今年の6月、幾多のトラブルに見舞われながらも奇跡の帰還を成し遂げた「小惑星探索機 はやぶさ」。
オーストラリアの上空で大気圏突入時に燃えた姿はまるで火の鳥の姿で感動を与えた。
今回、宇宙航空研究開発機構JAXAは「金星探査機 あかつき」の金星周回軌道への投入に失敗したがまだ諦めたわけではない。
成功の可能性は低いが6年後再び再投入の可能性が残されている。
宇宙開発がなかなか進歩しないのは巨額な実行予算と技術的な難しさである。
将来宇宙飛行士になりたいと子供の頃夢見た我々の小さな希望をJAXAは低予算の中で真剣に取り込み、遠い未来のために頑張り続けている。
可能性が低いから、実用性がないから、無駄であるいらない事業であると言ってしまうのは簡単。
造船や自動車産業で世界一を誇った日本だが今では近隣諸国に追い抜かれ、希望を持ったプラズマや3Dテレビも伸び悩み日本が世界に誇る技術が年々減っている事実は大きい。
低予算ロケット。
今はいらないかもしれないが、近い将来きっと世界に誇れる日がやってくるはず。
はやぶさを意地で帰還させたJAXAの技術力、日本人としての誇りとロマンを6年後再び見せつけて欲しい!
2013年、巨大な太陽フレアによるソーラストームでの地球への影響が語られているが、あかつきの感動を見るのはその先である。
「宇宙 人類に残された最後のフロンティア」と何処かのスペースドラマに語りがあるように、夜空に浮かぶ月のウサギを見上げるだけでは満足しない時代は必ず来るだろう。