ばしちゃったりと 大きな表現を期待したいところでしたが、安全運転って感じでした。
そんな中、やっぱり凄かったのは オケの伴奏。当たり前だけど 弦の刻みが揃っていて、オーボエとのバランスをピッタリに各パートが揃ってくる!感動ものでした󾬒
トーンドゥルさんはソロを演奏しながら オケとのコミュニケーションをしっかりとりながら、左右はもちろん、時には真後ろを向いての演奏もあり、NHKのソロのマイクでの音を使っての録音だと、さぞ酷いバランスになるのでは、と心配しちゃいました。私の席は どちらを向いても音が消えることはありませんでした。カデンツァでは、キーの音までしっかり聞こえるくらいの響きの良いホールなのですから!

アンコールは
󾠓マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調~第2楽章
単純な弦の合奏から入りますが、その一体感にビックリ。完璧な合奏から入りました。その後は単純な伴奏でしたが ppの中での微妙なニュアンスが素敵でした。
ヴィオラのパートでボウイングが合わなかったり、弾いている弦が違っていたりと、練習少なめなのかなって。それならばなおさら凄いんでないかい󾬅

休憩のあとは
【第2部】指揮:小澤征爾
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
コンマスは豊嶋泰嗣
オケの自信を持って出す最初の音の張りは 凄かった󾓶
3楽章までは 小澤さんらしく 目立たないレベルでのアクセントを効かせたて 一見するとオーソドックスかなぁって思ってしまいそう。
そんな中、第1楽章ではリズムを際立たせて、少し前倒しにするなど、推進力あふれる演奏に圧倒されました。呈示部を繰り返したのにも ビックリ!
第2楽章も2つの旋律を対等に絡めてきた綾を しっかり聴けるように仕上げてきました。まるで室内楽を聴いている様。
第3楽章は繰り返しはスケルツォの主題の部分だけの最小限。トリオは本来なら繰り返しをやって欲しかったと言うのですが、今日は違いました。トリオのはじめの部分から2つのヴァイオリンで弾かれるロングトーン。その幽玄な響き、ビブラートを最小限かけたり、かけなかったり、の音の揺れ。鳥肌もの󾍁さいごにヴァイオリンが旋律を弾いて、そして繰り返しをしたら、興醒めになりそうだったから! 2回のトリオで その響きを満喫、酔いしれました󾦆
そして第4楽章。それまでは小澤さんは楽章間で椅子に座って休憩を入れていたのですが、4楽章へは休みは一呼吸で繋ぎました。
一気呵成とは こんなことを言うのでしょう!
最初からfで突進󾇕󾭝
主題のリピートはしましたが、DSの反復は省略して、猛烈なエネルギーで駆け抜けました。
そこで興奮が最大値になったのは、音の大きさではなく、前に突き進むリズムでもなく、それは 16分音符を極めて正確にfで刻んでくる弦!そして コーダまでしなやかに そして弦の16分音符にピッタリ合わせて叩いたティンパニ他なりません。
ただ単に大きな音で圧倒させるのと 正反対の完璧なアンサンブルの音の大伽藍を展開したのです。

うわべの音づくりでない証拠に、一瞬の間が拍手までにありました。

素晴らしかったです󾭠

小澤さんが全員と握手をして、聴衆に向き合ったと同時に会場は、テレビドラマで見るような スタンディングになりました󾭠

今日の演奏はNHK茨城で生中継。スクリーンコンサートも同時開催。
一昨年と昨年に倣うなら、録画放送とDVDの発売があるかもしれません。

最後にHPから今日の参加メンバー󾔧
◎ヴァイオリン
会田莉凡、安芸晶子、植村太郎、久保田 巧、佐份利恭子、島田真千子、白井圭、双紙正哉、田中直子、豊嶋泰嗣、猶井悠樹、中村静香、渡辺實和子
◎ヴィオラ
大島 亮、モーリン・ガラガー、川崎雅夫、店村眞積
◎チェロ
辻本 玲、原田禎夫、堀 了介、宮田 大
◎コントラバス
池松 宏、谷口拓史
◎フルート
岩佐和弘、工藤重典
◎オーボエ
フィリップ・トーンドゥル、南方総子
◎クラリネット
トッド・レヴィ、中 秀仁
◎ファゴット
マーク・ゴールドバーグ、鹿野智子
◎ホルン
ニール・ディランド、猶井正幸
◎トランペット
デイヴィッド・ヘルツォーク、若林万里子
◎ティンパニ
望月岳彦、安江佐和子

追伸󾮘
演奏が終わって 約20分歩いて 水戸駅まで行き、藁に入った納豆のおみやげを買い、みどりの窓口で切符を買い終わると、指定席券売機に チェロを背負った青年が!
今日 小澤さんとオケのメンバーに宮田さんがいるからと 仙台から出てきたお友達が、フリーズ󾀃 宮田さんがいるではありませんか!
もちろん声をかけて、今日の素晴らしい演奏のお礼のあと、お友達とぜひ一緒に写真を󾬄と言うと、もちろん!と快諾してくださいました。
温かい対応に嬉しく、水戸まで行って 本当に良かったっです虹


指揮:小澤 征爾

水戸室内管弦楽団



電車の中でHPを見ると、ビックリ󾌥
変更のお知らせ󾬄
ゲルスター作曲「ティンパニと弦楽のためのカプリチェット」をとりやめ、代わりにメンデルスゾーン作曲「弦楽のための交響曲 第2番 ニ長調」を演奏いたします。
と、ある。指揮者変更かと思い、焦るのなんの󾬆それにしても曲の変更で主催者からチケットを購入しているにもかかわらず 通知が無いのはいかがなものか…

会場に到着。



今日の席は完売ギリギリで取れた2階席。第1ヴァイオリンの手前の列の延長線上の席。2列しかない2階の2列目。席種は3ランクの一番下。
舞台は弦はすべて見えるものの、管楽器は舞台下手側の楽器ぎ見えない状態でした。


さて、今日のプログラムは
【第1部】指揮者なし
󾠓メンデルスゾーン:弦楽のための交響曲 第2番 ニ長調
コンミスは田中直子。
冒頭の弦の音色を聴いた瞬間、ゾクゾクしちゃいました。
ガッチリとまとまった 豊かな響き。リハに小澤さんが入っていたのでは?と思える完璧なアンサンブルを聴かせてくれました。
弦の豊かな音の贅を堪能できた第1楽章。
メランコリックな第2楽章の美しさ󾭠
駆け足で通り抜けた第3楽章󾭝
聴き終わってハタと気がついた!
この作品って メンデルスゾーン12歳の作曲。子どもの作品とは思えない充実した感じは 今回の演奏の内容が素晴らしかったからでしょう󾭠
気になったいた座席ですが 天井に反射した音も上手くミックスされて、すべての楽器がしっかり、ハッキリ聴こえました。1階席の前方より 音は良かった󾬆

続いて
󾠓モーツァルト:オーボエ協奏曲 ハ長調  K.314(285d)
オーボエ:フィリップ・トーンドゥル
コンミスは渡辺實和子。
序奏のところはトーンドゥルさんは後ろ向きに指揮をする。出てきた音が メンデルスゾーンとまったく違う! 普通のオーケストラの音になっている。
旋律をきっちりと枠取りしながら 適度な揺れが心地よい演奏。個人的にはもっと伸ばすところは伸ばしちゃったりと 大きな表現を期待したいところでしたが、安全運転って感じでした。
そんな中、やっぱり凄かったのは オケの伴奏。当たり前だけど 弦の刻みが揃っていて、オーボエとのバランスをピッタリに各パートが揃ってくる!感動ものでした󾬒
トーンドゥルさんはソロを演奏しながら オケとのコミュニケーションをしっかりとりながら、左右はもちろん、時には真後ろを向いての演奏もあり、NHKのソロのマイクでの音を使っての録音だと、さぞ酷いバランスになるのでは、と心配しちゃいました。私の席は どちらを向いても音が消えることはありませんでした。カデンツァでは、キーの音までしっかり聞こえるくらいの響きの良いホールなのですから!

アンコールは
󾠓マルチェッロ:オーボエ協奏曲 ニ短調~第2楽章
単純な弦の合奏から入りますが、その一体感にビックリ。完璧な合奏から入りました。その後は単純な伴奏でしたが ppの中での微妙なニュアンスが素敵でした。
ヴィオラのパートでボウイングが合わなかったり、弾いている弦が違っていたりと、練習少なめなのかなって。それならばなおさら凄いんでないかい󾬅

休憩のあとは
【第2部】指揮:小澤征爾
ベートーヴェン:交響曲 第7番 イ長調 作品92
コンマスは豊嶋泰嗣
オケの自信を持って出す最初の音の張りは 凄かった󾓶
3楽章までは 小澤さんらしく 目立たないレベルでのアクセントを効かせたて 一見するとオーソドックスかなぁって思ってしまいそう。
そんな中、第1楽章ではリズムを際立たせて、少し前倒しにするなど、推進力あふれる演奏に圧倒されました。呈示部を繰り返したのにも ビックリ!
第2楽章も2つの旋律を対等に絡めてきた綾を しっかり聴けるように仕上げてきました。まるで室内楽を聴いている様。
第3楽章は繰り返しはスケルツォの主題の部分だけの最小限。トリオは本来なら繰り返しをやって欲しかったと言うのですが、今日は違いました。トリオのはじめの部分から2つのヴァイオリンで弾かれるロングトーン。その幽玄な響き、ビブラートを最小限かけたり、かけなかったり、の音の揺れ。鳥肌もの󾍁さいごにヴァイオリンが旋律を弾いて、そして繰り返しをしたら、興醒めになりそうだったから! 2回のトリオで その響きを満喫、酔いしれました󾦆
そして第4楽章。それまでは小澤さんは楽章間で椅子に座って休憩を入れていたのですが、4楽章へは休みは一呼吸で繋ぎました。
一気呵成とは こんなことを言うのでしょう!
最初からfで突進󾇕󾭝
主題のリピートはしましたが、DSの反復は省略して、猛烈なエネルギーで駆け抜けました。
そこで興奮が最大値になったのは、音の大きさではなく、前に突き進むリズムでもなく、それは 16分音符を極めて正確にfで刻んでくる弦!そして コーダまでしなやかに そして弦の16分音符にピッタリ合わせて叩いたティンパニ他なりません。
ただ単に大きな音で圧倒させるのと 正反対の完璧なアンサンブルの音の大伽藍を展開したのです。

うわべの音づくりでない証拠に、一瞬の間が拍手までにありました。

素晴らしかったです󾭠

小澤さんが全員と握手をして、聴衆に向き合ったと同時に会場は、テレビドラマで見るような スタンディングになりました󾭠

今日の演奏はNHK茨城で生中継。スクリーンコンサートも同時開催。
一昨年と昨年に倣うなら、録画放送とDVDの発売があるかもしれません。

最後にHPから今日の参加メンバー󾔧
◎ヴァイオリン
会田莉凡、安芸晶子、植村太郎、久保田 巧、佐份利恭子、島田真千子、白井圭、双紙正哉、田中直子、豊嶋泰嗣、猶井悠樹、中村静香、渡辺實和子
◎ヴィオラ
大島 亮、モーリン・ガラガー、川崎雅夫、店村眞積
◎チェロ
辻本 玲、原田禎夫、堀 了介、宮田 大
◎コントラバス
池松 宏、谷口拓史
◎フルート
岩佐和弘、工藤重典
◎オーボエ
フィリップ・トーンドゥル、南方総子
◎クラリネット
トッド・レヴィ、中 秀仁
◎ファゴット
マーク・ゴールドバーグ、鹿野智子
◎ホルン
ニール・ディランド、猶井正幸
◎トランペット
デイヴィッド・ヘルツォーク、若林万里子
◎ティンパニ
望月岳彦、安江佐和子

追伸󾮘
演奏が終わって 約20分歩いて 水戸駅まで行き、藁に入った納豆のおみやげを買い、みどりの窓口で切符を買い終わると、指定席券売機に チェロを背負った青年が!
今日 小澤さんとオケのメンバーに宮田さんがいるからと 仙台から出てきたお友達が、フリーズ󾀃 宮田さんがいるではありませんか!
もちろん声をかけて、今日の素晴らしい演奏のお礼のあと、お友達とぜひ一緒に写真を󾬄と言うと、もちろん!と快諾してくださいました。
温かい対応に嬉しく、水戸まで行って 本当に良かったっです虹