先日、
歴代の Hall of Famer のコーナーを更新しました。
バスケットボールで一般に Hall of Fame というと、マサチューセッツ州スプリングフィールドにある、博物館と賞を意味します(
くわしくはこちら)。
昭和中ごろに、その選手の活躍を賞賛する褒め言葉に
「殿堂入りだね」
という表現がありましたが、Hall of Fame は正に殿堂そのもので、この賞に選ばれることを殿堂入り、選ばれた人達を Hall of Famer といいます(ちなみに、この“殿堂入りだね”という褒め言葉は、バスケに限らずどのスポーツ競技でも使われていました)。
毎年、ふさわしい方々をノミネートして、夏に授賞式が行なわれますが、この賞は、MVPやコーチ オブ ジ イヤー等とは異なり、
選手や監督以外にも、審判・コントリビュータ・チームにも贈られ、また、男女を問わず、高校のHCなどプロ・アマも問わず対象となります。
そのため、NBA・NCAAファンの方でも、初めて目にする名前も多いのではないでしょうか。
コントリビュータというのは、バスケットボールに重要な貢献をした人、と定義が抽象的ですが、主にバスケットボールに事務的に関わって貢献した人が多いようです。
例えば、バスケットボールを発明したネイスミス博士、今年選ばれた前NBAコミッショナー、デビッド・スターン氏といった方々です。
また、国籍も問われず、アルビダス・サボニス選手(リトアニア)、故 ドラセン・ペトロビッチ選手(クロアチア)、今年選ばれた、サルナス・マーシャローニス選手(リトアニア)といった、アメリカ外の国籍の選手も選ばれています。
ドリームチームⅠをご覧になった方には、馴染みのある3選手ではないでしょうか。
かつて、NBAドラフトを受けた・近代NBAのコートでプレーしたという日本人は、岡山選手、田臥選手がおられますが、 Hall of Fame に選ばれた日本人はまだいないようです。
全くゼロなのかというと…少し微妙になりますが、初めてバスケットボールを行なったチーム、通称
1stチームが選ばれており、その中のメンバーに、ゲンザブロウ S イシカワ(石川源三郎:バスケットボール物語 水谷豊 著 大修館書店 より)という日本人が含まれています。
今のところ、このイシカワ氏だけだと思いますが、これから日本人もノミネートされる機会があることを願っています。
どんなに優秀・人気のある有名な選手でも、いつかは引退してコートを去っていきます。
選手時代に学んだことを生かして、各リーグ・チームの監督やコーチ、レポーターなどのメディアの一員、その著名さを生かして政治家にと、その後の世間との関わり方は色々ある一方、これらは極めて狭き門で、
恐らく、この Hall of Fame が、選手としては最後の花道だと思われます。
そして、選ばれた方々の中には、1試合100得点したウィルト・チェンバレン選手、バッドボーイズのピストンズHC、チャック・デイリー監督など、お亡くなりになる方も出てきました。
生命活動が止まる・肉体が消滅することの他に、いま生きている人達の記憶から消え去ると、完全にその存在がなくなり、それが本当の人の死とも言われます。
これは、「人の記憶・心に留まって、その人の中で行き続ける」の裏返しで、亡くなってもその選手や活躍を記憶に留めることは、自身が歴史の生き証人であり、それができるのも
「ファンならでは」なのではないでしょうか。