BLACK-SKY -44ページ目

BLACK-SKY

ひとりごととか、小説だとか。

取るに足らない言葉たちの遊戯会。




意外と呆気なく終わってしまいました (´・ω・`)←



コメントくれると嬉しいな☆((馬鹿




もしかして今までのブログ小説は長編だから長続きしなかったのか?w





つーわけで2~4回くらいで終わる簡単な短編小説なら

トライしてみたいと思います (`・ω・´)ゞ←調子だなうん




んで早速昨日思いついたばかりの恋愛小説UPしたいと思います!




タイトルはまだ決まってないけど登場人物は

「蓮都(れんと)」と「純乃(すみの))」、「柚季(ゆずき)」です。



下書きなしのぶっつけ本番なんで文章は劣ると思いますがまあ許して。




じゃ早速書きに入りたいと思いますノシ





僕が伝えたかった言葉にならない思いを全て察したように、

沙織は照れ臭そうな微笑を湛えて、ちょこっと首を傾げてみせた。



「線香花火、しよっか?」


「うん。じゃ、どっちの花火が長く燃えていられるか賭けよう」


「何それ」


そう彼女は柔らかい笑みを放つ。



「普通、競争しよう、とかじゃないの?」


「そうかもね。じゃあ僕は、沙織の線香花火の方に賭ける」


「それも、何それ」


今度は弾かれるように、彼女は笑った。

そんな沙織を見て、僕も心から微笑を浮かべる。










沙織が食い入るように視線を注ぐ中、僕自身も視線を浴びせかけながら、

風に揺れる二つの線香花火に火を灯す。


刹那の光を放ち、小さな炎が燃え上がった。








線香花火が短い一生をたった一つの笑顔に捧げるように、


星が闇夜を照らし出すためだけに光り続けるように、


僕もまた、刹那の輝きを、大切な君へ捧げて生きていこう。



火薬が尽き、超新星爆発を迎えるその日まで。







「沙織。冬になったら、ベテルギウス二人で見よう」


「うん」


「その次も。次の次の冬も。ずっとずっと先も」






ずっとずっと。


その日まで、永遠に。




僕は、君の未来を照らし続ける。















「ねえ。星座とか、見つけられる?」


幾分トーンの下がった沙織の声に、花火に火を点けかけた手を止め、僕は顔を上げた。


半ば懇願するように呟いた彼女の顔からは、すでに微笑は拭い去られていた。

物事はそう簡単にはいかないものである。





「何、見つけたいの? 織姫か彦星か、それとも北斗七星とか」


僕はとりあえず思いつく限りの星の名を羅列する。



「ううん。ベテルギウス」


「……オリオン座の?」


彼女から発せられた怒りとも悲しみともつかない感情が空気を震わせ、

僕の心の隙間にそっと沁みこんでいく。



「そう」


淡々とした肯定が、沙織から発せられる。



「今日は無理だ。ベテルギウスは冬の星座だから」


僕はやんわりと、けれどしっかり、その事実を伝えた。

患者に余命宣告をする医者の気分だ。




「そう」


先程とは異なるトーンで彼女は呟く。


感情こそ内に秘めてはいるものの落胆しているということはすぐに分かった。

十五年かけて培ってきた幼馴染特有の勘は、伊達じゃない。






「好きなの?」


何を考えるでもなく、ほとんど社交辞令のように僕は尋ねた。

それが間違いだった。



「え?」


「ベテルギウス。寿命寸前の冬の星座」


「好きだよ。消滅寸前の勇者の右肩」




俄かに沙織の言わんとしていることが呑み込めて、僕は口をつぐむ。


だから沙織はベテルギウスが好きで、七夕なんかに冬の星座が見たいなどと言い出したのであろう。





僕が発した気まずさを敏感に感じ取ったのだろう、沙織は呟いた。


「……ごめんね」


「大丈夫だよ。それよりほら、花火。ね」



僕が努めて朗らかに差し出した線香花火に沙織は首を振り、代わりに笑ってみせた。

何て悲しげに笑うのだろう、と僕は思った。


沙織は確かに笑っているのに、それでもそこに、感情の類は全くもって宿されていない。









「……お祈りしよっか」


今にも泣きだしそうな顔で笑う沙織の唇から零れ落ちたのは、意外にもそんな平坦な言葉だった。



「お祈り……星に願いを、ってやつ? きらきら光る」


「そう。お空の星よ、ってやつ」


それきり沙織はぎゅっと目を瞑って、左手を胸の前で合わせ「お願いします」のポーズをとった。










――沙織は星に、何を願うのだろう。


煌めく夜空の星に懇願してまで彼女は、

与えられるはずだった普通の人生を歩むことを望むのだろうか。








左手だけで祈りを捧げる彼女。


両手を合わせて願い事ができないのは、ふざけているからでも何でもなく、

右腕が、無いからだ。


先月交通事故に遭った彼女は、右腕と同時に喜怒哀楽をも失った。











悲痛な回想に、星空がじわりと滲む。


沙織を見やると、彼女はなおも祈り続けている最中だった。





「……さお、り」





思ったよりも弱々しかった僕の声に、彼女は何? と瞳だけで問い返す。


そんな沙織に僕もまた、潤んだ瞳で問いかけた。














――沙織。





遮断された君の未来は、僕が代わりに創るから。



ベテルギウスが超新星爆発を迎えたその時は、代わりに僕が、そっと君の未来を照らすから。



いつだって僕の隣で眩しく輝いていた君を。



それが例え、刹那の輝きでしかなかったとしても。










刹那の閃きを得て、夜の帳を裂き、花開くように線香花火は燃え上がった。


熟れたような火の玉からほとばしっては闇に溶けていく光を眺めていると、

不意におぼろげな呟きが僕の鼓膜を揺らす。



「楽しかったね」


幽かな声に顔を上げると、口角だけを上げて機械的に微笑む沙織の姿が、僕の視界に広がった。

喜怒哀楽に乏しい彼女は、最近、いつもこんな風に笑う。


正直な所ちっとも楽しそうになんて見えないが、無口な彼女がそう言うからには、それだけで、

勇気を出して沙織を夏祭りに誘った甲斐があるというものだ。





夏祭りの帰り道。花火をしたいと言い出したのは僕だったか、沙織だったか。

どちらにしても、二人とも花火がしたいという意見で一致していたので支障はないのだが。




「うん、よかった。沙織の浴衣姿も見れたし」


そう言って僕は、華奢な身体に黒地の浴衣をまとった彼女を改めて眺めた。

漆黒の布地に、濃い桃色の桜が優雅に舞っている。


この日のために用意されたであろうその艶やかな浴衣は、彼女の端正な顔立ちを一際美しく見せていた。



彩る、という言葉の意味を再認識しつつ、僕は沙織と、沙織の瞳の中で揺らめき、

そして消えゆく光を、見た。











僕と沙織は先月、十五年にも及んだ幼馴染の関係に終止符を打ち、付き合い始めたばかりだ。


どちらともなく好きになり、いつの間にか沙織は僕の隣にいた。


傍から見ればこの上ないシチュエーションでの純愛に見えるかもしれないが、

僕と彼女の間に漂う何かに名を与えるとしても、それは純愛や恋心といった

美しいものにはなり得ないであろう。









「星哉」


自らの命を削り、健気に今という時の中で輝き続ける花火に焦点を当て、

沙織は僕の名を呼んだ。



「ん?」


「今日って、七夕?」


「七夕――うん、そうだ。今、思い出した」


「織姫と彦星が、会うことを特別に許される日?」


「そ。二人のために、空に天の川が架けられる日」




僕の言葉に沙織は、手にした線香花火から夕闇にすっぽり包まれた空へと視線を移した。

僕もそれに倣う。



僕らの頭上に果てしなく広がる空の中に、天の川が物も言わず、ただ煌びやかに存在していた。


たった二人の恋人のためだけに造られた架け橋。


愛の偉大さを全ての人々に語りかけるように天の川は、夜空の中央に鎮座していた。



「でも」

と、唐突に沙織は口を開いた。


「そんな自己中ばっかりじゃ、宇宙は架け橋だらけになるでしょ」


「もっともな理論だ。国語の先生に持ちかけて、ディベートでもしようか? 天の川の伝説は美しいお伽噺か、エゴイストの戯言か。僕は後者に千円」


「ずるい。それじゃ私は後者に二千円」


「それじゃ賭けにならないじゃん」


「そっか。でもクラスに一人くらいは前者がいるかもしれない。生徒会長の高田とか」



確かにと言って沙織と皮肉の濃い笑みを交わしあった所で、僕はふと、

彼女がいつもより饒舌になっていることに気が付いた。

心なしか笑顔も、いつもより温かみに溢れて見える。




それは彼女が少しずつ前に向かって歩き始めた証だろう。





蝋やガラスといった何かで丹念に作り上げられたかの如くしんとした、冷たい美しさの中。


そこに例え一瞬でも光が宿れば、彼女は無愛想な置物などではなく、

忽ち星にも勝る輝きを放つオブジェへと変貌を遂げることができるだろう。



そのために僕は、鋭利な棘に覆われた沙織の心を紐解き、ゆっくりと時間をかけて

磨き上げていく必要がある――











七夕くらいからこつこつ書き溜めてきた短編恋愛小説が

本日完成いたしました (≧▽≦)ワーイ



タイトルはタイトルにもある通り(くどいな)『永遠の刹那』。

矛盾してね?とかいうコメントは受け付けませんので悪しからず←




ここらで登場人物の名前でも。


・星哉(せいや)→主人公


・沙織(さおり)→星哉の彼女




・・・そうですね、まあぶっちゃけ織姫と彦星のもじりです(´・ω・`)←



つーことで勉強の合間を縫って、2回か3回に分けてこつこつ更新していきたいと思います。






本作、やたら表現技法に凝っているので(それで1ヶ月もかかったわけだ)、

まあそのへんを見どころの一つとでも捉えておいてください。



もう一つの見どころとしてはまぁ、沙織ちゃんに何があったのか?みたいな。






二回目ですが今までのブログ小説よりずっと表現技法凝りました。


コメントとかくださると有難いです←本当の所それだけが狙いだったりする





んじゃ書き始めますわノシ