愛車のエキシージ、この車のエンジンは(他車も同様)乗り心地優先な柔らかいエンジンマウントのおかげでアクセルを踏むとエンジンルーム内で良く動きます。
エンジンが動きすぎるとクラッチミートの感触がゆるくなったり、ギアシフトの入りがシャープでなくなる。
パワーロスが生まれるのである。
サーキット走行を頻繁に行うドライバー達は強化マウントに変更し、ソフトな感触を固いダイレクトな対策をとっているが普段使いに弊害が生じる。
エンジンの振動を吸収する緩衝材となるブッシュを固くするのでそれなりに車内へ伝わる振動が大きい。
ドライバーを激しいバイブレーションが襲うのである。
走り始めてしまえばさほど気にならなくなるが、街中の大半は渋滞や信号待ち。
ドライバーの疲労もそれなりに大きくなり、ましてやナビシートに人を乗せることを考えると改善される走るためのメリットは大きいのだが強化を敬遠する人も多い。
私も悩みながら強化マウントへ移行できなかったひとり。
そんな悩みを解決してくれたのがこれ。
ノーマルのマウント部にサンドイッチさせ、ブッシュの強化を計る一品。
サーキット走行を前提に商品化された強化マウントと比べるとノーマルとの差はミドル程度。
いかんせん安い!
使い物にならなければ容易に取り外せるのでモノは試しにと装着。
いつもお世話になっているオーセンティーックカーズ。
仕事の速さは毎回感心してしまう;
せっかくリフトに乗せアンダーパネルもはずしたので、リア側の車高を1mm程度上げてみた。
これでコーナー出口でのアンダーステアが消えれば理想的な足回りになるはず。
ライトウエイトのスポーツカー、1mmの車高調整で挙動が変わる車も他にないはず。
理想を求め探求し出すと迷路にはまる我が多いのもよく解る。
金銭的な余裕があれば乗ってみたい1台である。
軽さ、シャーシの強度、ハンドリング、文句の付け所がないスポーツ走行を楽しめる唯一の4人乗りミッドシップカーである。
さて、簡易エンジンマウント強化を行った結果であるが大満足。
シフトの入りもスパスパ入る、クラッチミートもダイレクト感がある。
多少の振動はあるがツーリングでも十分耐えられるレベルでノーマルとの差を考えると非常にコストパフォーマンスが高い。
もう一度言おう。
大満足!
商品化される車はどうしても乗り心地は重要な部分でありソフトな仕上がりになってしまう。
スポーツ走行を視野に入れている方は、エンジンマウント強化は非常に効果覿面な対策になる。
エンジンの駆動する力がダイレクトに車を押し進める感触はドライバーにとって五感を刺激するモノである事は間違いないと確信した一日であった。