冬はそこまで来ている。
夏の終わり、秋にかけて
度々に雨が降り、それが地面を冷やして、
冷気が肌に突き刺さり、いつのまにか冬が来る。
夏の到来は華やかで、梅雨の訪れから、雨雲が晴れ、突き刺すような日差しが現れる度に、
人は夏を喜び、夏にはしゃぎ、夏を満喫する。
冬は、ただ訪れるだけである。
突き刺す寒さに誰かの温かさを思い出し、
光を待ち、暖気を待つ。
でもそれが好きな人もいる。
人肌を思い出して、寂しい感情が五感を賑わせても、それも、大事な人生の一部だと、痛みさえも大事にする人が、いるのだ。
四季が巡ることは、見える景色が変わることであり、したがって見える人生観も一年もあれば移り変わりゆくのである。
寂しさを埋める人、寂しいを大事にする人。
温かさを再確認する人。
巡り会う人。
人の人生は冬を通してドラマが動くのである。
隙間風にランドリン。
みんなで準備していたかのように、
20歳の頃、25歳の頃と2回のポイントに分かれ、
地元の大多数は結婚し、報告をSNSにアップした。
フェイスブックはいつまでも純白の衣装が並び、入れ替わり立ち替わり無垢な赤子が登場する。
その、大きな2回の波に乗れなかった者は、
純白の衣装と無垢な赤子を、色んな思いを持ってスワイプする。
幾度か来る波に乗れなかった内の1人がここにいる。
そしてこれからも、その機会は無いだろう。
結婚という選択が無い人に対し、
結婚という選択をしない人は、どうしてしないのだろう。
いずれにしても、結婚しないということでは自分と一緒だと思っている。
思っていた。
もれなく仲が良かったら、ずっと会えるし、
寂しい感情だって癒しあえるのだ。
これからの時代は、そうやってフレンドシップが、漠然と来る死期への不安を解決してくれるのだ。
でも、違った。
結婚を選択しないということは、
結婚を選択できるのだ。
結婚を選択しなくてもいいこの時代を知って、
そして遅れながらも結婚を選択する。
結婚を選択出来ない自分と、結婚を選択しない彼女とでは、月とスッポンほどの違いがあったのである。
先に挙げた2者よりも確実に、
それはそれは祝福せざるを得ない。
めでたいの規模が違う。
寂しいを訴え続けた彼女と、
寂しくない生き方を説き続けた自分。
結局のところ、寂しかったのは誰だろうか。
帰路の途中はいつも、
赤子の酸っぱい匂いや四季折々の料理の匂いで溢れている。
我が家からは、未だに高価な柔軟剤の匂いが溢れているのである。
誰が為のプライド?
近況を一言で述べようならば、
振られる。
気持ち良いくらいに振られる。
そんなに分母が大きいわけではないけれど、
数少ない機会が訪れては三者凡退スリーアウトチェンジが続いている。
その中でも取り立てて理由に出されるのが、
「プライドが高く感じる」だ。
確かに、初対面や知り合って間もない人に対してのバリアはスゴイ方だと自負してる。
笑わないし。
笑わないというか上手く笑えない。
引かれたくないし、
容姿に自信もないから、
社会的には頑張ってるよってのが唯一のアピールポイントだと思ってる。
結果として、プライドが高く感じるって言われてるんですが。
せっかくなのでプライドって何なのか調べてみた。
ー誇り。自尊心。自負心。
とてもシンプルだった。
良い意味でも悪い意味で使われる、ということだけれど、前述の通り言われている限りは確実に後者であろう。
過剰な自尊心とはすなわち、思い上がりや自惚れ、傲慢に該当する。
活字に書き出すとさすがに凹む。
少なくとも好きな人から思い上がりや自惚れを指摘されているのである。
それではと、プライドが高い人間の傾向を調べてみた。
1.自分の非をなかなか認めない
→確かに自分が納得するまで聞くし、調べる。
反論の余地があるなら反論してしまう。
他と何が違うのか知りたい。
2.何かにつけて負けず嫌い
→自分のセンスをとことん信じてみたい。
負けるのは悔しい。
3.傷ついた自分が怖くて、変に自虐的になる
→一発ギャグよりも自虐ネタの方が話しやすい…というのはつまりこういうことなのだろうか。
4.笑わせるのは好きだけど、笑われるのは嫌い
→笑わせても笑われても、話題に自分が出てくるのは素直に嬉しい。悪口だったら凹む。
5.定型にはまった考えをする
→持論は「古きを知らねば新しきは生まれないし、新しきを知らねば古きは尊ばれない」
定型は壊していきたい。
6.臨機応変な対応が苦手
→例えばマニュアルを自分流にアレンジしまくったものを誰かに教えるというような臨機応変はとても苦手。教えるのがとにかく苦手。
7.プロの仕事が大好き
→大好き。人が生み出したクリエイティブはそれぞれの我が子に等しい。
8.こだわりを持って生きたい
→こだわりが個性で、それがその人のイメージとして定着するものだと思う。
死ぬほど高いわけでもないけど、
無いわけでもないし、寧ろ人によっては目立って感じる。
というレベルなように思う。
自己分析と照らし合わせれば。
仕事をしている時は、自分を守る防御服でもあり、クリエイティブを繋ぐ意志でもあるわけだけれど、
とにかく言われるのは、プライベートでは要らないだろうということです。
恋愛対象からそんなことを言われるとは思ってもなかった。
改めて、誰が為のプライドであるのか。
胸に問い、見つめ直すことが今年の目標だと思う。