※妄想中
42 智
°:.+*⿻┈┈┈┈ 数年後
智「ショウ、あいつちゃと仕事してんのか?」
『あいつってジュンか?』
智「そーだよ、こないだもこっちにきたぞ?」
『ははっ、嬉しいんだろ』
智「何が?」
『自分の名前をちゃんと読んでもらえて』
智「……そんなの、前から」
いや、そんなことはないか
イクサラのメンバーは
自分の名前を人には言わないからな…
『リョースケも、ユーリもそっちにいくだろ?』
智「くるね…長居し過ぎなあいつらも」
『同じだよ、前からみんなサトシと仲良くしたかったんだよ』
智「まぁ…別にくるのはいいけどよ。ショウの足引っ張ってんじゃねーかと思ってよ」
『ありがとう、大丈夫。みんなこっちではあいかわらずの仕事ぶりだから』
智「なら…いいんだけどな」
『あと…』
智「ん?」
『無事にスダが王位に即位したよ』
智「そうか」
『あれ、聞かないのか?』
智「ん?あ、ショウ悪い、客がきたから、また連絡する」
『わかったじゃあ』
最初こそ、雑音の入っていた通信もアンテナなど試行錯誤したおかげでだいぶ聞き取りやすくスムーズに話せるようになった。
ナツキ「サトシや、うまいイチゴが手に入ったからわけてやるよ」
智「お?まじかよ!ナツ姉ぇサンキュー!」
ナツキ「あと、これとな」
智「さすがナツ姉ぇ!仕事が早い!」
ナツ姉ぇこと
隣のなんでも屋の店主
ばぁちゃんくらいなのに
最初、ナツキばぁと言ったら
あらゆる刃物が飛んできたから
ナツ姉ぇで落ちついた
あの最初に鍵をくれた
無口なおばさんだ
若いときはそれなりの仕事をこなしていて
いまはなんでも屋でいろんな
物を取り寄せてくれる
じゃあな…っと出ていって
イチゴどーすっかな?
なんて思って中に入ろうとしたら
店に入ってきた音がして
ナツ姉ぇが
戻ってきたと思ったら
そこに立っていたのは
智「カズナリ…おまえ、なんで」
和「盗まれた物を返してもらいにきた」
続く
12時 あおたんちゃんの部屋