みなさまこんにちは(*'▽')
25年の春アニメが盛大に開幕しています。
話題作も多く、楽しめるクールになりそうですね。
そういうわけで、とうとう本ブログの記事も一年以上の遅れとなって、本当の周回遅れになったということですね。
やれやれ、というがっかり感はありますが、地道に記事の作成を続けたいと思います。
本記事でのおすすめは、「戦隊大失格」となります。
バトル作品ですが、主客転倒したキャラ設定がおもしろいですね。
また、「声優ラジオのウラオモテ」も見どころが多くありますので、楽しめる作品です。
では、さっそくいってみましょう!
もくじ
声優ラジオのウラオモテ
本作の感想は、アニメ制作の内輪ネタが好きな人にはかなり面白いんじゃないかと思いました。
選者もそうですが、声優さん(の演技)が大好きな人にとっては最高の作品なんじゃないでしょうか。
逆に、そういうテーマにあまり関心がないという方にはウケないと思われます。
そのくらいきっちりと内輪ネタに寄せて作られているとも言えますけどね。
きちんとまじめに作られた、好感のもてる作品ではありますが、いかんせんテーマがかなり偏っていることに難があることは否めないです。
むしろこの作品をとおして、声優業界の厳しさやおもしろさについて関心を持ってもらうのもいいと思います。
本作のストーリーはおおまかに前半の「高校生声優とSNS、そしてファンとのきずな」編と、後半の「大作に抜擢、そして渾身のアフレコ」編で構成されています。
高校生声優の二人、佐藤(CV伊藤美来さん)と渡辺(CV豊田萌絵さん)
同じ高校の同じクラスなのに、まったく接点もなければ、そりも合わないし、なぜか同業者だと気づいていません。
ところが、コンビで声優ラジオ番組「夕陽とやすみのコーコーセーラジオ」をすることになりはじめての顔合わせで二人ともびっくりします。
一緒に仕事をしていくことで、お互いの実力や素質、そして相違点の理解を深めていきます。
三姉妹を主役としたアニメ作品出演が決まった佐藤。
そこにはあこがれで仲良しの乙女姉さん(CV長谷川さん)、だけでなくいつもの渡辺も出演。
三姉妹がユニット結成しアイドル活動もスタート。
アフレコでは佐藤の熱演を渡辺が認めるのでした。
3人ユニット活動のライブで、過労の乙女姉さんがけがをしてしまいます。
佐藤と渡辺、二人でなんとかしようとしますが空回り。
もっと力をつけようと誓い合います。
ラジオでの発言をきっかけに渡辺の自宅でお泊り会。
いわゆるタワーマンションですね。
渡辺母は弁護士だとか。
ちなみに、父はアニメ関係者のようです。
地味な展開へのテコ入れなのか、けっこう尺を取り二人でお風呂。
佐藤のでかいモノ、をぽよぽよともむ渡辺。
佐藤は、渡辺母とも語り合い、渡辺はすごい声優だと宣言するのでした。
そんな折、渡辺が神代(かみしろ)アニメの大役をゲット。
衝撃をうけた佐藤に、追いうちのように声優ラジオも残り4回で打ち切りとの知らせが。
むしゃくしゃする佐藤は、これ以上いけないと思いつつも、渡辺に枕営業でもしているのかと、言っちゃいけないことを!
反省し謝ろうとした矢先、渡辺と中年男性の密会画像が流失して大騒ぎとなるのでした。
視聴メモ「いまのところ面白くもないけど、つまらなくもない感じ」(3話)
流失記事を作ったゲス男が教室に現れ、渡辺を責め立てます。
視聴メモ「ここはさすがにかわいそう」
キレた佐藤がゲス男に迫った時、ゲス男を殴ったのは渡辺でした。
窮地に陥った渡辺は声優をやめると言い出します。
佐藤は、渡辺のために思い切った勝負に。
顔出しで配信し、渡辺は絶対にやってないとファンにむかって力説するのでした。
視聴メモ「伊藤さんの演説がすごいぞ」
その配信中に、渡辺と神代監督が登場。
驚く一同。
彼らは実の父娘だったのです。
お父さんが監督する大作に出演が決まり、うれしさのあまり思わず抱き着いてしまったところを、すっぱ抜かれただけだったとうオチ。
配信は空前の視聴者数となり、コーコーセーラジオも継続と決まったのでした。
結果論ではありますが、渡辺のプライバシーを大暴露したことについて、渡辺が所属する事務所の社長に詫びを入れにい佐藤とマネージャー。
激怒する社長。
しかしこれは、けじめとしての一芝居。
自分を犠牲にしてまで渡辺を助けてくれてありがとう、と社長は佐藤に御礼を述べるのでした。
先輩声優のめくるんこと、めくる(CVなおぼう)登場。
声優全体に裏の顔があるんじゃないかという疑念を、声優ファンに植え付けたとして、佐藤を批判するのでした。
また騒動の副産物として、通っている学校がバレたたため、ファンやらパパラッチやらが集まって出待ちをするようになってしまいます。
二人は変装して監視を突破。
視聴メモ「この変装のためのお化粧シーンはかなり百合の成分」
渡辺のマネージャーはラジオをテコに売り出していくことを提案。
乙女姉さんの番組をはじめ、あちこちのラジオ番組に出演をはかるという作戦。
手始めはめくるの番組です。
めくるの番組での、巧みさとずるさ、あざとさを目の当たりにして、教えを乞う渡辺でしたが、何も教えてもらえません。
視聴メモ「なおぼうの荒ぶる演技は珍しい」
そんなおり、渡辺の自宅であるタワーマンションが特定されるという事件が発生。
渡辺母が渡辺の事務所に乗り込み、声優をやめさせろと主張します。
渡辺に危険が迫っているからというのも当然でしょう。
佐藤の自宅に泊まりにやってきた渡辺と、またいっしょにお風呂。
佐藤の家のお風呂は狭いですね。
ただしこのシーンは短時間、ぽよぽよするシーンはありません。
渡辺母は、渡辺が声優を続けるためにファンとの勝負を持ちかけます。
告知された時間に学校から駅までを二人で歩いてみて、ファンから声をかけられたら負け=声優活動休止、というもの。
佐藤ママも度胸満点で勝負に応じます。
視聴メモ「こういう手に出てきたか。盛り上げてくるね」
渡辺を元気づけようと休日の街に誘い出す佐藤。
街角でめくると出会って嫌味を言われます。
ファンとの勝負の前にちゃんと仕事をしようという佐藤。
視聴メモ「勝負回だからか、作画もアニメーションも力が入っているように感じる」(7話)
お渡し会に参加するものの、ファンの前に立つのをビビる佐藤。
変装しためくるがお渡し会にやってきていろいろ熱弁。
乙女姉さんだけでなく、渡辺・佐藤にもこまごまと話しかけてくるのでした。
実は、めくるは渡辺、佐藤のファンでもあったのです。
声優が好きすぎて声優になったというめくる。
事件をきっかけにキャラ変したことに疑問を感じ、ファンとして理屈抜きに寂しいというのです。
二人で動画を出し、以前からのファンにキャラ変についてお詫びすることともに、ファンとの勝負について告知し、ついに実行。
渡辺の方から、佐藤の右手を取り、手をつないで歩いていきます。
すでに、たくさんのファンが集まっていますが、勝負はしゅくしゅくと進んでいくのです。
一人のファンが、二人の前に決然と進み出たところ、別のファンがそれを止めてくれました。
ファン同士がもめながらも、ファンがファンを止めてくれているのです。
独り言だと言って声援を送ってくれるファンたち。
最後の体格の良い抗議ファンを止めたのは変装しためくる。
ついに二人はゴールしてくずれおちる。
そして号泣。
これにて、「高校生声優とSNS、そしてファンとのきずな」編、完結となります。
次のコーコーセーラジオでは以前のキャラで語る二人。
それを聞いて嬉し涙を流すめくるがキレイです(7話後アバン)
視聴メモ「すごいイベントだったな。本作最大のヤマ場かもしれない」(7話)
とあるオーディションにて、佐藤に悪役・敵役の素養を見出した神代監督作品の音響監督・杉下。
そのオーディションはダメだったものの、渡辺が主役を務める神代作品に見事合格します。
主人公のライバル役です。
そのことを聞いた渡辺は不機嫌さを全開にしてアピール。
しまりのない顔をしてニヤニヤしている佐藤をせめる渡辺。
ライバル心をむき出しにする渡辺がかわいいですね。
ちょっと面白くてカワイイシーン、8話11分32秒あたりから。
視聴メモ「なんだか少しおもしろくなってきたぞ」
緊張感のあるアフレコシーン。
アフレコ用の原画を動かしているのがかっこいいですね。
杉下から厳しい演技指導を受ける佐藤。
居残りとなってもOKにならず、”こんなにもできないなんて”佐藤はと落ち込むのでした。
視聴メモ「お仕事ストーリーがおもしろいぞ」(8話~11話)
挫折感に泣き叫ぶ佐藤は、渡辺の姿を思い出し、このまま終われないと立ち上がります。
マネージャー(CVあみっけ)と深く話し合ってヒントをもらいます。
演じようとせず憑依させろ、キャラをなじませろ、と。
気分転換のカラオケに渡辺も巻き込む佐藤。
クラスの友達と騒ぐより、”二人のほうがいい”という渡辺。
少し、百合風味。
神代作品のBDボックスを貸してくれる渡辺。
参考になるから、絶対に観なさいと力説する渡辺。
お礼にスイーツをおごる佐藤。
山盛りのクリームを残してしまう渡辺がかわいい。
次のアフレコでは、今までと見違える演技を披露する渡辺。
もっと上に行けるという杉下音響監督なのでした。
自ら前回の分を撮り直しさせてほしいと訴える佐藤。
周囲も出演者も協力してくれます。
ラジオの合同イベントで、乙女姉さんやめくると共演しアドバイスをもらったりするエピソードもあります。
視聴メモ「長谷川さんの心地よいボイスは最高だね。ちょっと意地悪なことをいうなおぼうも最高」
アフレコが進み、佐藤が演じるライバル役のクライマックス回を迎えます。
11~12話が「大作に抜擢、そして渾身のアフレコ」編のヤマ場となります。
試聴しているこちら側も息苦しくなるような迫真のアフレコシーンをお楽しみください。
最後のピースは、渡辺がくれますのでそこも見どころです(11話)
視聴メモ「アフレコ用のアニメーションがかっこいいぞ」
本作のシナリオは、セリフやモノローグを丹念に積み重ねていくことに注力したような印象。
本作の性質上、ほとんどが会話シーンのためセリフはとても多い作品ですね。
セリフ回しが命ですし、それを演じる声優さんの演技がとても重要。
本作のキャラデザは、目ヂカラを感じさせるデザインで鼻と口はあっさりしています。
かわいらしさと元気の良さ、あるいは慎重でおとなしいのに毒も吐くという性格を表現。
でも、横顔が厚底ブーツに見えるときもあり苦笑させられます。
本作のキャラ設定は、現役高校生でありながら声優業を本格的に続けているというもの。
また、アニメ業界とつながりのない家庭出身の明るいギャルと、尊敬を集めるアニメ監督の娘であるという出自の対比がおもしろいと思いますね。
ところで、主人公コンビは、百合なのかというと、選者的には違うと思いますけれど、一緒にお風呂に入ったら百合だという人には百合なんだろうといえそう。
「あなたのそういうところ、ほんとうにきらい」
何度も出てくる渡辺のセリフですが、この演じ分けなども本作の見どころでしょう。
言葉どおりの意味なのか、ほんとうは大好きなのかは視聴者の受け取り方次第でしょうね。
本作の作画は、しっかりしたもので納得のいく仕上がり。
特に中盤以降はよい出来だと思います。
本作のアニメーションも、さほど大きな動きはないものの不満のないできといえます。
むしろ、アフレコシーンに登場するアフレコ用の動画に興味を持ちました。
本作のOP/EDはキャラソンで構成。
耳にやさしいし、不意に心に湧き上がってくるような親しみの持てるメロディーです。
伊藤未来さんが好きな人には楽園のような組み合わせでしょう。
本作の演技は、主役の二人がしっかりした実力を発揮。
先輩役の長谷川さんとなおぼうもいい味を出しましたね。
長谷川さんのきれいで優しいお姉さん風味の演技も聴きどころですし、なおぼうの毒味のある技巧的で懐の広い演技も良かったと思います。
視聴メモ「意地悪ななおぼうがみられるのは本作だけ」
本作の制作は、CONNECT(コネクト)。
SILVER LINK.の系列とのことです。
過去作品に「あやかしトライアングル」「スローループ」など。
本作の良い点は、中盤から終盤にかけて盛り上がりを見せてくれたストーリー。
SNS全盛の現代、声優であることの難しさやそれをどう乗り越えていくのかが示された点。
主人公コンビの性格や思いをきちんと丁寧に作りこんだこと、などがあげられそう。
本作の良くない点としては、声優のお仕事アニメであって、ありきたりといえばありきたりであること。
おもしろいと感じない人もいるでしょうね。
もう一つは、選者の個人的感覚かもしれませんが、主人公コンビのキャスティングがいまいちだったように思えます。
特に、後半のアフレコシーンでそう思いました。
本作の評価は、ふつうです。
特に目立つ欠点もなく、作品としてきちんと作りこんであると思いますし一見する価値は十分あると思います。
推しの声優さんがいる人ならもちろんのこと、アニメ制作の現場に興味のある人なら十分楽しめる作品です。
戦隊大失格
本作の感想は、いろいろと考えさせられる内容で、正義とは何か、戦うとは、生きるとはなどなど疑問を感じながらアニメ1期の視聴を終えました。
単純な勧善懲悪ではなく、登場人物それぞれの思惑が絡まり、一筋縄ではいかない興味深いストーリー構成となっていますね。
視聴メモ「なんだか悲しいストーリーなのかも」
原作は、週刊少年マガジンで連載中。
さらに、アニメ2期がまさに今月、25年4月からスタートしましたので、十分に追い上げ視聴が可能と思います。
その点を加味し、本作のおすすめ度は、やや高めとさせてもらいます。
作画、アニメーション、演技等、作品のクオリティーも高めですので、一見する価値は十分にあると思います。
本作のストーリーについては、まず公式のイントロダクションをみてみましょう。
毎週末、地上侵攻を繰り返し敗れ散る怪人の下っ端戦闘員として戦う、主人公・戦闘員D(ディー)と、ヒーロー像とかけ離れた竜神戦隊ドラゴンキーパーとの対決を描いた本作。
大戦隊への潜入を果たしたDを取り巻く戦況は、単なる悪VS正義の型をぶち壊しながら激化していく。
渦巻く疑念や重なる裏切りの中で、明らかにされていく真実とはー…(引用終わり)
単なる、悪と正義の戦いの型をぶち壊してくれるようです。
どんな物語となるのか楽しみですね。
戦隊ヒーローがテーマかと思いきや、主人公は怪人の一味である戦闘員D(CV小林くん)なのです。
Dがこの負け続けなければならない生き方を拒否し、反抗を始めるところから物語が始まります。
戦闘員D「もうあきた、こんな茶番もうみてらんね」
もう八百長はおしまいだと、ドラゴンキーパーに立ち向かう戦闘員Dでしたが戦う前からすでにへろへろで、レッドキーパー(CV中村さん)の一撃を喰らい赤子の手をひねるように倒されてしまいます。
”ここはお前たちの舞台じゃない。黙ってやられていればいいんだ。これが正義だ”というレッドキーパー。
かなり胡散臭い戦隊ヒーローのリーダーです。
視聴メモ「これはかなりイヤなやつだな。しかも強い武器をもっているし、倒すのもたいへんそうだ」
ドラゴンキーパーたちを倒すため地上にやってきた戦闘員D。
人に擬態することが得意で、特定の誰かになり切る変装も可能。
怪人を倒すための組織、大戦隊に入隊し内部から迫ろうとするのでした。
大戦隊に所属する桜間(CV梶田さん)と夢子(CV矢野優美華さん)がDの正体を知りつつ協力者となるところをみると、大戦隊も一枚岩ではないようです。
視聴メモ「夢子の黒目がじっとりしていてほんとうに怖いな」
2話では戦闘員Dをはじめとする怪人がどういうものなのか、どうやって人間に変身しているのか、そして不死身である怪人を倒すにはどうするのかが描かれています。
夢子は抵抗を試みた戦闘員Dの首を何度も切り落とし(直後に再生します)、おとなしくさせたところでこうささやくのでした。
夢子「手を組もう。大戦隊ぶっつぶそう」
3話から戦隊に紛れ込んだDとドラゴンキーパー関係者との本格的なバトルとなります。
ドラゴンキーパーを倒すには彼らが持つチート武器「神具」が必要だという夢子。
まず、レッドキーパーから神具を奪うための戦いですね。
視聴メモ「特殊な性能を持つ唯一の武器の争奪という点で、”アカメが斬る”の”帝具”が連想される」
レッドキーパーと2度目の対戦。
戦闘力では圧倒されるものの知恵と怪人の固有能力を使って対抗するD。
レッドキーパーの神具をどうやって奪い取ったのか、ぜひ3話をご覧ください。
4話の冒頭から、レッドキーパーの凶暴性は仲間にすら向かうというシーンがえがかれます。
ちなみに、夢子はイエローキーパーの副官でした。
かなり高位の大戦隊メンバーだったのですね。
そして、桜間との共闘も開始され、Dは桜間の姿を借りて行動することになります。
なので、大戦隊内部では桜間になりすましていますので、少しややこしいですね。
レッドキーパーの神具を奪ったDに追っ手がかかり、ブルーキーパーの配下とバトル。
それを手掛かりに、桜間になりきってブルー部隊に乗り込むD。
視聴メモ「おもしろくなってきたぞ」(4話)
桜間の姿を借りて大戦隊ですごす戦闘員D。
桜間と同じ階級の候補生たちは個性的な面々がそろっていますね。
桜間の部屋の倉庫的なスペースから、どんどんとうるさく音がします。
なんとそこに女性型の怪人(戦闘員XX、CV羊宮さん)が潜んでいてびっくり。
彼女は、13年前に抵抗したメンバーだったようです。
さらに、車いすにのった桜間の姉が登場し、桜間に大戦隊をやめるよう促すのでした。
桜間の姉がなぜ大戦隊にいるかというと、ドラゴンキーパーのメンバーであるピンクキーパーその人だからです。
5話はいろんなキャラが登場し、にぎやかで楽しいですね。
でも、おかしなやつばっかりです。
6話から桜間=戦闘員Dたち候補生の昇格試験。
相手は、各チームの上位ランカー。
候補生どうしが連携して勝つのが課題です。
敵方として出てくる、かのん(CV和氣さん)はグリーンキーパーの副官。
高い戦闘力で候補生たちを苦戦させます。
ちなみに、本作2期ではメインキャラクターとなるようですので要チェックですよ。
7話で、怪人ペルトロラが現れ、大戦隊の内部でバトルとなります。
ちなみに、この怪人はすでに3話の後アバンで登場。
候補生の昇格試験と大戦隊対怪人のバトルが並行し、バトルが好きな人にはたまらないでしょう。
候補生の昇格試験のほうは、戦うだけでなく知恵比べにだまし合いも発生し混戦です。
視聴メモ「バトルに尺をとりすぎるのはあまりよくない傾向」
また、参戦している各隊員の過去回想がちょいちょい挟み込まれていて、バトルがなかなか終わりません。
バトルにブルーキーパーも参戦し、戦闘員D及びXXと対決するシーンもあります。
さらに怪人ペルトロラVSブルーキーパーという、強者どうしのバトルも盛り上がりますね。
さらにさらに、桜間に扮した戦闘員Dほか候補生とペルトロラのバトルもあり、まさにバトルに次ぐバトルとなるのでした。
そして主人公・戦闘員Dは、激しいバトルの末、ドラゴンキーパーの一角を討ち取るという大戦果をあげ、本作はアニメ2期へと続いております。
本作のシナリオは、後半にいけばいくほど錯そう気味で、あまりスッキリしない感じ。
視聴後にモヤモヤ感が残りますね。
12話まで視聴した後、振り返り視聴をおすすめしたいと思います。
それでいて、やや暗い雰囲気でシリアスに戦うので、笑い飛ばすこともできない作風。
原作がどうなっているかは見ていませんが、もう少し整理してほしかったかもしれません。
とにかく、候補生の昇格試験バトルが長い上に、怪人が乱入してからが、かなり分かりにくいと思いました。
本作のキャラデザは、劇画調の美男美女がデフォルト。
整った顔立ちで個性を表現するのは簡単じゃないはずですが、本作では見事な描き分けがなされていますね。
際立つデザイン力、といえそうです。
鼻も口もともしっかりえがいていくスタイル。
視聴メモ「夢子の黒目がじっとりしていて、ほんとうに怖いな」
戦闘員のデザインは、たぶん何らかの下敷きがありそうですが選者が戦隊ヒーローものに詳しくないので、すみません。
スターウォーズのダースベイダー配下の戦闘員に似てるかな、と思うぐらい。
本作のキャラ設定は、負け続けることが仕事の主人公たち怪人の悲哀から始まっているため、おおむね重たく暗い雰囲気。
また、大戦隊内部の暗闘や、ドラゴンキーパー各員にも確執があり、レッドキーパーに至っては何らかの異常者かもしれません。
本作の作画は、かなりいいといえます。
それは特にバトルシーンで発揮されています。
本作のアニメーションは、めちゃくちゃいいというほどではありませんけど、水準以上の動きでストレスはまったくありません。
本作のOP/EDは重たい雰囲気になりがちな本編に比べ、軽妙なものに仕上がっています。
特に、EDのダンスは必見ですね。
本作の演技は、主人公役の小林君、レッドキーパー役の中村さんがまとめ役になっているほか、ヒロイン夢子役の矢野優美華さんが独特の雰囲気を醸し出していますね。
ナチュラル系でありながら不思議系でもある貴重なボイスの持ち主。
ナチュラル系の大御所黒沢さんや不思議系の代表格羊宮さんも出演しており、声優ファンなら聞き逃せない作品でもあります。
さらに、2期でも重要人物となるかのん役の和氣さんも、これまでと一線を画するような暴力的な演技で興味深いと思いました。
本作の制作はYostar Pictures(ヨースターピクチャーズ)
TRIGGERの流れを組んでいるようですね。
設立5年目の新進の制作会社ですが、本作のすばらしい出来栄えからして、今後も期待できると思いますね。
制作作品に「空色ユーティリティ」「ブルーアーカイブ The Animation」
本作の良い点は、アニメ作品として真面目に作られていて、高い水準に達していること。
作画、アニメーション、演技いずれも及第点を大きく越えています。
本作の良くない点は、主人公の戦闘員Dの言動にあまり共感できないこと。
それに正義のヒーローのはずのレッドキーパーが、過激な性格の人物でありこれまた好きになれないですね。
そのほかにも、あちこちに対立がありすぎて、物語がとても複雑であることを楽しめるかどうかですが、選者はスッキリしていません。
また、主人公役の小林君の持ち味をあまり活かせていないのでは、と思われるところ。
彼の持ち味は軽妙洒脱であるところですが、Dはどちらかといえばムッツリしていて彼の個性と合っていないのが難点だと思います。
次回予告は、リゼロのそれを思い起こさせるシャレたものですが、そこでの小林君がイキイキしているのはちょっと物悲しい思いがしますね。
本作の評価はやや高めでもいいのですが、どうにもスッキリしないのでワンランク下げて、ふつうとさせてもらいました。
アニメ2期への期待も込めて、次こそ高い評価を出せるよう期待したいと思います。
24年春アニメ備忘録 総目次
2024年春アニメ おすすめ作品一覧表
24年春アニメ備忘録① ゆるキャン△ 3 など
・Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ
・ゆるキャン△ SEASON3
・終末トレインどこへいく?
24年春アニメ備忘録② 第七王子 など
・鬼滅の刃 柱稽古編
・転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
・魔王の俺が奴隷エルフを嫁にしたんだが、どう愛でればいい?
24年春アニメ備忘録③ このすば 3 など
・この素晴らしい世界に祝福を!3
・変人のサラダボウル
・転生貴族、鑑定スキルで成り上がる
24年春アニメ備忘録④ 夜のクラゲは泳げない など
・魔法科高校の劣等生 第3シーズン
・夜のクラゲは泳げない
・ヴァンパイア男子寮
24年春アニメ備忘録⑤ 転スラ 3期 など
・転生したらスライムだった件 第3期
・怪異と乙女と神隠し
https://ameblo.jp/rensyukoala/entry-12873359320.html
24年春アニメ備忘録⑥ となりの妖怪さん など
・ザ・ファブル
・となりの妖怪さん
https://ameblo.jp/rensyukoala/entry-12877091325.html
24年春アニメ備忘録⑦ バーテンダー など
・バーテンダー 神のグラス
・リンカイ!
https://ameblo.jp/rensyukoala/entry-12880748632.html
24年春アニメ備忘録⑧ 怪獣8号 など
・怪獣8号
・神は遊戯に飢えている。
https://ameblo.jp/rensyukoala/entry-12884928840.html
24年春アニメ備忘録⑨ 戦隊大失格 など
・声優ラジオのウラオモテ
・戦隊大失格
24年春アニメ備忘録⑩ 狼と香辛料
・狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF
https://ameblo.jp/rensyukoala/entry-12890909279.html